皆既月食・スーパームーンの「数万年の未来」と「変化と変革」
地球温暖化の影響か。
今年のアジサイは例年より早い。
しかし関東はまだ、
梅雨入り宣言されていない。
今日は朝からZOOM会議。
㈱True Dataの取締役会。
ビッグデータマーケティングは、
DXと相まって、
ますます重要性を増している。
そしてそれはサプライチェーンの、
プラットフォーム全体に及ぶ。
北海道新聞の巻頭コラム「卓上四季」
タイトルは「月に願いを」
「海の詩人」丸山薫の「月と土星」から。
望遠鏡を通して見た宇宙の深さと輝き。
丸山は表現した。
「数万年の未来の時間が
手にふれる思いがした」
今宵は「皆既月食」
満月が地球の影に隠れる現象。
さらに「スーパームーン」
月が最も地球に近づく現象。
コラムは「天候次第」と釘を刺す。
午後6時45分ころから欠け始め、
午後8時9分に皆既食となる。
横浜は南東の方面に雲があった。
だからスーパームーンはおぼろ月。
9時過ぎに皆既月食がほどけて、
半月のごとき月食。
望遠レンズを向けるとやはり美しい。
雲から外れると、
皆既月食のスーパームーン。
月食がほどけていく。
満月が姿を現したら、
雲の中にボーッと丸い月が浮かんだ。
新著『コロナは時間を早める』の冒頭は、
「三千年紀の夜明けに」で始まる。
2001年から3000年までの1000年を、
「三千年紀」という。
COVID-19パンデミックは、
1000年に影響を及ぼす。
ヨーロッパ中世のペストから、
新型コロナまでだって、
1000年を経ている。
感染症の世界的流行は、
第一次・第二次の世界戦争に変わって、
世の中を変えていく。
変化の時間を早める。
その三千年紀の初めに、
私たちはどう考え、
どう行動するか。
それがこの本の底流を流れるものでもある。
丸山薫は望遠鏡を覗いて、
「数万年の未来」を見た。
三千年紀をはるかに凌ぐ視野である。
今宵はそんな未来を見るときだった。
2019年9月のMessage。
地べたを這いつつ、
宇宙を見よう。
地べたを這いつつ、
宇宙を見る――。
「虫瞰図の眼」。
虫の視線ではるか宇宙まで見通す。
作家で運動家だった小田実のスタンス。
虫の眼、鳥の眼、魚の眼。
そして心の眼。
商人の眼。消費者の眼。
つくり手の眼、卸し手の眼、売り手の眼。
三方良しの眼。
(中略)
地べたを這いつつ、
宇宙を見よう。
虫の視線ではるか宇宙まで見通そう。
虫瞰図の眼をもってアメリカを歩こう。
虫瞰図の眼を活かして「今」を変えよう。
さらに今月のMessage。
変化を受け入れ、
変革を実行せよ。
変化とは我々がそれを、
受け入れざるを得ない場合のこと。
変革とは我々がそれを、
意図的に実行する場合のこと。
変化のときには、
一方で確実な損失が待っている。
しかし変革を意図すれば、
不確実だが利益の可能性が生まれる。
今、損失や後退の原因は確かだが、
利益や成長の要因は不確かである。
それがキャズムの特徴だ。
ポスト・コロナの大前提である。
コロナ禍のキャズムは、
受け入れざるを得ない変化である。
その時のXformationは、
意図的に実行する変革である。
イオンが、
ウォルマート離れした西友が、
そしてイトーヨーカ堂が、
Xformationを始めた。
そのときには、
イオンとセブン&アイとの間に、
コラボレーションが起こる。
画期的な協業も発生する。
変化を運命とあきらめるか。
変革を自ら志向するか。
わかりきったことではあるが、
それは畢竟(ひっきょう)意志の問題である。
勇気とは、
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む、
心の在り方だ。
変化を受け入れ、
変革を実行せよ。
未知なる世界に、
勇気をもって踏み込め。
〈結城義晴〉