伊藤園陳列コンテスト審査会の「売れる売場と美しい売場」
株式会社True Data。
東京証券取引所マザーズに上場。
12月16日、
その上場セレモニーが、
東京・日本橋兜町で行われた。
上場認証式と記念撮影が行われたあとに、
証券取引所内にある鐘を打つ。
上場を告げる鐘。
新型コロナウイルス感染拡大で、
人数が制限されて、
米倉裕之社長を中心に、
執行役員の越尾由紀さん、島崎尚子さん、
そして浅井明生さんらが出席した。
おめでとう。
始まりました。
これからが、
True Dataの本番です。
さて私は朝一番で、
東京・お茶の水。
ニコライ堂を見下ろす。
お茶の水井上眼科。
東邦大学医学部の富田剛司教授が、
定年退職でこの井上眼科に移籍した。
1881年創立の名門眼科。
東京大学眼科学教室の創設者井上達也が、
駿河台に済安堂医院をつくったのが始まり。
「眼」の総合病院確立のために、
「患者さま第一主義」を理念とする。
富田先生が移籍したので、
私もこちらに来ることにした。
最近は医者巡り。
午前10時からは、
埼玉県川越市で、
㈱ヤオコーの年末記者会見。
ソーシャルディスタンシングで、
流通を中心にした記者が集まった。
川野澄人社長が来年の抱負を語り、
テキパキと質疑応答した。
今年もヤオコーは絶好調だった。
その後、夕方4時から、
東京・清水橋。
㈱伊藤園本社。
秋の陳列コンテスト最終審査会。
説明を受けて、内容を吟味。
そして6人の審査員が選考に入る。
月刊商人舎12月号特集は、
「Progressive Presentation」
例月の1.5倍くらい印刷したのに、
おかげさまでもう、
残り在庫がどんどん減っている。
でもまだあります。
この特集の趣旨に沿って、
私も審査した。
秋のテーマは「おーいお茶」
素晴らしい作品が集まった。
陳列には定型陳列と変化陳列がある。
定型8~7割、変化2~3割が基本だ。
その組み合わせで、
プレゼンテーションは出来上がる。
店舗賞と企業賞の大賞、優秀賞が決まって、
審査委員が記念写真。
〈ちなみにカメラマンは元『チャネラー』誌の女性編集長〉
そのあとスタッフ全員で、
恒例のブログ用写真撮影。
最後は審査員全員で、
江島祥仁最高顧問の部屋へ。
いつものように、
上品で美味な抹茶をいただいて、
いつものように懇談。
前列は本庄大介社長(左)、周介副社長、
後列左から神谷茂専務と江島最高顧問。
松井康彦さん、毛利英昭さん。
松井さんは商人舎特別プロデューサー、
毛利さんは食品商業編集長。
最近の話題、来年の大潮流、
内容があり過ぎて、
いつまでも語っていたかった。
遅ればせながら、
『コロナは時間を早める』をプレゼント。
直接、手渡ししたかった。
それでついつい遅れてしまった。
申し訳ありませんでした。
最後は[Message of December]
売れる売場と美しい売場
美しい売場がつくりたい。
いや商売は、
売れてなんぼだ。
楽しい売場にしたい。
いやこれも商売は、
儲かってなんぼだ。
どちらが正しいか。
もちろん売れなければ意味がない。
店や売場は美術館ではない。
遊園地でもない。
商品を選んでもらう場だ。
商品を買ってもらう場だ。
ショッパーのためのバイイングの場だ。
だからわかりやすさ、シンプルさが第一にくる。
そのうえで商品の魅力を最大化させる。
商品の価値を効果的に訴求する。
売れてなんぼの条件は、
どんな国のどんな店、どんな売場でも、
優先されねばならない。
かといって、
美しい売場、楽しい売場が、
否定されてはいけない。
売れて美しい売場、
儲かって楽しい売場、
それこそ求められる売場である。
だが、それよりも大切なことがある。
嘘のない売場である。
真実の売場である。
正しい売場である。
シンプルな美しさ。
理屈のない楽しさ。
それが嘘を退ける。
嘘のない売場にしか、
真の美しさはない。
真の楽しさはない。
そして嘘のない美しさこそが、
真の楽しさこそが、
最後に儲かってなんぼを実現させるのだ。
〈結城義晴〉