イオンネクスト副社長インタビューと「ネクスト・ソサエティ」
朝から千葉の海浜幕張。
イオンタワー。
1994年5月に竣工。
高さは112.55 m、
地上26階地下1階。
その前は神田に本部があった。
岡田卓也さんらしい、
思いきりのいい決断だった。
今日はインタビュー。
イオンネクスト㈱の副社長のお二人。
商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
オンラインマーケット「Green Beans」今夏始動
4月4日(火)に発表された。
イオンネクストが、
オンラインマーケットを立ち上げる。
ブランド名は「Green Beans」
イオンは2019年11月に、
イギリスのオカドと戦略的提携をした。
そしてイオンネクストはその直後の12月に、
イオンネクスト準備㈱として設立された。
コロナ禍の間の3年間に、
オンラインマーケットの要件を整えて、
この夏にサービスがスタートする。
2021年4月に、
千葉市緑区誉田町に第1号のCFC建設に着手。
最先端のAIとロボティクス機能を導入した、
カスタマーフルフィルメントセンターである。
その新しい事業の話を、
お二人からたっぷりと聞いた。
右が野澤知広代表取締副社長、
左が太田正道取締役副社長。
野澤さんはグループ経営企画部長や、
物流改革プロジェクトリーダー、
イオングローバルSCM㈱社長を経て現職。
太田さんは清水商事㈱社長から、
イオンのネットスーパー本部長などを経て現職。
お二人の話が素晴らしくて感動した。
だから最後には私も多弁になって、
感じたことなどを語った。
『ネクストソサエティ』は、
ピーター・ドラッカー最後の著書だ。
「次の社会」の像を見事に言い当てた。
2002年に刊行された。
もちろん故上田惇生訳。
ネクスト・ソサエティは知識社会となる。
知識は教育によって与えられ、
その教育は万人に開かれる。
だから知識社会の主役は、
知識労働者となる。
私の言葉で言えば、
知識商人の時代だ。
イオンネクストは、
「ビヨンド・リテイル」をつくり出す。
つまり既存の小売業を超えるものとなる。
そして、
「ライフ・タイム・バリュー」を最重視する。
「顧客生涯価値」である。
一つひとつが、
ドラッカーの考え方に合致していると思った。
1時間40分ほどもインタビューをして、
最後に三人で写真。
イオンネクスト――。
いい社名だ。
イオンの次代を担う会社だ。
ありがとうございました。
商人舎5月号のネタはもう満杯。
そのなかで燦然と輝くインタビューになる。
ご期待いただきたい。
毎日新聞の巻頭コラム「余禄」
4月25日版は「風に吹かれて」
もちろんボブ・ディランの曲。
「Blowin’ in the Wind」
The answer, my friend,
is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind
この部分を忌野清志郎が自分で訳詞して歌う。
「その答えは風の中さ
風が知ってるだけさ」
清志郎は天才だ。
素晴らしい。
ディランももちろん天才だ。
1962年、この曲を発表したころ、
その意味を語っている。
「答えは本や映画、テレビ、
討論会の中にはない。
風の中にある」
4月の来日公演で歌われた曲の一節にも、
「風のように私を見えなくして」
ディランは「風」という言葉をうまく使う。
「余禄」は最後に、
ウィリアム・ウォードの有名な言葉を引く。
「悲観主義者は風を嘆く。
楽観主義者は風向きの変化を期待する。
現実主義者は帆を動かす」
イオンネクストは今、
野澤さんも太田さんも、
帆を動かしている。
頑張れ。
〈結城義晴〉