結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年11月15日(火曜日)

万代知識商人大学前夜交流と「世界人口80億人」の「他人の立場」

大阪上本町の定宿、
シェラトン都ホテル大阪。

エントランスはクリスマス仕様。IMG_7077

3メートルはあろうか、
クリスマスツリー。
IMG_7078

赤から白に変わり、
さらに緑に変わる。
IMG_7079

1時間ほどホテルのカフェで打ち合わせ。
そしてタクシーで今里新地へ。

日本料理の料亭久恵。
若女将が玄関で出迎えてくれた。

明日は万代知識商人大学院。
その前日はいつも、
阿部秀行社長と情報交換の食事会。
さらに講師となる取締役が加わってくれる。

私にとって万代の本質を知る、
とてもいい機会だ。

私の知見もどんどん披露する。

久恵は若いおかみとなり、
メニューがずいぶん変わってきた。

先付けは秋の味覚が満載。
IMG_7080

お椀はかぶらと海老しんじょ。IMG_7081

イカと鯛のサラダ仕立て。
絶品。
IMG_7027

美しい椀に盛り付けられた魚の煮物。
緑のとろりとしたソース。IMG_7029

焼き物は笹の葉で包んである。IMG_7084

開くと金目鯛の焼き物。
淡雪がけ。IMG_7087

揚げ物は野菜の肉巻き。
大根おろしのポン酢でいただく。IMG_E7032

〆は雑穀のおかゆ。
飲んだ後の胃にやさしい味。 IMG_7035

この後、チョコレートムースが出て、
コースが終了、大満足。

会話も大いに弾んだ。
阿部社長と商品部の二人の取締役。
中筋浩二さん(右)、
松岡俊行(左)さん。IMG_7038

明日の講義テーマは、
マーケティングマネジメント。
両取締役に万代の商品戦略を、
大いに語ってもらおう。IMG_7044

いつものように、
阿部社長にホテルまで送ってもらった。
IMG_E7050
ありがとうございました。

さて、
世界の人口。
80億人に達した。

私たち商業者はいつも、
人口に関心を寄せていなければならない。

商売はどこでもどんなときにも、
人口動態に左右されるからだ。

シンプルに考えれば、
人口が増えるところで商売をする。
それが繁栄の大原則だ。

2010年8月に比べると、
世界人口は10億人の増加。
12年で10億人。

このトレンドは今後も変わらず、
2030年には85億人になる見通しだ。

日本は少子高齢化の深刻な課題を抱える。
そんな国々も多い。

中国でさえ、
少子高齢化が最大の未来問題だ。

それに対して、
人口が増えているのは、
アフリカやアジアなど。

一部地域への偏りが顕著だ。

今年7月1日現在の国連の「世界人口推計」。

1位は中国の14億2588万人。
2位のインドは14億1717万人。
来年にも中国を抜く。

3位はアメリカの3億3829万人、
4位はインドネシアの2億7550万人
5位はパキスタン2億3582万人――。

日本は1億2395万人の11位。

少子高齢化でも11位で1億人を超えている。
日本商業の繁栄はこの人口増によって支えられた。

この12年間で70億人から80億人へと増加した。
アジアとアフリカの2地域だけで、
増加分の10億人の9割を占める。

インド、中国など、
上位10カ国で増加分の過半数を占める。

さらに2050年には世界人口は97億人に達する。
今後の増加分の半数以上は8カ国に集中する。
・コンゴ民主共和国
・エジプト
・エチオピア
・インド
・ナイジェリア
・パキスタン
・フィリピン
・タンザニア

人口増加の要因は、
公衆衛生や栄養状態の向上で死亡率が低下し、
平均寿命が延びていること。

人口増は15~64歳の生産年齢人口増につながり、
経済成長を促進する効果が期待される。

しかし同時に、
格差の拡大や環境破壊、
食糧危機や開発の停滞を生む。

人口減の地域は、
ヨーロッパ、東アジア・東南アジアなど。
2050年までに61の国・地域の人口が、
1%以上減少する。

朝日新聞「折々のことば」
第2558回。

よくしなる綱の上の
踊り子を見上げる群衆は、
いつの間にか自分の体を
くねらせよじらせて
バランスをとる。
(アダム・スミス『道徳感情論』から)
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「感覚が伝染したり、
他人の心情に同感したり、
他人の立場になって思考したり
というふうに、ひとには
他人のことを心に懸けずにはいられない
性向がある」

「[私]という囲いを超え出る働きは、
身体の中でいつも
すでに蠢(うごめ)きだしている」

80億人の感覚が伝染したり、
他人の心情に同感したり、
他人の立場になって思考したり。

人間は他人のことを、
心にかけずにいられない。

それが商売の本質であり、
このことを理解することが、
繁昌のもとになる。

〈結城義晴〉


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