結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年03月10日(金曜日)

ユースキン講演の「顧客から始める」とFSSF運営委員会の「夢」

東京・白金の八芳園。
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江戸時代前期には、
あの大久保彦左衛門の屋敷だった。

ユースキン製薬の社員総会。IMG_27923

コロナ禍で3年ぶりに開催された。

はじめに野渡和義社長のスピーチ。IMG_27833

かつて幹部と合宿して、
経営理念をつくった話。
その経営理念のこと。
どういう会社にしていきたいか。

ほんのりした話で、
とても野渡さんらしかった。IMG_27843
野渡社長は実は、
私の中学・高校の器械体操部の先輩だ。

お呼びいただいたら、
いつでも駆けつける。

社員が全員揃って、
私の講演を聞いてくれた。IMG_27663

テーマは私の持論。
「コロナは時間を早めた。」IMG_27743

時間が早まったと考える根拠を語り、
そのときにどう考え、
何をしなければならないか。

凄い企業はどんな決断をしたか。

このとき、
膨張ではいけない。
成長でなければならない。

トレード・オフから、
トレード・オンの考え方へ。
つまりあちらを立てて、
こちらも立てる。

それから、
コロナによって早まった値上げの問題。
その理由と対応の仕方。

最後はポストコロナ時代の、
ドラッカー主義について。

本も紹介させていただいた。
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ピーター・ドラッカーは、
何度も顧客について語っている。

「企業の目的と使命を定義する場合、
出発点は一つしかない。
顧客(Customer)である。
顧客によって事業は定義される。
顧客を満足させることこそ、
企業の使命であり目的である」

ユースキンのホームページにある。
「ひとりのご婦人の、
手荒れの悩みをなんとかしたい。
1957年、
町の小さな薬局の店主が生み出した
ひとつのハンドクリームが、
ユースキンのはじまりです」

ドラッカーは言う。
「顧客から始めよ」

ユースキンの創業は、
ドラッカーの言葉そのものだ。
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90分のご清聴を感謝したい。

私の後に齊藤和之常務取締役が、
新しい営業の方針について語った。IMG_17713

野渡先輩とツーショット。IMG_28003

私の言葉を日々、使ってくれている、
工場の幹部の方と話した。
ありがとうございます。IMG_27953

そして齊藤さんと腕を組んで写真。IMG_27983

最後に玄関までお送りいただいた。
右が野渡毅之取締役。IMG_28063ユースキンはいい社風の会社だ。
野渡先輩の人柄そのものだと思った。

白金の八芳園から八丁堀へ。
「八」に縁のある日だ。

日本食糧新聞社。

9月の食品展示会の運営委員会。
フードストアソリューションズフェア。
略してFSSF。
FSSF2

西日本を代表する食品小売企業が、
運営委員を務めて展示会を開催する。
FSSF
東京には主催・共催の責任者の皆さんが揃った。
運営委員企業のトップの皆さんは、
オンラインで参加。
IMG_28133

杉田尚社長の挨拶。

その左は今野和義会長兼CEO。
食品産業界の重鎮。
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それから千野和利さん。
一般社団法人離島振興地方創生協会理事長。
「離創協(りそうきょう)」と略す。
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千野さんは㈱阪急オアシス社長、会長を歴任。

凄く熱いリーダーで、
多くのプロジェクトを推進する。

離創協はこのFSSFを共催し、
千野さんはその推進役を担っている。

商人舎は2021年の第4回から、
セミナー企画のアドバイザーとして、
参画している。

FSSFは西日本の食品フェアとして、
9月に開催される。

しかも地方創生や離島振興を推進する。

これがユニークで貴重な価値を生み出す。

世界の食品メッセには、
2大展示会と高く評価されるフェアがある。
ドイツ・ケルンのアヌーガと、
フランス・パリのシアルだ。

互いに敬意を表し合っていて、
アヌーガが毎奇数年に開催され、
シアルは毎偶数年に開かれる。
どちらも10月中旬に、
世界中からバイヤーを集めて実施される。

私は両方に妙な縁がある。

1992年から2006年まで、
私はSIALに関係して、
ヒット商品コンクールの日本代表委員を務めた。
「シアルドール(シアルの金賞)」と呼ばれた。
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そのときの各国代表の仲間。
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アヌーガには1993年から招待されて訪れた。
商業界社長だった。
その後も何度も勉強に行った。
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食品フェアは収穫の秋に開かれる。
それがいわば王道だ。

日本のフェアは2月に開催される。

大手食品メーカーの新製品は、
毎春に発表され、発売されるから、
その宣伝を兼ねて展示会が開かれる。

アヌーガもシアルも、
ヨーロッパ中の小さな村々の産品が、
巨大な展示会に持ち込まれる。

だから日本の大展示会の10倍の規模を持つ。

私は秋の食品展示会賛成派だ。

だからFSSFには大きな可能性があると思っている。

さらに西日本を対象にしている。

どうしても商品や情報に関しては、
東京一極集中の傾向が強い。

高度成長のころはそれでもよかった。

しかし中央集権ではなく、
地方創生の時代になると、
むしろ一極集中ではないほうがいい。

西日本で食の展示会が開かれる意義も、
ここにある。

西日本の、あまり知られていない産品が、
これでもかと集まってくる。

それも収穫の秋に。

それがFSSFだと、
私は勝手に思っている。

今回のキックオフの運営委員会。
ご参加に感謝したい。

2023年の第6回から、
2025年の第8回まで。

ホップ・ステップ・ジャンプで、
飛躍的な成長が見込まれる。

最後のジャンプの年は2025年だ。
大阪万国博覧会と重なって、
世界中から人々が集まる。

大阪万博ではなく、
日本万博である。

そのときに西日本の優れた産品が、
集大成される。

もう西日本にかぎらない。

日本中の地方産品が展示され、
それが内外のバイヤーに認められる。

夢は広がるばかりだ。

私はアドバイザーに過ぎないが。

それでも九州・福岡生まれとして、
このフェアに夢を抱いている。

よろしくお願いします。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • いつも”月刊商人者”にてご教示ありがとうございます。当ブログのお陰で、昨年FSSFに初出展させて頂き、多くの開発依頼を頂きました。生産設備の充実化も終え、今年も出展予定です。瀬戸内の島より、”らしさ”を発信予定です。別件ですが、当ブログにて、いろいろな書籍にご縁を頂き、ありがたいです。昨日は”遺す言葉”を拝読いたしました。

  • ユタカ食品 高橋さま

    ご投稿、感謝します。

    「瀬戸内の島より、”らしさ”を発信予定です」
    素晴らしいですね。

    ありがとうございます。

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