イオン天王町の「Soft Open」とファストリ・MUJIの本決算
午前中に商人舎オフィスに来客。
㈱ジャパン・インフォレックスのみなさん。
私の隣から社長の西田邦生さん、
専務取締役の八十島幹夫さん、
そして執行役員の牧内孝文さん。
ジャパン・インフォレックスは、
食品産業の商品マスターを登録・管理し、
業界全体の合理化と生産性向上に、
貢献するIT企業だ。
コロナ禍によって、
その商品マスター登録のスピードが上がってきた。
コロナは時間を早める。
そして今、流通業界は、
生産性向上が最大の問題となっている。
「複合危機」によって、
経営コストが高騰し続けているからだ。
ジャパン・インフォレックスの役割は重いし、
貢献度はますます高まる。
11月に講演をすることになった。
午後は東京駅へ。
丸の内北口。
その八角形の天井ドーム。
四隅に干支のレリーフがある。
東京駅前の新丸ビル。
そして大手町プレイスウェストタワー。
この地下1階の大手町プレイス内科。
毎月の検査と診察。
私の主治医・田嶼尚子先生からは、
食事療法と運動のススメ。
田嶼先生の診察を受けると、
不思議にやる気になる。
ありがとうございます。
ソフトオープン初日夕方の、
イオンスタイル天王町。
生鮮食品のオペレーションも、
無難に進んでいる。
1階の餃子の王将は、
テイクアウトもするが、
顧客が並んだ。
スシローも繁盛している。
新しいテナント揃えは、
効果を発揮している。
かつてのチェーンストアは、
グランドオープン方式だった。
オープン初日にすべての力を結集する。
そのためにチラシを何十万枚も撒いて、
集客する。
百貨店の開業方式を真似たものだ。
しかしアメリカのチェーンストアは、
静かにソフトオープンして、
徐々に地域になじんでいくやり方をとる。
日本でそれを始めたのが、
ジャスコであり、イオンである。
私はずっとアメリカ式をお薦めしてきた。
店舗オペレーションにとって、
予行演習的なソフトオープンは、
実にいい考え方であり、やり方だ。
仕事に慣れていない従業員なども、
グランドオープンまでの猶予があれば、
心理的なプレッシャーが少ない。
少し慣れたところで、
グランドオープンを迎える。
イオン天王町ショッピングセンター、
グランドオープンは10月18日である。
さて商人舎流通スーパーニュース。
決算結果が続々と報告されている。
ファストリnews|
’22年8月期は売上収益・営業利益とも過去最高を記録
㈱ファーストリテイリングは8月決算だ。
その2022年8月期の本決算。
2021年9月1日~2022年8月31日の営業。
売上収益2兆3011億円で前期比7.9%増。
日本で第4位の小売業である。
1位セブン&アイ・ホールディングス、
2位イオン、
3位アマゾン・ジャパン。
そしてファーストリテイリング。
営業利益は2973億円で19.4%増。
こちらはセブン&アイの3877億円に次いで2位。
3位のイオンは全体で1743億円、
ただし単体の営業利益は、
ファーストリテイリングが日本一だ。
セブン-イレブン・ジャパンが2231億円で2位となる。
3位はニトリホールディングスの1383億円。
ファストリは円安効果が1143億円計上された。
この結果、税引前利益が4136億円(55.6%増)、
当期利益は2733億円(60.9%増)。
ただし為替の影響を除いても、
12カ月累計で過去最高の利益を達成。
売上収益に対する営業利益率は12.9%。
世界のアパレルチェーンで見ると、
ZARAのインディテックスが、
2022年1月決算で、
277億1600万ユーロ(3兆6136億円)。
前期から35.8%の回復だった。
H&Mは2021年11月期で、
1989億6700万SEK(2兆5468億円)。
ビッグ3の3位だが、
H&Mにはそろそろ手が届きそうだ。
一方、
良品計画news|
営業収益4962億円は過去最高も円安・輸送費高騰で減益
㈱良品計画の2022年8月期の本決算。
営業収益4962億円で前期比9.4%増、
営業利益328億円で22.8%減、
経常利益372億円で18.0%減。
増収減益。
それでも営業利益率6.6%、経常利益率7.5%。
無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は、
国内493店、海外579店の合計1072店。
国内では食品スーパーマーケットと、
コラボレーションを進める。
イオンスタイル天王町でも、
無印良品の売場は、
隣接するイオンのホームコーディ売場を、
引き立たせる機能を果たしている。
今や無印良品の導入は、
大型店やショッピングセンターにとって、
先を争う状態である。
それ以外にも商人舎10月号のように、
無印良品500の新フォーマットを始めた。
コロナは時間を早める。
マイケル・オークショット。
「変化の時代に選びうるのは、
確実な損失か不確実な利益かの
いずれかである」
コロナの変化を前向きにとらえると、
成長は早まる。
〈結城義晴〉