イオン「2024ランドセル」の「持続的イノベーション」
2月最後の日。
年をとってくると、
国際情勢などが以前にも増して気になる。
専門的に勉強したわけでもないのに、
メディアの情報や本などを読んで、
心配したり、嘆いたりする。
将来の日本や日本人のこと、
世界の人々のことなど、
考えてしまう。
中日新聞の「中日春秋」は、
東京新聞の「筆洗」と、
7割方同じ文章となっている。
一昨日のコラム。
「二つのマフィアが抗争を続けている。
片方のマフィアの頭領が
跡を継ぐ息子にこんな忠告をする」
「最初に(和平の)話し合いを提案してくるやつは、
誰であれ、裏切り者だ。それを忘れるな」
ん~、いい。
映画『ゴッドファーザー』の名場面。
マーロン・ブランド扮するドン・コルレオーネ。
アル・パシーノ演じる息子マイケル。
マイケルは身内のテッシオを、
裏切り者と見抜いて、難を逃れる。
コラム。
「この”仲介者”の名乗りには、
隠れた真意をよく見極める必要がある」
「中国である」
わかる、わかる。
「ロシアのウクライナ侵攻から一年。
出口の見えぬ中、
中国がロシアとウクライナの
停戦に向けて仲介役となる意向を
突然、示した」
「双方に停戦を求め、そのために
建設的な役割を果たすと意気込む」
ウクライナのゼレンスキー大統領。
中国の動きに対して、
「和平案は当事国が作るべきだ」
コラム。
「あまり気乗りしていないところを見ると。
あの映画のファンなのかもしれぬ」
いいコラムだねぇ。
ゼレンスキーは元役者だから、
当然、あの映画をよく知っている。
そして中国をテッシオだと、
見抜いている。
憂鬱な戦況の中で、
痛快なコラムだ。
商人舎流通スーパーニュース。
ラルズnews|
スーパーアークス千歳店で「フードドライブ」活動開始
㈱ラルズが「フードドライブ」活動を始める。
まずスーパーアークス千歳店で、
3月1日(水)から。
連携先は「もったいないわ・千歳」
千歳市のNPO法人である。
フードドライブとは、
家庭で余っている食品を集めて、
食品を必要としているフードバンク等の
生活困窮者支援団体、子ども食堂、
あるいは福祉施設等に寄付する活動のこと。
猫宮一久社長社長。
いい仕事です、
頑張ってほしい。
イオンnews|
2/28「’24年ランドセル」最大380種類で予約開始
イオン㈱の「ランドセル2024」
2月28日(火)から2024年の新入学生向けに、
予約受注を開始する。
13カ月前の始動。
昨2023年は3月4日に予約受注を開始したから、
どんどん早まっている。
今回は「トップバリュ かるすぽ」など、
最大約380種類の品揃え。
昨年は約360種類だったから、
20種類増えたことになる。
今年の価格帯は、
本体価格2万8000円~8万5000円。
昨年は上限が8万1800円だったから、
3200円分、高くなった。
イオンは2001年に「24色ランドセル」を発売した。
それ以来、改革を続ける。
今年もカラーを増やしたし、
「かるすぽは約100g軽量化した。
いまや約980gから約1200g以下となった。
スクールリュック「ラクルスタイル」は、
新たに4月7日(金)から発売される。
通学スタイルの選択肢はさらに拡大される。
アイテム数は3型10種類で、
本体価格は1万4800円~2万5800円。
おじいさんの負担は増えるのだろうか。
小売業の王者は、
ランドセル販売のトップでもある。
かつてはダイエーが、
現在はイオンがその王者である。
こちらは土谷美津子イオン商品担当執行役、
もっともっといい商品を開発してください。
「持続的イノベーション」は、
こういった改善、改良のことだ。
既存のマーケットや既存の商品領域で、
顧客に求められる価値をさらに向上させること。
ランドセルやスクールリュックは、
持続的イノベーションである。
これも立派な仕事だ。
故人となったクレイトン・クリステンセン。
「幸せを求めることは、
幸せにしてあげたいと思える人、
自分を犠牲にしてでも
幸せにしてあげる価値があると思える人を
探すことでもある」
ランドセルはそんなアイテムだ。
〈結城義晴〉