平和堂アル・プラザ改装3店訪問と平松正嗣の「地域共創」
朝の新幹線で西へ。
雪はほとんど解けて、夏の富士。
名古屋を過ぎて、伊吹山。
そして京都で下車。
外国人観光客が多い。
乗り換えて草津へ。
2020年からフロア改装を重ねて、
2023年4月21日にグランドオープンした。
1階のフードコート。
座席数は350席から 450 席に拡げた。
銀だこと天下一ラーメンが新たに入って、
人気を博している。
このフードコートの改装は、
大成功だ。
フードコートには、
コンシェルジュのお二人。
案内係りの腕章を巻いて、
顧客サービスに努める。
2階にロフトを誘致。
これが今回の目玉の一つ。
2020年8月31日に西武大津店が閉店し、
その中に入っていたロフトも撤退。
だからロフトは、
3年ぶりの滋賀県への再出店となる。
そんなこともあって、
若い顧客が多数、入っている。
館内には顧客同士が集まり、
交流できるスペースが多く設けられた。
こちらは2020 年に誕生した
交流スペース「ヤシの木広場」。
子どもたちが工作している。
私の右は三松眞吾さん。
滋賀県第三営業部部長兼第一グループマネージャー。
今日のアテンドをしてくれる。
私の左隣から、
アル・プラザ草津支配人の谷脇直公さん、
衣住統轄店長の奥野正士さん、
衣住統轄副店長の矢田和重さん。
2022年9月9日に改装オープン。
階上の駐車場から4階に入店すると、
通路にテーブルと椅子が並んでいる。
そこで八日市高校の生徒たちが集って、
勉強している。
1階の食品売場。
導入部はフルーツラボ。
カットフルーツやスイーツを提供する。
案内してくれた三松さんが
改装のコンセプトをつくった。
三松さんの説明にも力が入る。
無農薬野菜などを使って、
デリとスイーツを提供する。
滋賀県ベスト10に入る人気店。
アル・プラザで初めて誘致した。
総合スーパー業態の停滞は著しい。
イトーヨーカ堂はアパレルから撤退した。
しかし平和堂は「地域共創」を掲げて、
その総合スーパーの存在価値を追求する。
八日市の昔の姿を描いた絵屏風の前で写真。
真ん中は支配人の西村裕樹さん。
最後はアル・プラザ彦根。
2022年12月2日に全館改装オープン。
1979年に開店した「アル・プラザ」1号店。
平和堂のシンボル的な店だ。
平松正嗣社長が出迎えて、案内してくれた。
2021年12月に第一期として、
地下1階の食品フロア、1階の暮らしのフロア、
2階のファッションのフロアと、
3階の専門店のフロアを改装した。
3階にはだれでも弾ける”街角”ピアノ。
高校生が弾いていた。
そして第二期で残りのフロアを改装。
それぞれがコンセプチュアルなフロアになった。
4階が「地域交流のフロア」。
「みんなの広場」には、足湯や卓球台から、
囲碁、オセロなどのゲームまで用意されている。
レイカディア大学のオープンキャンパスもある。
60歳以上のアクティブシニアのための大学だ。
6階は「書店と展望カフェのフロア」。
ここがいい。
「COZY TOWN café」の窓からは、
彦根城が見える。
平和書店は平和堂の直営店だが、
新しい書店の方向性を探求している。
まず地域に関連する書籍を充実させている。
滋賀出身の作家のコーナーや、
小さな出版社の書籍コーナー、
顧客が自分で作る本の棚など、
面白いアイデアが満載されている。
彦根で盛んなボードゲーム「カロム」。
平和堂はカロム大会を支援する。
展望台からは彦根城や琵琶湖が望める。
地域住民にも観光客にも、
公開されていて、
地域とつながる店。
すばらしい改装だ。
夜は日本料理の「伊勢幾」。
大正時代に創業した老舗。
夏原行平専務と、
平塚善道取締役店舗営業本部長を交えた、
楽しい会食。
(ピンボケですみません)
旬のはも鍋と地酒が、
とりわけ美味しかった。
最後に彦根城のお堀。
新緑が写り込んですばらしい。
春は桜、秋は紅葉、
そして冬は雪。
どの季節も感動的な城と堀。
平松さん、ありがとうございました。
平和堂の「地域共創」のストーリー、
よく理解しました。
リージョナルチェーンの在り方も、
良く見えてきました。
平和堂がその在り方を、
明確に示してくれています。
故人となられた夏原平和さんも、
喜んでいると思います。
ありがとう。
〈結城義晴〉