「マスクはパンツ並みに必須」と「目は口ほどにものを言い」
Everybody! Good Monday!
[2021vol㉔]
2021年第24週。
6月第3週。
やっと関東甲信地方に梅雨が来た。
平年よりも1週間遅い。
北陸や南東北は今週末に、
梅雨入りするらしい。
木本昌秀東京大学大気海洋研究所教授。
日本の気象界の最高権威。
木本先生は警鐘を鳴らす。
「異常気象を超えた極端気象」
今年の梅雨前線にも、
極端気象が影響を与えた。
一方、新型コロナの緊急事態宣言。
東京、大阪など10都道府県に出されている。
期限は今週日曜日の6月20日。
さて政府はどうするのか。
菅義偉首相がG7サミットから帰国した。
それとともに解除の検討を本格化させて、
木曜日の17日に解除を正式決定する。
新規感染者数は全国的に減ってきた。
緊急事態は解除されるだろうが、
そのあと、国民行動の制御はできるのか。
外食産業・観光業をはじめとする、
産業の再生はできるのか。
ほぼ日の糸井重里さん。
巻頭エッセイ「今日のダーリン」
糸井さんも去年までは日常的に、
アレルギー対策のクスリを飲んでいた。
「今年はそれをやめたのだけれど、
あんがい安定している。
いつもマスクをしている生活の
おかげじゃないかな」
マスクの効用を説く。
「ひどい花粉症の知人たちも、
今年に関しては
あんまり花粉についての文句を
言ってなかった気がする」
「これもおそらく、
マスクをしていたせいなのではないか」
「女性のみなさんは、
化粧がらくになったと言っているね」
「もしかしたら、
人類の歴史のなかで、いまが最も
“目は口ほどにものを言い”と
言える時代だと思う」
うまい! 同感。
「とにかくまだしばらくは、
マスクはパンツ並みに必須だ」
これにも賛成。
『コロナは時間を早める』
今日、三刷が出来上がった。
愛でたい。
この本の第五章は、
「コロナ禍のキャズム」
二番目の見出しで、
「イオンのマスク禁止論争」を書いた。
このブログでもちょっと取り上げたが、
一昨年から昨年初めにイオンで起こった事件。
「接客時におけるマスク着用の原則的禁止」
それがCOVID-19パンデミックによって、
完全にひっくり返った。
私は書いている。
「不思議なことは、現実に起こるものだ」
私も本来のあるべきかたちは、
接客のときには、
「マスク着用の原則的禁止」に賛同する。
しかし今や、
「マスクはパンツ並みに必須だ」。
さらに、
「目は口ほどにものを言い」は、
接客のときにこそ、
発揮されなければならない。
そういえば「ドクターX」の米倉涼子。
手術のときにはマスクは必須である。
しかし、だから米倉の、
「目力(めぢから)」の演技がすごかった。
大辞泉では「目力」の意味は、
「目の表情や視線が他人に与える印象」。
追加の説明がある。
「特に、その人の意志や内面の強さなどが
現れているように感じさせる目の表情。
視線自体から感じる圧力・圧迫感」
ただし接客の「目力」には、
圧迫感はいらない。
優しい目、温かい目、穏やかな目。
そんな目がいいと思う。
マスクがパンツ並みに必須となると、
「目は口ほどにものを言い」も、
商売にとってますます重要になる。
そしてその人の考え方や感情を、
目から読み取ることも。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式に言えば、
マスク必須でサングラスは売上げ不振かな?
「メガネの愛眼」の決算短信では、
サングラスは不振だそうだが。
さて今週の私のスケジュール。
水曜日・木曜日と大阪出張。
万代知識商人大学第6期は、
ソーシャルディスタンシングで、
快調に講義が進んでいる。
では、皆さん、今週も、
目は口ほどにものを言う。
Good Monday!
〈結城義晴〉