ヤオコー対ヨークベニマルの「宇都宮駅前の陣」を取材
先週土曜日に16日間の米国滞在から帰国。
しかし休んではいられない。
あちこちと飛び回る。
今日も朝から東北新幹線に乗って、
宇都宮へ。
栃木県の県庁所在地にして最大都市。
駅前のデッキの向こうに見えるのが、
商業施設のトナリエ宇都宮。
かつてロビンソン百貨店宇都宮店だった。
1990年4月の開業。
私も取材に行った。
現在はトナリエとなって、
ヨドバシカメラマルチメディア宇都宮が、
6~8階に入っている。
その地下1階にヤオコーがオープンして、
1週間が経過する。
商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
2/9「ヤオコートナリエ宇都宮店」/ヨドバシ地下1階に出店
もともとは百貨店の地階の食品売場だった。
だから中央にエスカレーターがある。
ヤオコーはそのエスカレーターを、
ぐるりと囲むように、
スーパーマーケットをゾーニングした。
だからエスカレーターを降りたら、
反時計回りに青果部門と惣菜部門が、
ダブルコンコースで設けられている。
この惣菜部門が圧巻だ。
次の月刊商人舎で詳細に分析しよう。
青果と惣菜から鮮魚、精肉と続いて、
長いながい奥主通路。
最後のコーナーを曲がると冷凍食品売場。
ヤオコーの店舗面積は702坪で、
初年度予算は19億円。
軽くクリアしそうだ。
テレビクルーが入って、
インタビューをしていた。
経営企画室IR広報室長の下池周子さんが、
丁寧に説明してくれた。
ありがとうございました。
ヤオコーの第3四半期決算が発表されている。
ヤオコーnews|
第3Q売上高4299億円5.4%増/通期で増収増益見込む
営業収益は4300億円で、
前年同期比5.4%増。
営業利益は262億円の2.0%減、
しかし経常利益は259億円の2.5%増。
四半期純利益は168億円で0.8%減。
固定資産売却損(12億9600万円)を計上して、
僅かに減少。
さて3月末の本決算はどうなるか。
この店は成功するだろう。
ランチは香蘭。
もちろん宇都宮餃子店。
焼き餃子とタンタンスープ餃子。
昼食が終わったら、
駅の反対側に向かう。
UtsunomiyaTerrace(ウツノミヤテラス)。
宇都宮駅東口地区整備事業で、
8月26日に誕生。
2022年11月には、
大型交流拠点施設が追加開業した。
「ライトキューブ宇都宮」。
ウツノミヤテラスの1階には、
アイココチ(i-cocochi)が入居している。
カワチ薬品のヘルス&ビューティーケア特化店舗。
そして1階には、
ヨークベニマル宇都宮テラス店。
こちらも商人舎流通スーパーニュース。
ヨークベニマルnews|
ヨークベニマル宇都宮テラス店(530坪)8/26開店
駅の反対側にヤオコーが出てきて、
ヨークベニマルはどう戦うか。
まさに「宇都宮駅の陣」
そのベニマルの取材をした。
こちらの売場面積は530坪。
同社の意欲がこもった都市型店舗だ。
惣菜から続くベーカリーの部門を、
ちょっと手直しして、
さらに良くなった。
スキャンカートレジを導入したが、
顧客の利用率は予想を超えて高い。
マスター店長の吉田恒男さんが、
こちらも丁寧に説明してくれた。
さすがにヨークベニマルだと思った。
心から感謝したい。
先に出たのが、
ベニマル&ビックカメラ+コジマ。
あと出しジャンケンが、
ヤオコー&ヨドバシカメラ。
宇都宮駅前の陣。
実に面白い。
そして勉強になる。
その詳細と結論は、
月刊商人舎3月号で。
強い者同士の闘いの時代である。
どちらが環境に適応しているか。
〈結城義晴〉