COVID-19感染ニュース多発/「利他・無私」と「ナッジの手法」
Everybody! Good Monday!
[2021vol⑭]
2021年第14週。
そして4月第2週。
一転、寒くなった。
北の高気圧が、
日本列島に冷気団を連れてきた。
今年は桜が早く開花し、
早く散った。
だからタイミングとしては、
従来はこんなひんやりした陽気を、
「花冷え」などと言っていたのかもしれない。
桜が散るのと春の寒さが重なると、
「花冷え」という美しい日本語になる。
それが桜が去ってしまっていると、
「新緑冷え」。
全然、ぴったり来ない。
こんな時こそ体調管理は必要なのだ。
私は一日中、最後の原稿書き。
月刊商人舎4月号。
遅れています。
全編書下ろし。
それでも、
7時10分の新横浜発のぞみに乗りこんだ。
車内はガラガラ。
9時半ごろ新大阪に着いて、
アゴーラリージェンシー大阪堺へ。
堺港は暗い。
街側の窓からは、
夜景が美しい。
今週は明日、こちらで講演。
明後日から横浜で、
来客を迎える日が続く。
そしてまた日曜日から、
大阪に入って、
5日間、関西出張。
昨日、横浜商人舎オフィスに、
㈱関西ロピア社長の福島道夫さんから、
電話が入った。
今日、ロピア大阪ベイタワー店オープン。
いろいろ新しい試みをしている。
楽しみだ。
しかし、
COVID-19感染ニュース。
今日の商人舎流通SuperNewsに、
報道したものだけで、
36本もある。
第四波は来ている。
店頭にそれが現れている。
それでも厳重にマスクをして、
手洗いを励行し、三密を避けて、
食事の際に飛沫感染を遮断すれば、
ずいぶん防御できることがわかってきた。
そして1人1人が、
1店1店が、1社1社が、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
1年前を思い出してみよう。
大竹文雄大阪大学教授。
行動経済学が専門。
行動変容を促すキーワードは、
「利他性」であることを突き止めた。
自分だけでなく、
他人のためにもなるという“利他性”。
このメッセージが、
はるかに効き目がある。
大竹教授のコメント。
「ちょっとした気づきを与えて
人の行動を変える”ナッジ”の手法が
ウイルスの感染防止にも有効だ」
「ナッジ」(nudge)は、
「肘(ひじ)で軽く突っつく」こと。
行動経済学や行動科学分野において、
人々が強制によってではなく
自発的に望ましい行動を選択するよう
促す仕掛けや手法を示す。
もう少しだけ、
勇気を出して、
頭を使って、
ナッジしてみよう。
大竹教授。
「人のことをあまり考えてない人にこそ、
この種の呼びかけはインパクトがある。
普段から他人を気遣っている人は
はじめから利他的に行動する」
「利他性」と「ナッジ」の手法。
これからも1人1人が、
我慢強く続けていきたい。
「無私と利他」は、
14年前に商人舎を始めた時からの、
変わらぬスローガンだ。
それはコロナウイルス感染の中で、
ますます求められる。
では、みなさん、今週も、
商売こそ、無私と利他で。
Good Monday!
〈結城義晴〉