「必殺仕掛人」の悪代官に負けないために「髭の願掛け」延長宣言
7月8日、二度目のワクチンを接種した。
昨日のブログで報告した。
去年のゴールデンウィーク明けから、
髭を生やし始めた。
願掛け。
神仏に願いを掛けること。
そのために、
酒を断って願掛けをする。
できない。
お百度参りして願掛けする。
これもできない。
勝手に髭を生やして、
この新型コロナが落ち着きますように、
と、願いを掛けた。
そして、
自分自身のワクチン接種が終わったら、
一応、社会は落ち着くだろうか、
などと思って、
そうしたら髭を剃り落とす、
と決めていた。
大した髭ではないけれど。
実際に二度目のワクチン接種をした。
しかし、政府は東京都に、
4回目の緊急事態宣言を発出する。
7月12日から8月22日まで。
沖縄県の緊急事態も、
同じく8月22日まで延長。
さらにまん延防止等重点措置は、
埼玉、千葉、神奈川と大阪の4府県で、
8月22日まで延長される。
完全に東京オリンピック期間が含まれる。
私の願掛け。
なんとも空しい。
時代劇の「必殺仕掛人」では、
哀れな妻が願掛けをしても、
それは成就せず、
夫もろとも殺されてしまう。
そこで仕掛け人たちが、
夫婦が残したわずかな金をもらって、
悪代官や悪徳商人を懲らしめる。
この哀れな夫婦のような気分だ。
しかし気を取り直して、
「髭願掛け」の延長をしようと思う。
今度は8月22日まで。
東京オリンピックは開催される。
無観客開催で滞りなく、
感染拡大も可能な限り防御して、
晴れて緊急事態宣言が解除されますように。
それにしても、
西村康稔経済財政・再生大臣。
東京大学法学部出身の58歳。
緊急事態宣言下で酒類提供を続ける飲食店に、
「酒の販売事業者に酒類の提供を
行わないよう要請を行い、
要請、命令、過料の手続きを
厳格に対応していく」
さらに強調した。
「順守してもらえるよう
金融機関からも働きかけを」
商品と金の両方から攻める。
これに酒メーカーや酒問屋、
金融機関が載ってしまったら、
悪代官と悪徳商人の図柄そのもの。
菅義偉首相。
「西村氏が発言したか承知していない」
悪代官の上の行政トップは、
「知らぬ存ぜんぬ」を決め込んだ。
朝日新聞「折々のことば」
第2080回。
編著者の鷲田清一さん、絶好調。
人間は
自分以外の人に対して
意を用いない度合いに従って、
それだけ未開であり、
野蛮であるのだ。
(スペインの思想家オルテガ・イ・ガセット)
『大衆の反逆』から。
「文明とは、対立する意見の人とも
共にあろうとする意志のことだ」
「それ故に、自分に満足し、
他人の言葉には耳を貸さず、
討論を厭(いと)い、
家の外でも家の中と同じようにふるまう、
そんな”慢心しきったお坊ちゃん”に
歴史が委ねられる時代ほど
不幸なものはない」
悪代官には、
「対立する意見の人とも
共にあろうとする意志」は、
まったくない。
今日は朝から自由が丘。
いつもの花屋は開店前。
10時になると店が開いた。
店頭には梅雨の紫色の花。
そして梅雨が明けたらひまわり。
夏を連想させてくれる。
店頭でのプロモーション。
巧い。
午後には新横浜駅。
富士山は見えなかったが、
名古屋を過ぎると伊吹山が姿を現した。
彦根カントリー倶楽部の看板も見えた。
あっという間に新大阪。
熱は出ないけれど、
体はだるい。
今回は3泊4日の出張だ。
定宿のシェラトン都ホテル。
そして隣の近鉄百貨店の12階。
中華料理。
ノンアルコールビールと、
ノンアルコールハイボールで、
コース料理をいただいた。
完璧なソーシャルディスタンシング。
話は弾んで「士農工商」にまで及んだ。
㈱万代社長の阿部秀行さん(中)と、
取締役店舗運営部担当の圓石一治さん。
オルテガの言葉の通りに、
残念ながら日本の政治と行政は、
「自分以外の人に対して意を用いない」ようだ。
だから「未開であり、野蛮である」
悪代官が話を持ち掛けても、
すべての商人が「善」であれば、
世の中はけっこう、うまく行く。
社会が未開と野蛮から抜け出して、
私の願掛けも成就するだろう。
〈結城義晴〉