ライフの「2030年1兆円計画」と伊藤雅俊の「商人の論理」
気温が上昇して、
東京は25度以上の夏日となった。
しかし昨2022年4月11日も、
最高気温は24.7度だった。
一昨年の2021年4月11日は18.6℃、
一昨昨年の2020年4月11日は17.0℃。
私は半そでのポロシャツで出社した。
さて昨日は、
㈱ライフコーポレーションの記者会見。
幹部がずらりと揃った。
岩崎高治社長を真ん中に、
右は森下留寿取締役専務執行役員、
河合信之常務執行役員財経本部長。
左は皆川剛広広報部長。
内容は商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
’23年2月期営業収益7654億円・経常200億円/減収減益
営業収益は7654億円。
営業利益は191億円で16.5%減、
経常利益は200億の15.5%減。
「収益認識に関する会計基準」を適用して、
営業収益は前年比を記載せず。
岩崎高治社長。
「既存店もほぼ100%、
粗利益率も改善している」
「稼ぐ力は下がっていない」
さらに、
ライフnews|
「第七次中期経営計画」発表/「2030年度1兆円」目指す
「第七次中期経営計画」は、
「2030年度に目指す姿」を定めた。
システムズ・アプローチである。
そのために、
2023年度から2026年度までの4年間が、
第七次の対象。
そして2030年度の数値目標。
「売上高1兆円」
「経常利益350億円/当期純利益220億円」
「店舗数400店舗」
主要テーマは3つ。
⑴人への投資
⑵同質化競争からの脱却
⑶持続可能で豊かな社会の実現に貢献
人に投資して、
同質化競争から脱却する。
つまりレッドオーシャンから、
ブルーオーシャンへ。
ポジショニングをさらに鮮明にする。
それはできると思う。
リーディングカンパニーとして、
頑張ってほしい。
清水信次会長が亡くなったけれど、
その遺志を継ぎつつ、
1兆円を目指す。
それまでの7年間、
ライフにブレはない。
しかも無理な成長ではない。
そこが岩崎高治らしいところだ。
さて、月刊商人舎4月号。
手に取ってみると、
喜びが倍増する。
今月は巻頭言の「Message」を書かずに、
「追悼 伊藤雅俊」から始めた。
この3ページにMessageが込められている。
――伊藤さんの中には、
三つの論理があった。
「企業の論理」と「チェーンストアの論理」と
「商人の論理」である。
「商人の論理」だけでは
現在のような業容は築けなかった。
日本最大の小売業にはなれなかった。
上場とともに
まっとうな「企業の論理」が貫徹され、
ヨーカ堂ピープルは
見事な企業戦士となっていった。
さらに「チェーンストアの論理」は
日本のチェーンストアでは極めて珍しく、
フランチャイズチェーンにまで
拡がって成功を収め、
セブン-イレブンの奇跡に結びついた。
しかし、どのときにも
伊藤雅俊の「商人の論理」が
底流を貫いていた。
これを忘れたら彼らは滞り、
これを思い出したら彼らは蘇る。
合掌――。
それから特集のなかでは、
私の書いたものはぜひ読んでください。
伊藤雅俊の「商人の論理」を忘れないこと。
それによって、
とくにイトーヨーカ堂には、
道が拓けてくる。
〈結城義晴〉