結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年07月19日(火曜日)

セブン-イレブン「青森100店」の「それだけですか?」

新型コロナ感染の陽性者数。
第七波である。

日本全国で1日に確認された人数は、
7月16日に初めて11万人を超えた。
過去最多を更新。

今日はNHK調査で6万6745人。
zennkokukannsesya2022-07-19
東京都は1万1018人、
神奈川県が8576人、
大阪府が5019人。

感染力が強いオミクロン株のBA.5が広がっている。

さらに3回目のワクチン接種から、
ずいぶん時間が経過して、
効果が下がっている人が増えている。

私も今年3月11日に三度目の接種をしてから、
4カ月が経過する。
IMG_14662-448x583

感染力が強くなると、
毒性が弱まる。

それが感染症のセオリーだが、
BA.5も弱毒性なのだろう。

ただし小売業、サービス業は、
コロナが弱毒化したとしても、
顧客に感染させるわけにはいかない。

現場ではまた、
ちょっとピリピリとした雰囲気になる。

心安らかに。

そのうえで、
手洗い、マスク、ディスタンス。

今日は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。IMG_E41072
暑いので帽子をかぶっている。

水分補給も忘れずに。

それにしてもマスクをして、
暑い中を歩くと息苦しくなる。

まだまだ辛抱、辛抱。

商人舎流通SuperNews。
セブン-イレブンnews|
「青森県100店出店達成」記念商品8品7/27発売

セブン‐イレブンは、
2015年6月から青森県への出店を開始した。
そして今年2022年4月、
県内店舗数が100店舗となった。

ほぼ7年。

記念商品8品を売り出した。
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青森県のあと、
2015年10月に鳥取県へ出店。

そして2019年7月11日。
セブン-イレブンの日に、
最後の沖縄県に出店し、
47都道府県を制覇した。

しかし青森県の100店到達は、
ずいぶんゆっくりした感じだ。

怒涛の進撃時代は、
とうの昔に終わっている。

東北エリアは1425店。
これも少ない気がする。

ということは、
まだまだセブン-イレブンにとっては、
「飽和ではない」のかもしれない。

「飽和ではない」というのは、
鈴木敏文元会長の言である。

まだまだ出店スピードを緩めず、
ファミリーマートやローソンを打倒して、
独占に近い圧倒的状況をつくる。

現時点以上の絶対的なインフラとなる。

そのうえで、
次の次元の何かをする。

私がトップなら、
そう考える。

アメリカのコンビニが好調だから、
日本ではゆっくりしていてよい。

そんな考えは捨てるべきだろう。

セブン-イレブンだからこそ、
それができると思うのだ。

さて、昨日のほぼ日。
糸井重里のエッセイ。
今日のダーリン。
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糸井さんの知りあいの人が、
大先輩にあたる人のところに、
仕事のことで相談に行った。

「会ってもらえるだけでも光栄、
というような感じで、
おそるおそる相談ははじまりました」

わかる、わかる。

故倉本長治先生のところにも、
故渥美俊一先生のところにも、
相談者は多かった。

渥美先生は恐すぎて、
相談者がかぎられていたけれど。

「大先輩だか大御所の方は、
表情も変えずに話を聞いていて、
“で、そのうまく行かなかったことの
理由はなんですか?”
と質問をしてきたのだそうです」

ドラッカーも質問魔でした。

「知人は、こわばりながら
“じぶんの不勉強が…”というような、
謙虚そうなことを言ったらしいです」

「すると、大御所は
とても納得していないらしく、
“それだけですか。
他の理由はないのですか?”
と、追い詰めるように
訊いてくるのだそうです」

「知人は、またなんとか答えます。
“それだけですか。
その3つの理由だけですか?”と、
さらに追ってくるらしいです」

「もともと苦し紛れに答えたようなことでも、
“それだけですか?”と圧力をかけられると、
なんとか次の理由を
ひねり出さなきゃならなくなります」

このやりとりが、5回くらい続けられた。

質問で追い詰める。
「それだけですか?」
と、重ねて訊いていく。

それによって、
考える角度や範囲なども変わっていく。

「その大御所さまの方法には、
なるほどとも思わされます」

糸井さんの推測。
「おそらく、ご本人が、
じぶんへの問いかけとして、
そういう”しつこい質問重ね”のようなことを、
これまでに何度もやってきたんでしょうね」

「発見される”正しい答え”が
なんであっても、
この先に直すべき問題が
いくつも出てきたとしても、
徹底的に問い続けるという方法は、
とても有効そうです」

『トヨタ生産方式』の中で、
故大野耐一さんが言っている。
「なぜ」を5回繰り返せ。
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しかし糸井。
「ただ、まぁ、悪くすると
“追い詰めてるだけ”になって、相談者が
自信喪失してしまうかもしれませんけどね」

うがった見方もする。
「はんぱな自信を喪失させるために、
“質問重ね”をしているのかもしれないですけど」

なかにはそういう”大御所”もいる。

「思考停止になりがちな弱さをも、
先回りして防いでるとも言えそうですよね」

思考停止や集団思考は避けねばならない。

「集団思考」とは、
「集団になると非合理的な判断をしてしまうこと」

糸井の注意喚起。
むしろそれを強調したいみたいだ。
「”それだけですか?”って、
無敵の質問だから、使用注意だね」
これも気をつけたい。

「それだけですか?」と問いながら、
それでもなぜを5回繰り返す。

セブン-イレブンの青森県100店――。

「それだけですか?」

〈結城義晴〉


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