商人舎MMS最終日の「自ら変われ!」とロピア奈良の2店舗訪問
大阪に来て4日目。
新型コロナ新規感染判明者は、
全国で345人。
大阪府が42人、神奈川県39人、
そして東京都が36人。
この沈静化はなぜだろう。
東京都と大阪府は全飲食店に対して、
営業時間短縮要請を25日以降、解除する。
ただし1テーブル4人以内での会食。
東京と大阪で全面解除されるのは、
約11カ月ぶり。
ありがたい。
そのぶん、スーパーマーケットは、
食品小売業は売上げが下がる。
当たり前の状態になる。
さて、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
略称MMS。
一昨年の9月以来2年ぶり。
第17回目となる。
その最終日、3日目。
会場はホテルフクラシア大阪ベイ。
朝8時15分からいつもの理解度テスト。
今回は計数問題と記述問題。
この真剣に取り組む姿勢がいい。
テストがあるから講義も真剣に聞く。
それぞれ復習も真剣に行う。
その成果を試すのが理解度テスト。
その結果は、本人に伝えられる。
会社にはそれぞれの受講者が、
どのレベルにいたかを報告する。
自分のための理解度テスト。
テストが終わるとすぐに、
最終日の第1講座。
高野保夫講師。
テーマは作業システムとLSP。
ミドルマネジメントにとって、
最も重要な仕事は、
作業システムを動かすことだ。
つまりOperationである。
その作業の本質と、
作業改善、作業改革のポイント。
レイバースケジューリングプログラムは、
どのように確立されるか。
フレデリック・テイラーの科学的管理法。
この理論をベースに、
現在の日本の小売業、サービス業の、
作業システムはいかに改善されるべきか、
具体例をもとに丁寧に解き明かす。
講義の最後に質疑応答。
関西スーパーマーケットの中山健人さん。
万代の澤田裕徳さん。
本田行弘さんは、
スリーエスコーポレーション。
それぞれに自分が抱える問題を、
真摯に質問した。
高野講師がまたそれに、
丁寧に応えてくれた。
ほんとうにいい講義だった。
ありがとうございました。
講義の合間に野村雅博さんと写真。
このたび㈱やまとよ代表取締役社長に就任。
商人舎のセミナーの会場設定から、
オペレーションまでを担当してくれる。
おめでとう。
これからもよろしく。
さて最後の2講座は、
結城義晴。
朝一番の理解度テストの解答を説明し、
それに関する補講をする。
それからマネジメントの方法。
ドラッカーの「責任の組織化」から、
目標管理と自己管理、
コミュニケーション、
リーダーシップとその具体的な改善法。
テストが終わり、
作業システムを理解したところで、
一気呵成にミドルのマネジメントを、
具体的な方法論に集約して語る。
ランチをとって、休憩をとったあと、
総括講義はチェーンストア経営理論と、
業態とフォーマット論。
そしてすべての仕事は、
「サービス業である」として、
「ホッケースティックの関係」と、
「間接部門のサービス」。
忘れないでほしい。
最後はイノベーションと、
「自ら変われ!」
自分が変わらねば、
仲間を変えることはできない。
自分が変わらねば、
職場を変えることはできない。
自分が変わらねば、
店を変えることはできない。
3日間のご清聴を感謝して終わった。
最後に全員から拍手をもらって、
いささか、感極まった。
ありがとう。
名残惜しいものがあるが、
それでもみんなに別れを告げて、
私は奈良へ。
関西ロピアの最新店。
ロピア大和郡山店。
この9月にオープンして、
1カ月ちょっと。
新しい試みをしている。
それは月刊商人舎で報告しよう。
関西ロピア社長の福島道夫さんに、
案内いただいて大満足。
そのあとロピア ミ・ナーラ店へ。
1989年(平成元年)10月2日に、
奈良そごうとしてオープン。
だがそごうは民事再生法を申請して倒産。
2000年12月にこの店も閉店。
2003年7月には、
イトーヨーカドー奈良店として再開業。
しかし2017年9月、閉店。
さらに2018年4月、
商業集積ミ・ナーラとして再出発。
核テナントはイオン傘下の光洋だった。
しかし光洋も今年1月に撤退。
そのあとに4月29日、
関西ロピアが開業。
相次ぐ店舗の撤退によって、
このショッピングセンターには、
「長屋王の呪い」があるとされた。
私は「ロピア十番勝負」と題して、
この間の新店開発をレポートしたが、
このミ・ナーラ店において、
「今度は呪いとの闘いに挑んだ」と書いた。
その呪いとの闘いは、どうなったか。
夕方の閉店間際の店だったが、
「呪いに勝った」ことは明らかだった。
核部門の「肉のロピア」は、
閉店間際でも充実の品揃え。
奈良の大仏に変身した「ロピ太」。
チェックスタンドはつつがなく、
オペレーションされている。
全員がハロウィン向けの扮装をしている。
こんな感じです。
福島さんには、
ホテルフクラシア大阪ベイまで迎えに来ていただいて、
奈良の店を案内してもらったうえに、
さらに京都駅まで送ってもらった。
感謝にたえない。
しかし車中でずいぶん話し込んだ。
前向きな話題ばかりだった。
ありがとうございました。
これでミドルマネジメント研修会も、
無事に終了した。
来年は2回開催します。
さらに来年は海外研修を再開し、
新しい階層や職位のためのセミナーも企画中。
全国の飲食店だけではない。
商人舎もあるべき姿に戻る。
あるべき姿とは、
コロナ禍前よりさらに、
パワーアップすることを意味する。
ご期待ください。
〈結城義晴〉