2月1日/商人舎設立15周年と米国ロピア研修第2班の「檄」
2023年2月1日。
商人舎の新年度。
2008年2月1日設立だから、
15周年ということになる。
㈱伊藤園の本庄大介社長から、
蘭が届けられた。
心から感謝します。
20周年には何かやろうかと考えている。
私はサンフランシスコ。
ロピア米国研修第2班の2日目。
朝7時半にミーティングルームに集合。
今日は結城義晴の1回目のセミナー。
福島道夫さんが冒頭にあいさつ。
㈱ロピア取締役営業統括。
私同様、福島さんも16日間、
サンフランシスコに滞在する。
170名あまりの研修会を、
運営サポートする。
恒例のロピアの経営理念と七大用語の唱和。
1日は必ずこの唱和から始まる。
アメリカの社会と小売業。
COVID-19の大きな変化。
それから初日に訪れた企業の復習。
ロピアは2008年の商人舎設立のころから、
高木勇輔社長と福島道夫さんが、
さまざまな研修に通い始めた。
米国視察はベーシックコースも、
毎年のスペシャルコースも、
ミドルマネジメント研修会も、
学びに学んで、ロピアをつくり、
その後、躍進を遂げている。
その高木・福島の目線や認識と同じ知見を、
すべてのチーフに注ぎ込む。
それがこの講義の目的だ。
講義が終わると視察と買物に出発。
今日はすばらしく良い天気。
内海のサンフランシスコベイも穏やかだ。
朝一番で向かったのは、
バークレーボウル。
2班に分かれて1号店と2号店を視察する。
今回、私は1号店。
1977年創業のバークレーボウルは、
1999年にこのセーフウェイの撤退店舗に進出。
その10年後の2009年、
バークレー市の要請によって、
2号店の「ウェスト」を開業。
1号店はバークレーボウルの原点である。
柑橘類の種類は豊富で、
しかもカラーリングされた
陳列もすばらしい。
メンバーは今夜の調理大会のために、
商品を子細に見て、食材を購入する。
デリ売場とワインコーナーは併設。
デリとチーズとワイン。
バークレーボウルに限らず、
どの店舗でも重点カテゴリーだ。
バークレーをあとに、
さらにフリーウェイを1時間ほど北に走る。
バカビル市。
ウィンコフーズ。
スーパーウェアハウスストア。
倉庫型ディスカウント・スーパーマーケット。
2022年3月期決算で売上高89億ドル。
134店舗と着々と成長を遂げる。
社員持ち株制度を導入して、
モチベーションが高い。
さらにダラーツリー。
ダラーストア、あるいはバラエティストアの業態。
日本で言えばダイソーがそれにあたる。
米国のバラエティストアは、
1位がダラーゼネラル、
2位がこのダラーツリー。
互いに拮抗する競争相手だ。
業界3位だったダラーツリーが
2位のファミリーダラーを2014年に買収して、
2社に絞られる複占状態となった。
入口にはプロモーションコーナーを設ける。
今の時期はバレンタイン。
そしてナゲット・マーケット。
全米でもピカイチの美しい売場だ。
昼食のためにデリやスープを購入する。
ホットスープは具沢山で美味。
キッチンスタジオだった部屋に集合して、
エリック・ST・ジョン店長のインタビュー。
皆、店長の話に聞き入る。
ナゲット・マーケットは
Fortune誌「100 Best Companies to Work For」、
つまり「もっとも働き甲斐のある企業100」に
ランキングされる常連企業。
1班に引き続き2班のインタビューにも
応じてくれたST・ジョン店長はナイスガイ。
心から感謝。
オーガニック&ナチュラル・スーパーマーケット。
だから核部門の青果売場とバルク売場が、
店舗中央に配置される。
壁面面では「マーケット」と名付けられた
デリとミートのコーナー。
両サイドに各部門の売場があって、
青果がいちばんの店である。
コストコ・ホールセール。
日米コストコの店づくりは、
基本的にはまったく変わらない。
しかし、商品は異なる。
それらを比較しながら、
調理大会のための買物をするメンバーたち。
ベイブリッジを渡って、
サンフランシスコのダウンタウンに戻る。
最後の視察店舗は、
トレーダー・ジョー。
夕方のピークタイム。
もう品切れしているアイテムがある。
しかも大改装中だ。
営業しながらの改装だが、
顧客はひきも切らずやって来る。
そして同じSC内にある
セーフウェイ。
ピロータイプの2階に上がると、
惣菜・デリ売場が現れる。
ボアーズ・ヘッドも設置されていて、
悪くない店だ。
セーフウェイは投資会社サーベラスのもと、
アルバートソンに買収された。
全米第2位のスーパーマーケットだが、
そのアルバートソンがまた、
クローガーに経営統合される。
客数は少ない。
思いのほか渋滞に巻き込まれず、
夕方5時半にはホテルに到着。
各部屋で調理大会に向けて、
Cooking。
ダーツのような的に、
プラスティックの斧を投げて、
競い合うおもちゃだ。
斧が頭に当たると、痛い。
こんな感じ!?
そんな遊びに興じていると、
次々に料理を抱えて、
皆が集まってくる。
そして、調理コンテスト大会の開始。
メニューのコンセプトや使った食材を、
強力にアピールし合う。
そして試食タイム。
プレゼンが良くても、
最後は味が勝負を決める。
メンバーたちは自分の班を除いて、
10点満点のなかで、それぞれの班に点数をつける。
その点数の集計で上位3組が、
優勝、準優勝、3位となる。
いよいよ、集計結果が出た。
リーダーとサブリーダーの2人が集計して発表。
おめでとう!
2班は到着するなり、
福島さんから檄を飛ばされた。
「元気がない」
「積極性がない」
その檄が利いたのだろうか、
調理大会ではプレゼンテーションがよかった。
さらにチームワークもよかった。
的当て斧ゲームを購入した福島さん。
皆が組み立てて、そのゲームに興じたことに、
なによりも満足そうだった。
こうして2日目の研修は無事、終了した。
上階に2部屋ミーティングルームをとって、
夜も遅くまでコミュニケーションを図る。
アメリカ視察研修では、
この密なコミュニケーションができる。
ロピアの強みを、
この米国は提供してくれる。
(つづきます)
〈結城義晴〉