月刊商人舎5月号発刊!!「小売業のXフォーメーション」
Everybody! Good Monday!
[2021vol⑲]
2021年第19週。
5月は第3週。
ゴールデンウィークが明けて、
いよいよ本格的な夏に向かう。
今の季節は一年で一番過ごしやすい。
唯一の欠点だった花粉症は、
コロナのマスクのおかげで、
軽症とでもいう状態だ。
一昨年まではこの時期にはいつも、
アメリカやヨーロッパへ行った。
昨年と今年は日本にいて、
季節のすばらしさを体験できる。
さて、
月刊商人舎5月号、
本日発刊。
特集は、
小売業のXフォーメーション
イオン・西友・イトーヨーカ堂の
経営改革と競争変異を解き明かす
[Cover Message]
コロナ禍の 「キャズム」のときに、イオン㈱は「中期経営計画」を発表した。従来の3カ年計画を5カ年に延ばして、不退転の決意で臨む抜本的な改革である。
一方、西友は大久保恒夫新CEOを迎えて、「トレード・オン」の経営改革を進める。OMO(Online Merges with Offline)への挑戦である。
そして2001年にオープンした神奈川県の大和市鶴間のオークシティでは、20年を経過したイトーヨーカ堂とイオンが共同チラシを打つという異変が起こった。「大和鶴間の陣」は新しい競争局面を見せて画期的である。
これらの事象が同時多発的に発生する。これは大手小売企業の「トランスフォーメーション」である。いずれも「コロナは時間を早める」現象がもたらしたものである。
本誌はそれを「Xフォーメーション」と呼ぶことにした。なぜ、それが起こるのか。そしてそれは、他の小売業態にどんな影響を与えるのか。
目次。
特集のまえがきは、
結城義晴の「Xフォーメーション」論。
そして井坂康志さんの、
「再生」の考察。
それからイオンの吉田昭夫さん。
西友の大久保恒夫さん。
イトーヨーカ堂の横倉安光さん。
加藤聖子さん。
梅津尚宏さん。
ありがとうございました。
それぞれの取り組みに対して、
「結城義晴の述懐」を書きました。
さらに今月号から、
新連載スタート。
「結城義晴の定義集」
先月号で特集した「流通定義集」を、
毎月、書き続ける。
今月は〈#1 情報ワード〉
結城義晴のライフワーク。
プラトンの「定義集」
アランの「定義集」
大江健三郎「定義集」
歴史に残る「定義集」に肩を並べたい。
及ばないかもしれないが、
「小売業」「流通業」「商業」に関しては、
これまでになかった定義を試みたい。
今日の最後に[Message of March]
5月号の巻頭言にして、
5月の商人舎標語でもある。
変化を受け入れ、
変革を実行せよ。
変化とは我々がそれを、
受け入れざるを得ない場合のこと。
変革とは我々がそれを、
意図的に実行する場合のこと。
変化のときには、
一方で確実な損失が待っている。
しかし変革を意図すれば、
不確実だが利益の可能性が生まれる。
今、損失や後退の原因は確かだが、
利益や成長の要因は不確かである。
それがキャズムの特徴だ。
ポスト・コロナの大前提である。
コロナ禍のキャズムは、
受け入れざるを得ない変化である。
その時のXformationは、
意図的に実行する変革である。
イオンが、
ウォルマート離れした西友が、
そしてイトーヨーカ堂が、
Xformationを始めた。
そのときには、
イオンとセブン&アイとの間に、
コラボレーションが起こる。
画期的な協業も発生する。
変化を運命とあきらめるか。
変革を自ら志向するか。
わかりきったことではあるが、
それは畢竟(ひっきょう)意志の問題である。
勇気とは、
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む、
心の在り方だ。
変化を受け入れ、
変革を実行せよ。
未知なる世界に、
勇気をもって踏み込め。
では、みなさん、今週も。
勇気をもって踏み込め。
Good Monday!
〈結城義晴〉