商人舎6月号特集の「ロピア中部圏進出」と「惣菜の危機」
第18回商人舎ミドルマネジメント研修会。
昨日、終わった。
受講生の一人からメールが来た。
「先生方から教わったこと、
絶対に忘れません。
必ず会社を背負う人間になります」
その意気だ。
期待しています。
私も忘れません。
健闘を祈る。
月刊商人舎6月号。
本日発刊!!
特集は2本。
[特集1]
ロピア中部圏進出!!
前哨戦「岐阜本巣の陣」の全容
[特集2]
2022決算を俯瞰する
ポストコロナの小売業、どこへ向かうのか?!
[Cover Message]
㈱ロピアが中部圏に意欲的な新店をオープンさせた。750坪級のモレラ岐阜店である。2022決算では日本小売業ランキング52位に躍進してきた。1年間に400億円を積み上げて、スーパーマーケットでも19位に入り込んできた。その飛躍の原動力は関西圏への進出とそのマーチャンダイジングのパワーアップである。ロピアはその余勢を駆って、第3の商勢圏構築のために東海地方への飛来を企図したのだ。この店は従来型のデザインを踏襲しない。惣菜では鶏唐揚げもコロッケも売らない。ポテトサラダもマカロニサラダも品揃えしない。どこにでもある惣菜は競合店で買っていただければいいと考える。これはスーパーマーケットの「惣菜革命」でもある。特集「2022決算を俯瞰する」と緊急提言「惣菜の危機」、そして「ロピア中部圏進出!!」の三題噺で6月号をまとめよう。
[目次]
今月号は、
1冊ずつの販売もします。
申し込みは以下↓
「ロピア中部圏進出」は、
オープン前日から乗り込んで、
周辺の競争もレポートした。
[PHOTO構成]
ロピアモレラ岐阜店の全貌は、
100枚に及ぶ写真を使って、
臨場感あふれる記事となった。
このエリアに勉強に行くときには、
必須の一冊であるが、
それとともに、
出店戦略を考えさせられる。
[特集のあとがき]に書いた。
「ロープライス・ユートピアの夢」
「2022決算を俯瞰する」は、
力作ぞろいだが、
とくにこれは力作。
「コロナ禍は、
スーパーマーケット時代を
到来させた!」
単なる決算の解説ではない。
気鋭のライターによる、
時代分析となっている。
今月はもう一つ特別企画がある。
[特別提言]惣菜の危機
伸びるからこそ危うい!
林廣美先生の、
大長編の語りおろし。
目からうろこ。
バイヤーや店長はもとより、
とくにトップマネジメントに読んでほしい。
私も林先生に呼応して書いた。
[結城義晴の述懐]
「惣菜・デリ革命宣言」ふたたび
この原稿の最後の一文。
「購入したお客が他人に自慢したくなるような商品」
そして「新しい食文化をもった惣菜・デリ」
「30年ぶりにふたたび
“惣菜・デリ革命宣言”を発しよう」
そして[Message of June]
Cook and Sell!
We Sell What We Cook,
And, We Cook What We Sell.
私たちは調理するものを売る。
そして私たちは売るものを調理する。
あのイータリーの合言葉。
ウェグマンズもホールフーズも、
ヤオコーもライフもヨークベニマルも、
さらに万代もロピアも。
惣菜の材料は売場で売る素材だ。
売場の商品は惣菜の原料となる。
野菜も魚も肉も卵も、
日配品も乾物も油も調味料も。
そうすれば家でも店でも、
鮮度の良い商品で、
高い品質の素材で、
おいしい料理ができ上がる。
素材から惣菜へ。
ペリシャブルスからデリへ。
簡便性のニーズだけではない。
おいしさの需要が突きつけられている。
We Sell What We Cook,
And, We Cook What We Sell.
私たちは調理するものを売る。
そして私たちは売るものを調理する。
今月号もいい出来栄えです。
是非、熟読してください。
そして熟考してください。
知識商人(Knowledge Merchant)は、
頭(Brain)と手(Hands)を使わねばならない。
〈結城義晴〉