イトーヨーカ堂「iDrugCosme」会見と高齢者のスマホ対談
男にも女にもある秋の空
〈竹田ひろ子・俳詩「ろんど」より〉
商人舎オフィスのそばの新田間川。
その上空にも秋の雲。
横浜駅西口を臨む。
秋雲は老の心にさも似たり
〈高濱虚子〉
今日は午前10時から、
イトーヨーカ堂のZOOM記者会見。
自宅で視聴した。
梅津尚宏ライフスタイル事業部長と、
中村宏文マネジャー。
その内容は、
商人舎流通スーパーニュースに。
イトーヨーカ堂news|
イトーヨーカドー八柱店に「iDrugCosume」9/17開設
イトーヨーカドー八柱店は、
千葉県松戸市に1982年に開業。
古い総合スーパー。
イトーヨーカ堂は1981年8月中間決算で、
創業以来初の経常減益を計上した。
そこでその年の冬から、
体質改善に向けた準備をスタート。
翌年の1982年2月、
プロジェクトチームが発足。
のちに「業務改革委員会」と名づけられ、
「業革」と略称された。
もちろん時の政府が行った、
「行政改革」の「行革」のもじり。
行革は1983年7月1日、
第1次臨時行政改革推進審議会から始まった。
中曽根康弘首相時代に、
土光敏夫会長が断行した。
イトーヨーカ堂は、
伊藤雅俊社長のもと、
鈴木敏文さんが実行した。
八柱店は奇しくも、
その「業革」初年度に開業した。
期待が込められた店だった。
40年後、その1階を改装して、
iDrugCosme(アイドラッグコスメ)を入れる。
ドラッグストア型の売場インショップ。
「ザ・プライス」と名づけられたPBが誕生。
欧米ではコンペティティブブランドという。
特別の競争価格を出すブランドだ。
イオンはすでに1992年に、
「ベストプライス」として発売している。
ずいぶん遅い気がする。
「アカチャンホンポ」の商品を新規導入。
これもやや遅い気がする。
もっと早く手を付けることはできた。
それでもグループの調達力を活かして、
ワンストップショッピングを充実させる。
1時間ほどの説明と質疑応答。
全体から強く感じたことがあるが、
ここには書かないでおこう。
昨日は朝から、
商人舎オンライン会議。
その直前に私のスマホに、
直接、電話があった。
川野幸夫さん。
㈱ヤオコー会長。
一昨日のこのブログで、
ヤオコーとせんどうの提携の話を書いた。
川野さんは朝一番でブログを読んで、
すぐに電話をくださった。
せんどうとの資本・業務提携について、
それからフーコット1号店についても。
その内容もここでは書かないが、
私の見方はほぼ正しかった。
ブログや月刊商人舎に、
結城義晴が書くことを、
川野さんはだいたい目を通してくださる。
そしてこんな形でコミュニケートする。
それは私にとっても、
とても勉強になる。
イトーヨーカ堂では最近、
常務の伊藤順朗さんくらいしか、
直接のつながりはない。
コロナ禍もあって、
その順朗さんとも、
ずいぶんお会いしていない。
もちろん書いたものは送ってある。
順朗さんのことだから、
丁寧に読んでくださっているだろう。
振り返ってみると今年の夏は、
スマホで直接話すことが多かった。
COVID-19のお陰だ。
㈱サンエーの上地哲誠さん。
㈱イズミの山西泰明さん、
㈱フジの尾﨑英雄さん、
H2Oリテイリング㈱の松元努さん。
それから川崎博道さんは、
㈱サンシャインチェーン本部会長。
千野和利さんとはしょっちゅう、
スマホでやり取りをしている。
㈱阪急オアシスの元社長・会長。
現在、一般社団法人離島振興地方創生協会理事長。
テレワークやZOOM会議も、
信じられないくらい多くなっただろうが、
高齢者たちは意外に、
スマホ対談を活用しているのだろう。
秋雲は老の心にさも似たり
その秋の雲の心は、
あくまで自由だ。
〈結城義晴〉