「無印良品500」の可能性と「小ささを恥じるな!」
Everybody! Good Monday!
[2022vol㊵]
2022年第40週。
10月に入ったけれど、
まだまだポカポカしている。
今朝も歩いているだけで、
背中に汗をかいた。
今日は東横線で渋谷に出て、
井の頭線に乗り換え、
吉祥寺からJR中央線で三鷹へ。
9月30日、駅の構内4階にオープンした、
「無印良品500」
商人舎流通スーパーニュース。
良品計画news|
新フォーマット「無印良品 500」9/30JR三鷹駅に1号店
9月30日の金曜日に、
リニューアルオープンして、
土日曜日にテレビなどに露出した。
だから大混雑した。
しかし月曜日の午前中は、
それほど込んではいない。
「500円以下の商品を中心とした日用品店」
そのものずばりのコンセプトが、
通路に面したボードに掲示されている。
その500円以下商品が約7割。
3割は500円以上から1000円台まで。
化粧品などはその1000円台が多い。
売場面積55坪で、
いわば無印良品のコンビニ版。
そのうえ500円以下を謳う、
ワンコインストアの要素を併せもつ。
もっと広い150坪くらいの店舗や、
300坪くらいの路面店など、
見てみたい気がする。
アメリカにはFive Belowがある。
1200店を超えるチェーンで、
2021年年商28億4800万ドル。
1ドル100円換算で2848億円。
年間伸び率45.2%。
MUJI500も、
店員2人で運営できるフォーマットだが、
1000店を越えれば、
ザクザクと利益が出てくるだろう。
まずは100店に向かって、
出店を加速していくのだろう。
小さな店も集めれば利益が出る。
月刊商人舎10月号で分析しよう。
無印良品500の近くに、
クイーンズ伊勢丹がある。
駅ナカのエクスプレスストアだ。
商人舎2014年11月号で特集した。
Express Store大研究
グローバル・リテイラーの大潮流「店舗小型化」の謎を解く
8年も前のことだ。
ウォルマートもターゲットも、
Express Storeに挑戦した。
懐かしい。
コンビニエンスストアではなく、
エクスプレスストアである。
中央線に乗って新宿駅に着くと、
ここにも成城石井のエクスプレスストア。
こちらは手慣れた店で、
もう収益源と評していいだろう。
「無印良品500」も、
成城石井のような展開になれば、
良品計画の収益源に変わるだろう。
この2014年11月号の巻頭言。
ちょっといいので再録。
[Message of November]
小ささを恥じるな!
小さい店が恥ではない
お茶席は四畳半
いつも行き届くからです
このお店は小さい
だから隅々までが
お客様のためにあります
〈倉本長治〉
小さな店であることを
恥じることはないよ
その
小さなあなたのお店に
人の心の美しさを
一杯に
満たそうよ
〈岡田 徹〉
小さなお店を
恥じてはいけない
ただ
その小ささが
お客さまにご迷惑をかけていないかを
いつも気にかけておこう
やがて
少しずつ大きな店に
生まれ変わってゆくために
〈結城義晴〉
小ささを恥じるな。
大きさを威張るな。
自分らしさをこそ誇りにせよ。
さて今日、
第210回臨時国会が召集された。
まず衆議院本会議で、
岸田文雄首相が所信表明演説。
三つの観点から、
重点的に取り組む施策を発表した。
⑴物価高・円安への対応
⑵構造的な賃上げ
⑶成長のための投資と改革
それぞれに個別政策を、
箇条書きの如く羅列したが、
残念ながら説得力は薄い。
コロナに関しても、
「原則的に屋外では不要」と強調したが、
さて、国民はそれに従うのだろうか。
国葬と旧統一教会の問題で、
支持率が下がっているとされるが、
人気が挽回できるかどうかはわからない。
今週の[結城義晴のスケジュール]
何よりも10月号の入稿に邁進する。
その間に中間決算のon-line記者会見。
毎日、連続的に開催される。
原稿を書きながら、
それを聞く、見る。
では、みなさん、今週も、
自分らしさをこそ誇りにしよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉