西友本部を訪問してCEOに就任した大久保恒夫さんと会談
Everybody! Good Monday!
[2021vol⑰]
2021年第17週。
4月最終週で、
土曜日から5月に入る。
もちろん、
2021年のゴールデンウィークが、
今週から始まる。
だが昨日から1都2府1県に、
緊急事態宣言が発令された。
東京都、大阪府、京都府、兵庫県。
5月11日までの期間だ。
それ以外にも、
「まん延防止等重点措置」は、
7県で適用中で、これも5月11日まで。
宮城県、埼玉県、神奈川県、千葉県、
愛知県、愛媛県、そして沖縄県。
緊急事態宣言を発令しない代わりに、
各県では対象とする市や町を追加している。
例えば埼玉県は、
さいたま市、川口市でスタートしたが、
新たに追加されたのが、
川越市、所沢市、草加市、越谷市、
蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、
新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町。
15市町となって、もう全県レベルである。
神奈川県は横浜、川崎、相模原の3市に、
鎌倉・厚木・大和・海老名・座間・綾瀬を加えて、
9市へと拡大した。
千葉県も市川、船橋、松戸、柏、浦安の5市に、
千葉、野田、習志野、流山、八千代、我孫子、
そして鎌ヶ谷の7市を加えて12市へ。
この3県には緊急事態宣言が発せられても、
おかしくはない。
緊急事態宣言であろうと、
まん延防止等重点措置であろうと、
それ以外の地域であろうと、
私たちも心構えは変わらない。
マスクを着用する。
私は二重にマスクをする。
下に使い捨て不織布マスク、
上にポリエステルや布のマスク。
手洗いする。
よく洗ったうえで、
いろいろなものに触らず、
そのうえでお店などでアルコール消毒。
三密を避ける。
ソーシャルディスタンシング。
もちろん身内以外との酒席はもたない。
私はお陰様で、今のところ、
COVID-19に感染していない。
しかしまだまだ油断は禁物。
慣れが一番怖い。
それにしても昨日の補欠選挙。
菅義偉政権発足後、初の国政選挙。
北海道と長野、広島。
自民党は3戦全敗。
野党は活気づくだろうが、
日本全体としては、
今、この結果となったことで、
危機的な状況が訪れる恐れがある。
政府の政策に対する国民の信頼が、
そがれてしまうからだ。
さて今日は、午前中から東京・赤羽。
合同会社西友本社へ。
西友赤羽店が併設されている。
私はこの業界に入った時から、
西友に対しては特別の想いがある。
西友の社風が好きだった。
そのDNAは良品計画に生きている。
ファミリーマートにも残っている。
西友には多くの友人もいた。
しかし何よりも、
創業期の副社長・上野光平さんを、
心から尊敬していた。
堤清二さんが、
西武流通グループの総帥として、
西武ストアーをつくったが、
その会社が西友ストアーとなり、
西のダイエー、東の西友と呼ばれた。
上野さんはその実質的な創業者だ。
その上野さんは、
業界随一の理論家、人格者として、
日本中の流通人から、
敬意の念をもって見られていた。
最後は流通産業研究所理事長・所長として、
小売業の理論化を先導した。
私はその上野さんから、
特別に目をかけていただいた。
毎月の上野先生主催の研究会には、
門前の小僧のごとく参加した。
そこで杉山昭次郎先生、
サミット㈱の荒井伸也さん、
黒田節子先生をはじめ、
多くの業界エリートたちが、
議論し、評論し、研究成果を発表した。
そのご縁もあって20代後半に、
西友ストアー課長研修に、
外部からただ一人、参加した。
1泊2日だったか2泊3日だったか、
上野先生と細谷泰雄先生の講義を聞き、
最後は班ごとにロールプレイングをして、
互いに学び合った。
私は販売革新誌で、
執筆者・細谷泰雄の編集担当だった。
同期生は、
㈱デリシア会長だった小磯恵司さんだ。
小磯さんは西友で、
執行役員スーパーマーケット事業部長を担い、
㈱ダイエーに転じて執行役員SM担当として、
その再建に取り組んだ。
さらに㈱アップルランドに移って、
代表取締役社長、会長を歴任した。
この西友の研修は同様の内容で、
サミットにおいて継続された。
サミットの荒井さんが、
西友の上野さんと細谷先生を、
心から敬愛していたからだ。
1987年に上野さんが逝去され、
その後、西友は経営が苦しくなり、
ウォルマートの傘下に入った。
ウォルマートが楽天と提携すると、
楽店西友ネットスーパーを始めた。
今年3月1日、
ウォルマートは15%を残して、
西友株式を売却した。
そして、
大久保恒夫さんが、
社長兼CEOとなった。
社内の壁にはまだ、
サム・ウォルトン翁の写真と言葉が掲げられている。
10時半からその大久保さんと会談。
写真中央は森口美由紀さん。
大久保さんの秘書。
コーポレート・アフェアーズ・バイスプレジデント。
意外な事実も知ることができたし、
話の内容はとても面白くて、
あっという間に90分が過ぎていった。
最後に揃って写真。
大久保さんは西友の変革に、
自信ありげだった。
大いに期待したい。
その内容は月刊商人舎5月号で掲載予定。
楽しみにしてください。
最後に私の新著を贈呈。
プレゼントする前に、
大久保さんはアマゾンで購入していた。
ありがたい。
しかし贈呈して、
いつものように筆でサイン。
この本の中の言葉を書く。
機会と時間があれば読者の皆さんには、
どなたでもサインするつもりだ。
西友本部の隣には教会があって、
応接室の窓から見下ろせる。
カトリック赤羽教会。
今回の著書の編集者・二宮護さんが、
結婚式を挙げたのは、
確かこの教会だった。
私は披露パーティーの司会を担当した。
勘違いかもしれないが、懐かしい。
今週は月刊商人舎5月号の執筆と入稿。
頑張ります。
では、みなさん、今週も、
油断と慣れは禁物だ。
Good Monday!
〈結城義晴〉