商人舎11月号「客層は広げる?」とサミット大田中央店改装開業
[Cover Message]
スーパーマーケットのヤオコーが「ヤングファミリー層に特化した旗艦店」を開発した。和光丸山台店である。ロピアは、企業ポリシーとして「子どもをもつ若いファミリー」をターゲットにして、躍進している。これらは「客層を絞る」行為なのか。一方、ダイエーをはじめ、イオンやイトーヨーカ堂はもともと、エブリデーグッズ、エブリボディグッズを開発し、大衆に向けた店舗展開によって、巨大化してきた。ユニクロはユニセックス・クロージングでスタートした。これらは「客層は広く」を実現させるものなのか。チェーンストアの原則は長らく、「客層は広く」であった。これぞ、マス・マーケティングである。しかし消費者のライフスタイルは個性化し、多様化した。ビッグデータによって、詳細なマーケット・セグメントが可能となってきた。それにしたがってターゲティング、ポジショニングのマーケティングがクローズアップされてきた。しかしチェーンストアの原則編の「客層は広く」と、応用編の「客層を絞る」との調整をどう図ればいいのか。整合性をどこに見つけるのか。チェーンストア・マーケティングの本質を考察する。
目次。
特別企画は、
「コロナは世界化を早める」
イオンとセブン&アイ・ホールディングス、
ファーストリテイリングと良品計画、
そしてPPIH。
中間決算と本決算から見えてきたもの。
印象的なことは、
柳井正さんの発言。
「独立自尊の商人」として、
勇気を持って発言する。
これは私の商人としての
信念であります。
[Message of November]
さて今日は朝8時前に、
東京・蒲田。
サミットストア大田中央店へ。
大規模改装で今日がオープン。
生方 修一店長が、
従業員や幹部を前にして、
意気込みを語った。
9時50分には、
10分前倒しして、
オープン。
この店は都市型2層店舗。
売場面積は1514㎡(458坪)、
バックヤード面積は714㎡(216坪)。
開店前に行列をつくった顧客が、
次々に売場に入ってくる。
コロナ禍のため、
依然として入場制限をして、
その分、ゆったりと買物をしてもらう。
2階は青果から鮮魚、精肉へと続く。
その精肉のグリルキッチン。
精肉惣菜を展開する。
エスカレーターで1階に降りると、
冷凍食品売場が目に飛び込んでくる。
高まる需要に応えて、拡充された。
リニューアルの目玉は、
2階にあった総菜売場を1階入り口に移設。
1階は簡便即食ニーズに応えるゾーンになった。
惣菜につづいて奥には、
フレッシュベーカリー売場がある。
鈴木浩さんと写真を撮った。
ベーカリー部マネジャー。
そして服部哲也社長。
服部さんとはこの店のことだけでなく、
サミットの組織風土のことを話した。
さらに関西スーパーマーケットのことなども、
短い時間だったが語り合った。
いったん会社に顔を出して、
さらに家に戻って準備して、
新幹線のぞみで新大阪へ。
明日は早朝から、
万代知識商人大学第6期の講義。
大阪へは前日に入る。
今日は気持ちよいほどの快晴。
この間何度も、
大阪と行ったり来たりしたが、
ずっと曇天でお目にかかれず。
久々に拝んだ富士。
大阪の定宿に到着すると、
㈱万代の石川慎一さんが待っていた。
人事部マネジャー。
案内してもらって、
近鉄百貨店に向かう。
12階のお好み焼屋「ねぎ美人」。
万代グループ傘下に入った、
アルヘイムが運営する。
万代の幹部の皆さんと会食。
店長と女性店員さんを囲んで写真。
私の隣が阿部秀行社長、
一番左が芝純、加藤健両常務。
柳井正さんだけでなく、
万代の阿部秀行さんも、
芝純さん、加藤健さんも、
サミットの服部哲也さんも、
独立自尊の商人だ。
それがうれしい。
〈結城義晴〉