大晦日の「万代の一番長い日」と毎日更新終了宣言
2022年のカウントダウン。
最後の日。
シェラトン都ホテル大阪で目覚めた。
関西の定宿。
朝食は「うえまち」。
この朝の和定食。
ニッポンの朝ごはんの定番。
これをいただくのは日本人の幸せ。
ありがとう。
朝9時に㈱万代社長の阿部秀行さんに、
迎えに来てもらって、
今年最後の店舗クリニック。
大晦日商戦と言えば「万代」。
その売場を見て歩く。
まず、
万代フレスポ阿波座店。
商人舎流通SuperNews。
万代news|
フレスポ阿波座店(大阪市西区)11/29オープン
意外なことに大阪市西区への初出店。
11月29日のオープンで、
万代の最新店。
フレスポは大和リース㈱開発のNSC。
ネイバーフッドショッピングセンター。
フレスポ阿波座は施設面積1234坪。
その核店舗が万代。
一丁目一番地は鍋商材。
この第一島陳列と次の第二島陳列で、
鍋商材の野菜は全部揃う。
お正月の準備は万代で!!
水産部門の立ち売り。
威勢よく声をかけて販売する。
フルポーションの 冷凍ボイルズワイガニ。
本体価格8500円。
これは、いい。
私も購入した。
松阪牛肩ローススライス。
5980円。
そして年越しそば用の海老の天ぷら。
ホールのピザ。
年末商戦は店舗の成績表だ。
新店はまだ地域になじんでいない。
けれど万全の態勢を整えて、
顧客の来店を待つ。
店長は寺川易さん。
商人舎ミドルマネジメント研修会に参加し、
ラスベガスセミナーにも参加してくれた。
よくできた店だ。
それから西宮市へ。
万代の一番店。
西宮前浜店。
一丁目一番地はすき焼用野菜。
このボリューム。
置かなければ売れない。
置けば売れる。
ミカンの売場も、
この大迫力。
置けば売れる。
エビの天ぷら売場。
大晦日は1年の集大成であることが、
本当によくわかる。
フラッグショップ店長は和久正樹さん。
和久さんは万代知識商人大学院7期生。
この西宮前浜店は、
今日1日で4000万円を超える。
そのポイントはレジをいかに流すか。
15台のレジの稼働域が売上げの上限である。
和久さんはそれを科学的に解明して、
最大域を拡大する。
5000万円越えを狙う。
それから万代の新店。
西宮今津店。
9月9日にオープンした新店。
725坪。
前浜店と自社内競合するが、
それでも万全の態勢を整えて、
一番店と対峙する。
農産部門は万代の命だ。
どの店も日頃鍛えた力量を、
存分に発揮している。
そして水産部門。
突き当りに対面売場を設ける。
元気よくマイクで声掛けをして、
立ち売りする。
アメリカで学んだ成果が、
店づくり、売場づくりに活かされている。
竹之内将店長は、
万代知識商人大学1期生。
ライフ西宮北口店。
ライフnews|
ライフ西宮北口店(兵庫県西宮市・519坪)5/27オープン
2020年5月25日のオープン。
地上3階建て。
売場は2層の面積519坪。
1階がスーパーマーケット。
2階はグロサリーの一部とドラッグストア。
ライフらしい、淡々とした年末商戦を展開していた。
オアシスタウン伊丹鴻池。
月刊商人舎2017年8月号で取り上げた。
核店舗は阪急オアシス伊丹鴻池店。
売場面積約610坪。
この年、業界最大の話題をさらった店だ。
その実力は健在。
阪急オアシスらしい年末商戦だった。
その競合相手が、
万代伊丹荒巻店。
万代の二番店で前浜店と競い続けている。
荒巻店の一丁目一番地。
「おおみそか市」
東京上野のアメ横のような奥主通路、
これが一日中続く。
フラッグショップ店長は藤本誠次さん。
阿部社長と同期入社のベテラン。
万代のナンバー1店長だ。
今期の万代知識商人大学院生。
今日は1日3900万円。
全員が一丸となって売っている。
どの店に行っても藤本さんは、
そういったリーダーシップを発揮する。
生涯店長を貫徹する。
そして最後は万代八尾曙川店。
万代の三番手の店だ。
しかしクリスマス商戦では、
前浜店、荒巻店を抜いてトップに立った。
若い客層を捉えて、
新境地を開く。
曙川店は午前中、入場制限をした。
それほど顧客が押し寄せた。
私たちが訪れた午後3時ごろには、
売場の商品が少しずつ薄くなってくる。
それでも顧客は次々にやってくる。
1グラム298のブリなど、
もう売り切れてしまった。
それでも水産売場は万代の顔のひとつだ。
対面の惣菜売場は万代の大型店に設けられている。
ベーカリー売場のトップに、
ホールのピザが並ぶ。
フラッグショップ店長は小宮秀友さん。
小宮さんは万代大学第3期生で、
今期の万代知識商人大学院生でもある。
小宮さんは知識商人大学では、
講師も務めてくれる。
「売れることが喜びです。
売ることは楽しい、面白い」
小宮さんは理論派で、
もちろん実務もできる幹部候補生だ。
最後にバックヤードで、
阿部秀行社長と三人の写真。
万代の一番長い日。
大晦日の朝9時から夜9時まで。
売りに売って、9時には、
生鮮食品、惣菜など、
全部売りつくす。
それは壮観な光景だ。
最後は3割引きで見切りする。
それを待っている顧客もいる。
だから売り切ることができる。
そして正月三が日は完全休業する。
コロナ禍で三が日を休む企業が増えた。
しかし万代はそれ以前から、
ずっと三が日休業をしている。
3日間店を休業するから、
大晦日は売り切る。
それが万代の商売だ。
車の中で1日、
阿部社長と話し合った。
阿部さんは12月に全店を巡る。
1日10店ずつくらいを訪れて、
店長やチーフと会い、
パートタイマーさんまで、
全員に声をかける。
その店の状況を観察し、
問題があれば指摘し、
本部の支援を要請し、
現場を激励する。
そして最後の大晦日に、
最新店とTOP3店舗を訪れる。
盆商戦でも同じ行動をする。
本部に帰って来て4時から、
最後の最後に常務以上の会議をする。
万代の一番長い日。
私も存分に堪能した。
ありがとうございました。
今年も1年、店を巡り、現場を歩き、
人と話をし、考え、語り、書いた。
1年のご愛読を感謝しつつ、
2022年毎日更新宣言を終了する。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉