幸運なことが二つ「コロナワクチン接種予約」と「新著三刷」
Everybody! Good Monday!
[2021vol㉒]
2021年第22週。
5月最終週で、
明日からもう6月だ。
しかし夏の祭りの中止が、
相次いで決定されている。
日経新聞が報じた。
さみしいことだ。
日本三大祭りのひとつ「京都・祇園祭」
7月の山鉾(やまほこ)巡行を中止する。
昨年に続いて2年連続。
〈公益財団法人祇園祭山鉾連合会公式サイトより〉
毎年6月開催の「金沢百万石まつり」も、
2年連続ですべての行事を取りやめる。
福岡の「博多祇園山笠」は、
私の故郷の夏の祭りだが、
「舁(か)き山」の実施を22年夏に延期する。
鑑賞用の「飾り山笠」は、
市内各地に設置されるものの、
男衆が担いで疾走する舁き山は延期。
〈博多祇園山笠公式サイトより〉
高知の「よさこい祭り」も、
「秋田竿燈まつり」も中止。
こうなると町内・村内の小さな祭りも、
開催しにくくなるのかもしれない。
経済的な損失も大きいし、
商業への打撃も相当なものとなる。
人々の意識も落ち込む。
それでも東京五輪は、
灰色のまま進んでいる。
9都道府県の緊急事態宣言は、
6月20日まで延期される。
北海道・東京・愛知・大阪・兵庫・京都、
そして岡山・広島・福岡。
この9道府県とともに、
沖縄でも来月20日まで緊急事態宣言下が続く。
まん延防止等重点措置は、
神奈川・千葉・埼玉と岐阜・三重。
これも6月20日まで延長される。
これからの20日間が、
祭りだけでなく、
五輪開催の白黒をつける日々だ。
いつまでも灰色でいることはできない。
唯一の希望はCOVID-19ワクチンである。
しかし大規模接種の東京会場は、
予約の空きが全体の3割強にのぼる。
5月31日の今日から6月6日までの接種分、
用意された7万人分のうち、
予約済みは4万7000人分だった。
〈防衛省・自衛隊ホームページより:以下同じ〉
そこで私もこの週末に、
パソコンでネット予約を試みた。
社会人の娘が予約を後押ししてくれた。
そうしたら本当に偶然なのだろうが、
インターネットで5分も待たずに、
予約が取れてしまった。
東京・大手町の大規模接種センターは、
自衛隊によるワクチン接種である。
東京23区の高齢者から始まって、
東京都全域へと順番に受け付けられた。
それでも予約は予定通りに進まず、
神奈川・千葉・埼玉に広げられた。
大手町は東京の中心部だが、
高齢者がここまでやってくることは、
なかなか骨が折れるのだろう。
横浜在住の私は毎月、
大手町プレイス内科で、
血液検査と診察を受けている。
アクセスも比較的便利で、
6月6日に接種することとなった。
ありがたいことだ。
5月18日のブログで書いた。
渋滞学の権威・西成活裕東京大学教授の分析。
渋滞を軽減するためには、
「譲り合い」が必須である。
同感だ。
だから私は考えていた。
それほど急ぐこともない。
慌てることもない。
だが、空きが3割となると、
今度はそれを埋めることも、
全体最適に貢献する。
ということで、
自衛隊のモデルナ接種が決まった。
正直なところほっとした。
68歳なりに万全の態勢を整えて、
それでも仕事であちこち動き回った。
ワクチン接種は、
人に迷惑をかける確率も軽減する。
ありがたいことだ。
感謝を忘れてはならない。
ワクチンの効果は4つ考えられる。
①発症予防の効果
感染しても症状が出ることを抑える。
新型コロナウイルスならば、
新型肺炎の症状が出るのを抑える。
②重症化予防の効果
症状が出ても重症にならないようにする。
現実的にはこの効果がいま、
一番期待される。
これら①②は個人の問題だ。
③感染予防の効果
感染そのものを防ぐ効果だ。
これは実証がなかなか難しいが、
感染しても発症しない人が多くいるから、
ワクチンの感染予防効果も、
ある程度考えられる。
臨床試験で調査もされている。
ワクチンを接種した人のグループと、
偽薬を投与した人のグループで、
発症した人の数を比較して、
発生予防効果を測定する。
そこでわかってきたのは、
感染予防効果もある程度見込めることだ。
④集団免疫の効果
多くの人がワクチンの接種をして、
多くの人がウイルスへの抗体を持つことで、
社会全体が守られる効果。
集団免疫は様々なもので解説されている。
山本太郎著『感染症と文明』がいい。
国や地域などの集団の中で、
ほとんどの人が免疫を持つことで、
一部の人が免疫を持っていなくても、
感染が広がらない状態になる。
免疫を広げるための手段がワクチン接種である。
WHO(世界保健機関)は、
集団免疫の状態となる条件に関して、
人口の7割以上を基準にしている。
イスラエルは世界で最も早いペースで、
ワクチン接種が進んでいる。
そのイスラエルで効果を調べた論文では、
2回目の投与を受けたあと7日目以降では、
発症を予防する効果が94%、
重症化を防ぐ効果が92%だった。
無症状者を含む感染予防効果も92%だった。
集団免疫までは、
まだまだ時間が必要だが、
感染予防効果は心強い。
それから今日、
もう一つうれしいニュース。
結城義晴著「コロナは時間を早める」
第三刷が決定しました。
刷り上がりの予定は、
6月17日。
これで4月17日の初版一刷、
5月17日の二刷、
6月17日の三刷。
ありがたいことだ。
月曜日から感謝、感謝。
では、みなさん、今週も、
「ありがたい、ありがたい」で、
Good Monday!
〈結城義晴〉