60周年の全日食躍進チェーン大会と「こだわり」という言葉
朝晩はちょっと寒くなった。
10月19日は「バーゲン」の日。
1895(明治28)年10月19日に、
東京の大丸呉服店(現大丸百貨店)で、
冬物の大売出しが開催された。
これが日本初のバーゲンセールだった。
ちなみに世界初のバーゲンセールは、
1852年創業のパリのボン・マルシェが行った。
アリステッド・ブシコーはアイデアマンで、
バーゲンセールやチラシ広告、
催し物イベントなどを考案した。
さて今日は朝からオンライン会議。
㈱True Dataの役員会。
午後は、
横浜のスーパーマーケットをお借りして、
ビデオ撮影。
テイク1で一発OK。
ありがとう。
この間、東京お台場では、
全日食躍進チェーン大会。
グランドニッコー東京台場。
日本最大のボランタリーチェーンも、
60周年を迎えた。
感慨深い。
テーブルの上の資料。
私の代理で山本恭広編集長が参加してくれた。
第1部は記念講演。
開会のあいさつは木村健造さん。
全日食チェーン協同組合連合会代表理事理事長。
講演者は高田明さん。
㈱ジャパネットたかた創業者。
そして第2部が躍進チェーン大会。
大会会長挨拶は平野実さん。
全日本食品㈱代表取締役社長。
来賓祝辞の一人は小泉進次郎さん。
相変わらず人気の代議士。
最後に恒例の大会宣言。
木村耕平さん。
全日食チェーンジュニアボード全国会議前議長。
この「複合危機」の時にも、
躍進チェーン大会は盛況だ。
しかし齋藤充弘さんがいない。
それが淋しい。
平野さんをはじめ、
木村さんたちがそれを引き継いで、
今こそ、ボランタリーチェーンの出番だ。
応援したい。
私はビデオ撮影を終わらせて、
夕方からZOOM会議。
今年は万代知識商人大学第7期。
その11月の講義内容を確認し、議論した。
マーケティング&ストラテジック・マネジメント。
2日間の講義と研修。
いい内容です。
さて「ほぼ日」の糸井重里さん。
巻頭エッセイ「今日のダーリン」
「こだわり」という言葉について語る。
「”こだわり”ということばが、
頻繁に使われるようになって、
ぼくは心のなかで”いやだな”と思っていた」
ほんとうに、同感だ。
「でも、どうしていやなのか、
うまく言えない」
「とても見事に”こだわり”が
使われている文もあるし、
この”こだわり”こそが
これをつくったのかと、
感心してしまうようなことだって
なくはない」
「乱発がいやなのか、
こだわりというやや否定的なことばを
“まるでいいことのように言う”のが
いやなのか」
「その程度に嫌いなケースでは、
そのことばを”じぶんは使わない”
というかたちで対処している」
これも同感だ。
「そして、ずっと気にかけたまま
過ごしている」
「”こだわり”とは、
そのことに”囚われる”だなぁ、とか。
自由のはずの人が、”囚われる”って、
自慢することか?
なんてことを思って、
静かにメモしていたりする」
「しかし、この”こだわり”みたいな表現は、
使い勝手がいいせいか、
急にみんなが使うようになり、
やがては流行しなくなって、
いつのまにか消えるものだ」
「だからかな、ぼくは日本語に、
あんまり厳しくない」
「”わたしはそれをしないだけ”という反論は、
わりと有効だ」
結城義晴も「こだわり」という言葉を、
ほとんど使わない。
ただ一度だけ、
意を決して使ったことがある。
2015年1年間の商人舎標語。
「とんがり★こだわり」
年賀状にも使った。
2015年1月2日のブログに、
「こだわり」について書いている。
1月2日に「とんがり★こだわり」の意味を解く。
読んでみていただきたい。
糸井さんとは違った表現だが、
結城義晴なりの、
この言葉に対する思いがある。
それが糸井重里と重なった。
私が訳したかったのは、
“Outstanding”
“Positioning”
Outstandingは、
すんなり、「とんがり」で決まり。
Positioningは「さて」、と考えて、
迷った挙句、「こだわり」とした。
なんでも「こだわり」で済ましてしまう。
そんな態度はちょっと避けたい。
そんな風潮に組したくはない。
このニュアンス、
わかっていただけるだろうか。
わかってほしいなぁ。
重要なのは、
考えて考えて、
考え抜いた、
「ポジショニング」です。
よろしく。
〈結城義晴〉