結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年11月08日(月曜日)

コロナ禍のもとで「情報を見極め、言葉を選ぶ」

Everybody! Good Monday!
[2021vol㊺]

2021年第45週。
11月第2週。

あと8週間で2022年がやってくる。
いったいどんな年になることか。

そのまえに年末商戦を闘わねばならない。

最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
私が言い続けている、
近年の商売の鉄則だ。

そこで月刊商人舎10月号。
202110_coverpage-448x631
是非、読み返してください。

今日は朝から品川でミーティング。
それから松戸でさらにミーティング。

だんだんフェイス・トゥ・フェイスが増えてくる。

帰りに寄ったのが、
KITEMITEMATSUDO。
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編集スタッフの鈴木綾子と写真。
シャッターは亀谷しづえ。

夕方には、三日月。
??????????

月の右下に宵の明星。
??????????

美しい。
??????????
しかし、年末はどんどん近づいてくる。

さて今日の日経新聞社説。
相当、怒った。
「国のコロナ対策があまりにもずさんだ」

同感だ。

国の2020年度決算の検査報告。
会計検査院の指摘。

税金の使い方などに問題があったのは、
210件で総額2108億円。

「際立つのは、
新型コロナウイルス対策のずさんさだ」

「予算の使い残しや不適切な執行が
相次ぐのは、とても看過できない」

19~20年度に計上したコロナ対策費。
65兆円余りの予算に対して、
実際に執行できたのは65%。
23兆円近くの使い残しが生じた。

社説の指摘。
「本当に必要な事業の精査を怠り、
いたずらに規模を膨らませた証拠だろう」

個々の事業でもお粗末な対応が目立つ。

接触確認アプリ「COCOA」の不具合を巡り、
システムのテストやコスト管理が
妥当ではなかったとして、
厚生労働省が改善を求められた。

アベノマスクは今年3月末の時点で
8200万枚以上の在庫が発生。
しかもその保管料が合計6億円。

だれが責任をとるのか。

中小企業の「持続化給付金」、
「雇用調整助成金」では、
不正受給が判明。

「Go Toキャンペーン」事業でも、
改善すべき点が見つかっている。

緊急性や窓口事務の混乱など、
「事情を割り引いても、
積算や審査の甘さは否めない」

その上、新政府は、
「コロナの封じ込めと景気回復を目指し、
数十兆円の経済対策を近くつくる」

「不要不急の政策メニューで
見かけの規模ばかりを大きくするのは
許されない」

まったくその通りだ。

「いったん予算を計上したコロナ対策でも、
執行のメドが立たないものや
効果の乏しいものは白紙に戻せばいい。
Go To事業もその有力な候補ではないのか」

同感だ。

検査院にも注文。
東京五輪・パラリンピックの収支、
デジタル化やグリーン化など、
成長戦略の使途も、
しっかりとチェックすべきだ。

「行政の無駄遣い」
見逃すな。

社説が怒るのもわかる。
私も腹が立つ。

この検査院の発表でさえ、
総選挙が終わってからなされた。

この辺りも勘繰りたくなるほどだ。

さて日経新聞。
「池上彰の大岡山通信」

若者たちにいいことを言っている。

コロナ禍の下、
言葉について考えた。
その事例を2つ。

第1は「インフォデミック」
「情報を意味するインフォメーションと
感染症の拡大を意味するエピデミックを
組み合わせた造語」

「インターネットなどを介して
大量の誤情報が拡散し、
社会や人々が混乱に陥るような状態」

たとえば、
「新型コロナのワクチンには
マイクロチップが入っていて、
人々をコントロールしようとしている」
信じ難い情報。

「基礎的な知識を知っておくことが、
情報を判断することにつながる。
いわば判断力の基礎体力を
養成することが必要なのです」

そのためには、
なんでも調べる態度が、
私は必要だと思う。

第2は「リーダーの言葉」

ドイツのメルケル首相。
ロックダウンのときの言葉は印象的だった。
メルケル448x328
「私たちは報道の自由、職業選択の自由、
様々な自由を民主主義の国として
大切にしてきました」

「しかし、コロナ対策のために
皆さんの行動が束縛されてしまう。
本来、民主主義国家が
やるべきことではなありませんが、
やらざるを得ない」

「民主主義の国では必ずこれが
後から検証できるようでなければいけない。
ロックダウンをすることになった
過程の様々な議論、プロセスを
記録に取っています」

池上さん。
「自ら国民に歩み寄ろうと、
言葉を選んでいることがわかります」

そう、言葉を選んで語る。
店長も部長も社長も。

重要なときこそ、
言葉を選ばねばならない。

「これこそリーダーが自らの言葉で
国民に伝える姿勢ではないでしょうか」

残念ながら、
日本の政界の今のリーダーにはそれがない。
誰もが認めるところだ。

そこで私たちに必要なこと。

「情報を見極める力」と、
「自らの考えを伝える力」

池上さんは言う。
「それは決して
特別な能力ではありません」

「学問上の常識を身につけることが、
社会で生きていく力になります」

いまさら学問でもないが、
興味を持ったことは調べる。

スマホでもパソコンでも、
インターネットは実に便利だ。
そのうえで自分なりに情報を見極める。

さらに大切な時には言葉を選ぶ。
もちろんお客さまにも。

では、みなさん、今週は、
とくに言葉を選ぼう。

Good Monday!

〈結城義晴〉


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