第18回商人舎ミドルマネジメント研修会始まる
商人舎ミドルマネジメント研修会。
2012年、
東日本大震災の翌年から始めて、
10年が経過した。
毎年、初夏と秋に開催して、
第18回を数えた。
COVID-19パンデミックによって、
2020年は2回とも中止し、
昨2021年も初夏の開催を見送った。
昨年秋に再開すると、
まだ県外派遣禁止の会社などもあって、
参加企業数は少なかったが、
なんとか会場を関西に移して、
第17回目を実施することができた。
そして2022年初夏、
2年半ぶりの湯河原での開催となった。
この研修会は、
オンラインで開催しても、
まったく意味がない。
新横浜駅9時15分発のこだまで熱海駅へ。
久しぶりに降り立った熱海。
スタッフの鈴木綾子と写真。
新緑の間から相模湾が見える。
関東地方は昨日、梅雨入りした。
昨日の大雨が嘘のように、
少し青空が見える。
右手が伊豆半島、
正面左に小さく初島、
その奥に大島が浮かぶ。
熱海駅から車で30分ほどで、
会場のニューウエルシティ湯河原へ。
右は亀谷しづえ。
商人舎ゼネラルマネジャー。
入口の看板が迎えてくれる。
商人舎ミドルマネジメント研修会御一行様。
ホテルは千歳川に面していて、
橋の真ん中が神奈川県と静岡県の県境になる。
ホテルには研修棟と宿泊棟があり、
研修会場は研修棟2階の大会場「大観の間」。
広いホワイエ。
会場入り口には
感染予防の除菌剤と体温計。
ホワイエにはテーブルや椅子があって、
休憩時間にはゆっくりとくつろげる。
会場は天井が高く、
学びの場としても快適。
特に今回は、感染対策もあって、
机1台を1人が使うように配置した。
午後1時、
第18回ミドルマネジメント研修会が、
スタート。
この研修会は、
ドラッカーのマネジメントをベースにしている。
2泊3日で17講座のプログラム。
知識商人として必須の考え方や技術を、
さまざまな角度から学ぶ。
各社の幹部候補生たちが、
全国から参集してくれた。
初日の第1講義・第2講義は結城義晴が担当。
今回は初めに、
「コロナは時間を早める」を講義した。
コロナ禍で社会はどう変わったか。
それに対して私たちは、
どう対応したらいいのか。
「時間が早まる」ことの本質。
そしてコロナ特需による「成長と膨張」。
「トレード・オフ」から「トレード・オン」へ。
さらにK字型の回復。
デジタル・トランスフォーメーション。
「ポスト・コロナ時代への決断とは、
“不確実な成果”に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である」(結城義晴)
本論に入って真っ先に語るのは、
倉本長治の商業近代化思想。
そして「商売十訓」。
それが恐ろしいほどに、
ピーター・ドラッカーと共通している。
それから「賢者は歴史に学ぶ」。
小売業近代化の世界史、
働きがいのある企業ランキング、
そして商業の現代化に必須の、
顧客満足と従業員満足。
2時間あまりの冒頭の講義。
全員が実によく聴講してくれた。
今回の受講生、大いに期待できる。
コーヒータイムを挟んで、
第3・第4・第5講義は鈴木哲男講師。
㈱REA代表取締役会長。
「52週MD」の本質と実践法、
プロモーションとストアコンパリゾン。
考え方から実践まで、
それぞれのテーマのエッセンスを、
4時間ほど講義してくれた。
商売の本質をこの側面から語れるのは、
巨匠鈴木哲男以外にいない。
ありがとうございました。
初日の講義を終えるころ、
明日の講師のお一人、
白部和孝さんが到着。
シラベ・リテイル・システム研究所代表。
夕食を終えると、
受講生たちは三々五々、
会場にやってきて自習する。
明日は朝一番に、
理解度判定テストがある。
そのテストに備えて、
夜11時まで会場を開放。
そのあとも各自、自主的に復習する。
「社会人になってから、
こんなに勉強したことはありません」
いつも修了生から漏れてくる声だ。
受講生は例外なく、
仕事のできる者ばかり。
だからこの研修で原則や考え方を学べば、
実務の能力が再整理される。
モチベーションも格段に上がる。
それがすぐに成果に結びつく。
この成果の獲得が、
何よりも貴重なことだ。
みんな、がんばれ‼
彼らの学ぶ姿を見ていると、
涙がにじんでくる。
ありがとう。
〈結城義晴〉