万代渋川店の「明日のパン」とサミットTAKEYA1店の「常笑軍団」
万代知識商人大学の講義の日。
ランチはいつも、
万代渋川店の惣菜を購入する。
本部の下の旗艦店が、
渋川店だ。
一丁目一番地。
青果の鮮度と品質が万代の売り物。
秀島みかんが平台に積まれている。
秋鍋の島陳列。
コーナーには4分の1カットの白菜。
鮮魚売場のコーナーにはサーモン。
10月に入ったらお節料理の予約。
「おうちクッキング」のアイテムがずらりと並ぶ。
平日の弁当売場。
「おさかな屋さんの鮨」コーナーを始めた。
下段は「よろず牛」ブランド商品の3割引き。
それから人気のパンコーナー。
読売テレビの「秘密のケンミンSHOW」
大阪のオカンは1日何度も、
「明日のパン」という言葉を口にする。
明日の朝、食べるパンを、
いつも気にしているらしい。
それがこの万代のパン売場のパン。
売場は広いし、品揃えも多彩。
しかも、よく売れる。
さて、東京の御徒町。
サミットストア御徒町TAKEYA1店、
オープン。
商人舎流通SuperNews。
サミットnews|
11/16御徒町TAKEYA1店オープン/台東区初出店
御徒町で圧倒的な知名度の「多慶屋」。
業態は「ディスカウントハウス」。
1947年創業の総合廉売店。
その多慶屋がスクラップ&ビルドして、
新たに「TAKEYA1」をオープンした。
地上5階地下3階の建物。
多慶屋が1階から3階までを占め、
サミットストアが地下1階と2階。
長い行列ができた。
サミットのフロア構成は、
地下2階に生鮮3部門と冷凍食品、
そしてグロサリー売場。
地下1階はベーカリー、惣菜、
さらにデイリー、酒など、
即食性の高い商品の売場。
かつて三軒茶屋店で、
はじめて2層の店をつくり、
エスカレーターを設けた。
その伝統の2層店舗。
朝礼には服部哲也社長(後姿)も顔を出して、
みんなを激励した。
店頭にはチンドン屋が出て、
気勢を上げ、盛り上げた。
開店と同時に顧客が、
なだれ込むように入ってきた。
店長の三上達士さんが、
「常笑軍団」と書かれた写真入りの紙を見せて、
店舗の方針と特長を示した。
売場が1080㎡(327坪)、
バックヤードが881㎡(267坪)で、
サミットの加工能力が、
十分に果たせる機能を備えた。
300坪型でもセンターに頼ることなく、
インストアでつくり立てを提供する。
それがサミットの経営方針だ。
年商19億4000万円と発表されている。
坪当たり600万円に近い数字である。
この立地で多慶屋とシナジーを生むだろうから、
計画通りの店になるだろう。
「日本のスーパーマーケットを楽しくする」
それを常笑軍団が担う。
万代の「明日のパン」も、
サミットの「常笑軍団」も、
スーパーマーケットの本質を表している。
〈結城義晴〉