日本茶の日の伊藤園陳列コンテストと「物価は経済の体温計」
10月です。
今日から緊急事態宣言も、
まん延防止等重点措置もない。
もちろん10月いっぱい、
人々の行動制限をしつつ様子を見る。
そして段階的に解除されていく。
それでも人々の心は弾む。
自民党総裁選挙も終わり、
新しい体制に変わっていく。
こちらもどうなるかはわからないけれど。
新しい気持ちで10月を迎える。
朝、起きて、
髭面の写真を撮る。
髭も薄いが髪も薄い。
横顔も撮影。
そのあと、エイヤッと、
顔に剃刀を当てて、
すっきりした。
そして大雨のなか、
東京・清水橋へ。
伊藤園本社。
入口ロビーには、
「日本茶の日」のプレゼンテーション。
そう、今日10月1日は、
「日本茶の日」
天正15年(1587年)10月1日、
京都北野天満宮境内において、
豊臣秀吉が大規模な茶会を催した。
「 北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」と呼ばれる。
それにちなんで「日本茶の日」が決められた。
その日本茶の日に、
伊藤園陳列コンテスト最終審査会。
6人の審査員が集まって、
事務局から説明が終わると、
すぐに最終審査に入る。
伊藤園社長の本庄大介さん(左)と、
副社長の本庄周介さん(右)。
最後にもめたら議論して決める。
優秀作品ぞろいで、
レベルの高い陳列コンテストとなった。
審査が終わると恒例の写真撮影。
カメラマンから注文が入る。
そして決まりました。
右から取締役専務執行役の神谷茂さん、
本庄周介さん、本庄大介さん。
私の左隣は松井康彦さん、毛利英昭さん。
松井さんは商人舎特別プロデューサー、
毛利さんは食品商業編集長。
ブログ用にスタッフ・事務局が入って、
これまた記念写真。
そのあと江島祥仁最高顧問の部屋を訪問。
いつものように抹茶をいただく。
ちょっとだけ「北野大茶湯」の気分。
そして最近の流通業界に関して、
情報交換と懇談。
これが実に楽しいし、
勉強にもなる。
私が語ったのは、
「コロナは経営統合を早める」。
今日の商人舎流通スーパーニュース。
関西スーパーnews|
H2Oとの経営統合に伴う持株会社体制の概要を発表
関西スーパーとH2Oリテイリングは、
着々と新体制への布石を打っていく。
オーケーはそれに反応していく。
まだまだ終わりではない。
現在の事象は、
日本中のM&Aの始まりを意味している。
全員で写真。
前列左が江島さん。
ありがとうございました。
その後、私は千葉県の松戸へ。
台風16号が接近して、大雨。
タクシーの中から、
荒川に激しく降りかかる、
その雨を眺めていた。
今日は忙しくて時間がないので、
タクシーの中でおにぎりを食べ、
おーいお茶を飲んだ。
到着すると松戸では、
新しいプロジェクトのミーティング。
鈴木國朗さんもご一緒。
いずれ公開できると思う。
楽しみにしてください。
ミーティングが終わってから、
イトーヨーカドー八柱店へ。
1982年開業の古い総合スーパーを、
9月17日(金)に改装オープン。
地下1階地上3階の総合スーパーを、
全館改装した。
現在のイトーヨーカ堂の力を、
この店で推し量ることができる。
1階には「iDrugCosme」が登場。
ドラッグストア型売場が、
直営のインショップの形で入った。
それを見たかった。
初めての試みだが、
その評価を書くと、
ちょっと長くなるので、
別の機会に。
さて最後に朝日新聞の経済コラム。
「経済気象台」
タイトルは、
「”安い”日本からの脱却」
「最近、日本の物価は安すぎるのでは?」
さまざまな場面で言われる。
本来、
「物価が安いことは
その国で暮らす人々にとっては
悪いことではない」
小売業もサービス業も、
顧客のために懸命に努力して、
安く提供する。
その使命を自覚している。
「が、同時に賃金も
諸外国に比べ安くなっているとしたら
どうであろうか」
コラムは嘆く。
2020年の平均賃金。
OECD加盟国との比較。
「日本は22位で、
19位の韓国よりも下である」
「1990年に21位だった韓国の平均賃金が、
この30年で90%以上上昇したのに対し、
当時12位だった日本は、
4%ほどしか上昇していない」
これは為替に関係なく、
指標として比較可能だ。
コラムは日本の低賃金の理由を探す。
「為替水準をはじめ、
値上げに対する過剰反応や
将来への不安などが
複雑に影響していると考えられる」
「現状が続けば
日本の国力の低下につながることは
明らかである」
株価は高いが、
物価は安く、
賃金は低い。
この現象が問題だ。
企業の論理で言えば、
生産性が高く、業績もいいから、
上場企業ならば株価も安定している。
そして賃金を高い水準にすることができる。
多くの企業がこの経営を続けると、
物価はそれらに見合って、
安定している。
チェーンストアの論理で言えば、
低価格で提供しつつ、
競争に勝利し、生産性を上げれば、
賃金も上げることができるし、
人材も人手も集まる。
賃金を上げつつ、
低価格を実現させると、
顧客も従業員も豊かになる。
そして物価は安定する。
景気が上向くと、
商品やサービスの需要が高まって、
物価は上昇する。
逆に経済が低迷すると、
物価は低下する。
だから物価は、
「経済の体温計」と呼ばれる。
体温は高すぎるのも低すぎるのも、
どちらもよろしくない。
小売業やサービス業、消費産業は、
このことに貢献するのである。
〈結城義晴〉