99%の失敗は460回繰り返せば成功率99%になる。
正月三が日を例外にすれば、
2023年最初の三連休。
週末の土曜・日曜と月曜の成人の日。
私など成人の日は、
1月15日がしっくりくる。
日本の祝日は年間に16日ある。
①1月1日(日)元日
今年は元旦が日曜だから、
1月2日(月)が 振替休日となる。
②1月9日(月)成人の日
③2月11日(土)建国記念の日
④2月23日 (木) 天皇誕生日
⑤3月21日 (火) 春分の日
⑥4月29日 (土) 昭和の日
⑦5月3日 (水) 憲法記念日
⑧5月4日 (木) みどりの日
⑨5月5日 (金) こどもの日
⑩7月17日 (月) 海の日
⑪8月11日 (金) 山の日
⑫9月18日 (月) 敬老の日
⑬9月23日 (土) 秋分の日
⑭10月9日 (月) スポーツの日
⑮11月03日 (金) 文化の日
⑯11月23日 (木) 勤労感謝の日
このリストを見ていると、
働く人も消費者はワクワクしてくるだろうし、
商売をする側も期待が膨らむ。
このブログには何度か書いたが、
世界で一番祝日が多い国は、
タイで23日。
二番目が中国の21日。
春節は1月24日~2月2日の10連休、
5月には労働節の5連休、
10月には中秋節の8連休。
三番目が韓国とインドとコロンビアの17日。
日本はそれに次ぐ祝日が多い国だ。
欧米は祝日は少ないけれど、
個人的に夏のロングバケーションをとる。
その日本に今年、
3連休は8回やってくる。
これも私の提案で、
何度かこのブログでも書いているが、
三連休を大きな商機ととらえて、
その組み立て方を確立しておきたい。
⑴1月7日(土)~1月9日(月)成人の日
⑵5月3日(水)~5月5日(金)
・憲法記念日・みどりの日・子どもの日の黄金週間
・週末の土日曜を入れると5連休になる。
⑶7月15日(土)~7月17日(月)海の日
⑷8月11日(金)山の日~8月13日(日)
⑸9月16日(土)~9月18日(月)敬老の日
⑹10月7日(土)~10月9日(月)スポーツの日
⑺11月3日(金)文化の日~11月5日(日)
⑻12月30日(土)~1月1日(月)元旦
三連休の商売は、
ホップ・ステップ・ジャンプか、
序破急(じょはきゅう)か。
前者は欧米で生まれた、
陸上の三段跳びのセオリー。
後者は日本の「雅楽」の楽曲構成上の三区分。
「序」は最初の部分で、
拍子にはまらないのが特徴。
「破」は曲の中間の部分で、
音楽は拍子にはまるがゆるやかな速度。
「急」は最後の部分で、
序や破にくらべると急テンポ。
考え方として、
こういった定石がある。
三連休も、
ただ単に3日間の連続と考えるのではなく、
緩急をつける。
それは買う人たちに対しても、
売る人たちに対しても、
どちらも必要だ。
禁欲円と享楽円を、
どう組み合わせるか、
どう塩梅するか、
私はそれが大事だと見ている。
さて、今日の毎日新聞「余禄」
「99%は失敗する試みでも、
2回続ければ0.99の2乗で
98%に下がる」
「460回ほど繰り返せば
成功する確率99%、
失敗1%と完全に逆転する」
㈱ユーグレナ創業者CEOの出雲充さん。
「机上の確率論ではなく、
創業時の困難に裏打ちされた経験則」
藻の一種「ミドリムシ」の学名が、
「ユーグレナ」。
ユーグレナの「豊かな栄養素を生かして
途上国の食料問題解決に貢献したいと、
2005年に起業した」
世界に先駆けて大量培養の技術を開発した。
しかし販路開拓では困難を極めた。
いくら企業を回っても、
「実績がない」と断られた。
「前例がないから画期的だというのに」
「気力も資金も尽きかけたころ、
大手商社から声がかかった。
501社目だった」
成功確率は1%に届かなかった。
コラム。
「無駄を惜しみ、
不確実性を避けたいのは人情だ。
早めの見切りが必要な時もある」
「ただ、回を重ねて、
経験値や技能が高まれば
成功に近づくのも確かだ」
「失敗を繰り返してこそ
得られるものもあろう」
その通り。
日々の商売は、
小さな失敗が許される。
それは商業の強みだ。
ピーター・ドラッカーは言った。
イノベーションの芽は、
「予期せぬこと」にある、と。
その予期せぬ出来事が日々、
生まれる仕事が商売である。
ちなみにノーベル賞受賞者の天野浩さん。
青色LEDの開発研究者。
実験で1500回失敗しても
あきらめなかった。
余禄。
「上には上がいる」
商売のホップ・ステップ・ジャンプも、
序破急や禁欲円・享楽円も、
460回繰り返せば、
成功率は99%になる。
仕事や商売は面白いなあ。
〈結城義晴〉