「週刊朝日」廃刊の「勝手にやってろ!」
台風2号。
5月の台風は珍しい。
しかも大型で非常に強い台風だ。
沖縄地方に接近する。
5月としては異例の強さを記録する。
過去2番目の勢力に発達した。
中心気圧950ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速は45m。
今年はラニーニャ現象が終わって、
エルニーニョ現象が起きる。
そう予想されている。
だから梅雨から秋口まで、
豪雨のリスクが高い。
「エルニーニョ現象」は、
海面水温が平年より高くなる現象。
「ラニーニャ現象」は反対に、
海面水温が平年より低くなる現象。
太平洋の赤道の日付変更線あたりから、
南米沿岸にかけての海域で、
1年間くらい続く。
両者がそれぞれ数年おきに発生する。
これが世界中の異常気象の要因になる。
海に囲まれた日本はとくに、
この影響を受ける。
大きく見ると地球温暖化が原因である。
人類は大きな問題を抱えたまま、
未来に向かってんでいる。
さて、「週刊朝日」が休刊となった。
私はほとんど読んだことがない。
朝日ジャーナルは読んでいたけれど。
これは1992年に廃刊となった。
総合週刊誌は大きく、
新聞社系と出版社系に分かれる。
新聞社系が週刊朝日、サンデー毎日、
そして週刊読売だった。
週刊読売は読売ウィークリーと名称を変え、
その後、2008年12月に休刊した。
「休刊」とは言うけれど「廃刊」である。
一方、出版社系は、
文芸春秋の「週刊文春」、
講談社の「週刊現代」、
小学館の「週刊ポスト」などがある。
「週刊大衆」や「週刊実話」などもある。
経済関係の週刊誌は、
「週刊エコノミスト」
「週刊ダイヤモンド」
「日経ビジネス」
「週刊東洋経済」などなど。
新聞系総合週刊誌は分が悪い。
現在はなんと言っても、
「文春砲」が威力をもつ。
異彩を放っている。
ただしこのインターネットの時代には、
デイリーな情報が時々刻々と発信される。
新聞ですら読まれなくなっている。
私は月刊誌をやっているが、
これは毎月、一冊の本を発刊して、
「世に問う」というつもりでいる。
デイリーの情報発信は、
この毎日更新宣言と、
商人舎流通スーパーニュースだ。
その週刊朝日。
創刊から101年。
日本で最も古いとされる総合週刊誌。
朝日新聞の「天声人語」
「身内びいきに言わせてもらえば、
時代の歯車がカチリと鳴る音が
聞こえるようだ」
時代の歯車はもう何度もカチカチ鳴って、
とっくに週刊誌の終わりを告げていた。
最後の編集長となった渡部薫。
「新聞が伝えきれない、
こぼれ落ちた思いや興味を伝えるのが
週刊朝日だった」
新聞ですら読まれなくなっているのに、
その新聞の補完機能を拾っているようでは、
存在価値はない。
なんという認識のズレか。
編集者もサラリーマン化している。
そう思った。
文春砲はいつも訴訟覚悟で、
闇をえぐる。
そのくらいの気概と根性がなければ、
もう週刊誌には意味がない。
コラム子。
「最終の頁が校了したのは深夜だった。
輪転機がまわり始めるころ、社を後にした。
やり場のない思いを込め、
暗い空を見上げる。
さよなら、週刊朝日。」
勝手にやってろ!
私はオフィスで1日中、
月刊商人舎6月号の執筆と入稿。
こっちは毎月毎月、
新しい単行本を書く気概でやってる。
執筆して、
夜食を食べて、
缶ビールを1本飲んで、
疲れたら帰る。
このリズム。
歳をとってもやれることをやる。
やり場のない思いを込め、
暗い空を見上げる、
なんてこと、やるわけがない。
勝手にやってろ!
商人舎流通スーパーニュース。
4月労働力調査|
就業者数6741万人/卸売業・小売業就業者前年比2万人減少
総務省統計局の発表。
就業者数6741万人。
前年同月に比べると14万人増加。
9カ月連続で増加している。
正規の職員・従業員数は、
前年同月比13万人増。
一方、非正規の職員・従業員数は、
6万人減。
こちらは17カ月ぶりの減少。
就業者が増加した主な産業は、
製造業、情報通信業、生活関連サービス業、娯楽業。
卸売業と小売業は1030万人で、
前年同月比2万人減。
これは困る。
何とか食い止めたい。
完全失業者数は190万人。
前年同月比で2万人増加。
2カ月連続で増加している。
完全失業率(季節調整値)は2.6%。
前月から0.2ポイント低下。
週刊朝日は廃刊したが、
そこで働いていた者たちは、
だれも失業などしない。
彼らの責任ではないけれど、
ノスタルジーに浸るより、
自分のやれることを考えようよ。
未来を見ようよ。
〈結城義晴〉