サム・ウォルトンの「官僚化と闘え」と平富郎の「覚悟」
神奈川県の新規感染者。
今日判明したのが622人。
最多を更新。
驚いた。
年末大晦日の12月31日は、
588人だったがそれ以来の最多。
東京都も1278人で、
大晦日以来二度目の1000人超え。
菅義偉首相は7日に会議を開いて、
首都圏1都3県の緊急事態宣言を発出する。
遅い。
「仕事師内閣」を標榜していたが、
「仕事しない閣」になってしまう。
菅総理のやり方はこれまで、
官僚を使い切る仕事だった。
官僚と言っても様々だ。
欽ちゃんではないが、
良い官僚、悪い官僚、普通の官僚。
そして「官僚的」という言葉は、
大抵悪い官僚を意味する。
広辞苑では「形式的で独善的なさま」。
今、菅内閣は、
どの官僚だろうか。
サム・ウォルトンの”Think small!”
ウォルマート創業者の「小さく考えよ」
6つの項目がある。
1.Think one store at a time!
1度に1店ごとに検討せよ⇒ひとつずつ考えよ
2.Communicate! Communicate! Communicate!
意思疎通せよ! 意思疎通せよ! 意思疎通せよ!
3. Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ⇒神は現場にあり
4.Push responsibility-and authority-down!
現場に責任を、そして権限を与えよ
5. Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ
そして6は、
“Stay lean! Fight bureaucracy!”
「組織の贅肉を落とせ、
悪しき官僚化と闘え」
コロナは時間を早める。
だから必要なのは、
何よりもスピードだ。
そのためには、
ビューロクラシーと闘わねばならない。
私は今日も、
横浜商人舎オフィス。
「商人舎スーパーチャンネル」の、
番組の収録。
楽しみにしていてください。
その後、平富郎さんから、
直接、電話があった。
㈱エコス代表取締役会長。
昨年末に足を骨折して、手術し、
リハビリをしていたそうだ。
それでも意志の強さは、
業界随一。
痛くて辛いリハビリも、
きちんとこなして復活するだろう。
私は12年前の2009年8月に、
富士登山をご一緒した。
平さんは当時、70歳にして、
見事な登頂を果たした。
このブログの、
[平富郎&結城義晴・富士登山記]
私は今年の標語「若返れ!」を説明した。
平さんは電話の向こうで、
嬉しそうに聞いてくださった。
そのエコスは昨年9月1日、
㈱与野フードセンターを完全子会社化した。
エコスの2020年2月期は、
営業収益1266億万円(前年同期比4.5%増)。
与野フードセンターは非上場のため、
決算は公開されていないが、
推定年商約170億円。
コロナ禍のキャズム期間に、
こういったM&Aは加速する。
平さんもそれはよく知っている。
朝日新聞一面コラム「折々のことば」
今日の第2043回。
歴史は
「誰かが何かをなすべきである」
と提案する人よりも、むしろ
「何かをしている人」を
必要とするのです。
(『カレル・チャペックの闘争』から)
チャペックは1890年生まれ、1938年没。
チェコの作家、ジャーナリスト。
「時代の課題を指摘する時は雄弁なのに、
いざ誰がその実行にあたるかとなると
想像力もとたんに貧弱になる」
「問題はそんなに単純ではない」と、
チャペックはさらに指摘を重ねる。
編著者の鷲田清一さん。
「必要なのはそれぞれの生きる場所で、
課題を一つ一つ具体的に解決してゆく
覚悟だろう」
平富郎さんこそ、
歴史が評価する人だ。
80歳を超えた骨折も何のその。
それぞれの生きる場所で、
一つ一つ具体的に課題解決してゆく
覚悟の人だ。
〈結城義晴〉