台風7号「運転見合わせ」の「見合わせ」が気にかかる。
台風7号。
日本列島中央あたりを縦に抜けた。
中四国、近畿、東海を直撃。
各地で被害が出た。
お見舞い申し上げたい。
お盆の帰省の人たちは、
足止めされた。
東海道・山陽新幹線はストップした。
そのときのお知らせの言葉。
「運転見合わせ」
テレビなどで何度も、
「見合わせ」と言われると、
気になって仕方がない。
外国人も日本にやって来ているが、
「見合わせ」は理解できたのだろうか。
辞書で調べると、
「見合わせ」は、
「互いに見交わす・あれこれと見比べる」
「事情を考慮し実行するのを差し控える」
「好機を待つ・好機に会う」など。
このうちの、
「事情を考慮し実行するのを差し控える」が、
交通機関の「見合わせ」の意味だろう。
しかし、わかりにくい。
とくに外国人にはわかりにくい。
アメリカならば、
「canceled」
「中止された」
イギリスは「cancelled」か。
ヒースロー空港ではこれになっていた。
フランスならば、
「annulé」
「中止された」の意味。
私たち日本人は、
「見合わせ」に慣れてしまっているが。
奥ゆかしい日本語表現、
ということになるのか。
それでもテレビで、
「見合わせ」が連発されると、
気になって仕方がない。
お店でも顧客に対して、
いろいろな告知をする。
私はストレートな文言がいいと思う。
奥ゆかしいのよりも、
誰にもはっきりとわかるのがいい。
今回の台風7号来襲に際しても、
「台風のために営業を見合わせます」
なんて告知をした店が、
あったんだろうな。
商人舎の夏季休業は8月16日まで。
けれどオフィスに出社。
結局、今年の夏休みは、
なかった。
土日祝日もなかった。
自分の本だから当たり前だ。
そして私は満足した。
亀谷しづえGMと山本恭広編集長。
休暇返上で仕事してくれた。
単行本編集の二宮護さんと、
今回のデザイン担当の三宅秀典さんも、
夏休み返上でハードワークしてくれた。
心から感謝します。
今日、まえがきもあとがきも書いて、
第九章までの校正も終わった。
それから参考文献の整理をしてもらって、
さらに索引もほぼ出来上がった。
奥付も最後のページの「発刊の辞」も、
編集者に送った。
ありがとうございました。
最初に考えていた構想とはかなり違って、
路線修正をした。
それもセレンディピティ。
いいものが出来上がったと思う。
まだ、最後の仕上げ。
頑張ります。
今日のブログはこれでおしまい。
篠田桃紅さん。
「人間は何かを
面白がる精神がある。
人生を面白くするか、
幅広く楽しむか、
その人次第よ。
人間の持つ想像力を使えば
退屈しない」
「はい」
〈結城義晴〉