商人舎6月号の「責了」とリオン・ドール&ヤオハンの「経営統合」
月刊商人舎6月号の最終責了の日。
最後はいつも私の原稿。
今月も書き続けた。
ぜんぶ書き上げたが、
責了まではいかなかった。
すみません。
今月号のMessage of June。
ちょっと面白い。
楽しみにしてください。
七海真理さんのデザイン。
素晴らしい。
大いに気に入った。
こういった雑誌の中で、
わが『商人舎』のデザインは、
最高です。
読者の皆さんも、
このブログでそれを見る皆さんも、
楽しんでください。
さて商人舎流通スーパーニュース。
リオン・ドールnews|
6/2付でヤオハン(栃木)完全子会社化/北関東の店舗網強化
㈱リオン・ドール コーポレーションは、
福島県会津若松市に本部を置くスーパーマーケット。
福島県を中心に新潟県、栃木県、茨城県に、
86店舗を展開するリージョナルチェーンだ。
グループ売上高は720億円。
一方の㈱ヤオハンは、
売上高70億円のスーパーマーケット。
栃木県南部の栃木市を中心に9店舗を展開する。
リオン・ドールがヤオハンを完全子会社化する。
同社は現在、栃木県北部に8店舗をもつ。
その店舗群も今年2月に、
㈱ダイユーから譲り受けたものだ。
今回、ヤオハンの9店舗を加えて17店になる。
栃木県内のローカルチェーンとして、
一定規模を確保することになる。
ともにCGCジャパンの加盟企業で、
リオン・ドールはもちろん、
ヤオハンの従業員の雇用を継続する。
栃木県内にはもう1社、
㈱八百半フードセンター(片柳伸一社長)がある。
鹿沼市に本社があり、
こちらも「ヤオハン」の店名で、
鹿沼市、日光市に8店舗を展開する。
両社に直接の関係はないが、
八百半フードセンターも、
CGCジャパン加盟企業だ。
こういった経営統合の例は、
どんどん増えていくに違いない。
私はずっと言い続けている。
悪いことではない。
「和を以って尊しと為す」
商人の本籍地と現住所。
この考え方を貫いて、
互いにハッピーな関係をもち続けてほしい。
リオン・ドールにはまた、
9店分の責任が生じる。
それは忘れてはならない。
「からだのどこかが
痛いとか硬いとかいうのは、
使いすぎているか、
使わなすぎているかなんです」
トレーナーに何度か言われていた。
「身体のことじゃなくても、思い当たる」
これが糸井の真骨頂。
「じぶんは数学が苦手だ、と思っている人は、
なるべく数字をあつかうようなことは
考えたくない」
「いやだなぁと思いながら、
読み飛ばしてしまったり、
数字の関係の仕事は
他の人にまかせっぱなしにしたりする」
「こういうことが習慣になってくると、
だんだんと数学的な思考を
“使わなすぎる”ようになる」
「おそらく、そういう脳の回路を
休ませ続けているのだろう。
これはこれで、
脳内の滞りをつくってしまって、
思考に不都合なことが
起こっているのではないか」
その通り。
「いまの社会というのは
分業で成立しているから、
不得意なことをやるほうが”効率がわるい”と
されているものだから、
しないでいることも自然になる」
「逆に、得意なことは
“効率がいい”からやりすぎてしまう」
もちろん会社や組織の中で分業して、
それぞれが得意なことをやるのは、
とてもいい。
自分の能力を伸ばしていくときも、
何かに集中するのが、
一番いい。
ドラッカーの言う「強み」である。
しかしひとりの人間として、
どこかを使いすぎるのも、
使わなすぎるのも、
よろしくない。
人間として、
まっとうであること。
それが「リベラルアーツ」の思想だ。
米国カレッジ・大学協会の定義。
「個人の能力を開花させ、
困難や多様性、変化へ
対応する力を身につけさせ、
科学や文化、社会などの
幅広い知識とともに、
より深い専門知識を習得させるための
学習方法」
使いすぎているか、
使わなすぎているか。
自分のこととして、
考えておきたい。
〈結城義晴〉