結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年10月16日(土曜日)

「野菜の多品種展開」とイータリーの「食堂・市場・学校」

NHK調査の「新たに確認された感染者数」2021-10-16全国感染
全国で509人。
もう500人を切りそうだ。

大阪府が78人、東京都が66人。
神奈川県36人、愛知県33人など。

冬には第六波が来るなどと、
一部では言われているが、
それも避けられたら避けたいものだ。

東京・自由が丘。
人が戻ってきた。
街は人によって成り立っている。

街角のカウンターバー。IMG_74251

サクラバル。IMG_74271

その隣にいつもの花屋。
モンソーフルール。IMG_74281

夕方でも華やかさは失せない。IMG_74293

ハロウィンのプレゼンテーション。IMG_74323

今年のハロウィンは、
少しは楽しめそうだ。IMG_74303

朝日新聞の経済コラム。
「経済気象台」

現役で活躍する経済人などが匿名で執筆。

タイトルは、
「野菜の多品種展開」

「男爵やメークインといった昔ながらの品種に、
近年人気の”キタアカリ””インカのめざめ”、
そして流通量が少なくなかなか手に入らない
“ノーザンルビー”や”レッドムーン”」

ジャガイモのこと。

「夏の終わりから秋にかけて、
ニセコや十勝の道の駅には
驚くほど多くの種類のじゃがいもが並ぶ。
色も形も様々で、見ているだけで
豊かな気分になる」

「じゃがいも王国・北海道では
料理によって使い分ける人も多い」

「カレーは煮崩れしにくいメークイン、
ポテトサラダは冷めてもホクホクな男爵、
さつまいものように甘いレッドムーンは
スイーツに最適だ」

筆者は主張する。
北海道のスーパーマーケットでは、
「必ず品種名が書いてあり、
消費者は”じゃがいも”ではなく
品種で買っている」

北海道のジャガイモと同じように、
アメリカの顧客は、
牛肉を部位ごとに買い分ける。

だから米国のスーパーマーケットでは、
部位ごとのマーチャンダイジングが、
必須の条件となる。

最近は日本でも「希少部位」と称して、
さまざまな部位が売られるようになった。

逆に魚の多品種化は、
日本のほうがはるかに進んでいる。

「農作物の品種による差別化の先駆けは
コメだろうか」

日本は米文化の国だ。
だからコメの品種が多い。

「りんごやぶどうなど
単価が高い果物は
差別化が進む傾向にあるが、
じゃがいもに続く野菜は
なかなか現れない」

「道の駅では
品種別に売られているかぼちゃやトマトも、
街のスーパーでは
“かぼちゃ””トマト”とひとくくり」

野菜や果物は、
多品種展開を目指したい。

「費用対効果が見合わず、
生産者が二の足を踏んでいると聞いた」

生産者も流通業も小売業も、
この費用対効果を解消する協力態勢を築きたい。

そのために小売業が主導権をもつ。

「食卓にのぼることが多い
おなじみの野菜の多品種展開が進めば、
改めてその野菜を知るきっかけになり、
食の関心の高まりにも一役買うだろう」

「需要創造」とは、
こんなことを言う。

人々が「知らないこと」をお知らせする。
まるで学校の先生や大学教授のように、
マスコミやジャーナリズムのように、
商品や暮らし方を教える。

イータリーの創業者。
オスカー・ファリネッティ。
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食堂のような、
市場のような、
そして学校のような、
そんな店にしたい。

月刊商人舎2017年2月号。
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だからイータリーは、
圧倒的な多品種の店である。

野菜の多品種展開、
肉や魚の多品種展開。

そのうえで適度なSKU展開をする。

コロナ禍のあとに、
ポストコロナ時代が待っている。

店は再び、
配給所のようなものから、
食堂のような、
市場のような、
学校のようなものへと、
存在感を取り戻すに違いない。

〈結城義晴〉


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