石原靖曠先生との昼食会議と「サム・ウォルトンの標準化論」
暑い夏は続く。
横浜のあざみ野へ。
田園都市線の急行が停まる駅。
権八。
経営は㈱グローバルダイニング。
あの長谷川耕造さんの会社。
「権八 西麻布」は、
「居酒屋会談」が行われて有名になった。
ブッシュ元大統領と小泉元首相の歴史的会食。
長谷川さんは
1950年、横浜市生まれ。
湘南高校から早稲田大学商学部へ。
中退してヨーロッパを放浪。
高田馬場の喫茶店「北欧館」から始めて、
六本木ゼスト、カフェ ラ・ボエム、
モンスーンカフェ、タブローズなどなど、
エンターテインメントレストランを出店。
その権八。
ランチミーティング。
石原靖一郎さんと山本恭広編集長。
9・12(火)
商人舎15周年記念セミナー。
東京の大崎ブライトコアホール。
12時半開会。
17時40分終了。
そのトップに石原先生の講演がある。
島田陽介先生、86歳。
鈴木哲男先生、74歳。
結城義晴、70歳。
先日、商業界同友会で、
石原先生は90分の講演をした。
凄い。
9月12日は60分。
ずっと立って講演する。
楽しみだ。
私が商業界に入社した1977年。
46年前。
倉本長治先生が頂にいて、
その下に渥美俊一、川崎進一、奥住正道など、
第一世代の巨匠がいた。
石原先生はその次の世代で、
新進気鋭のコンサルタントだった。
ノンフード分野を中心に、
大局的なモノの捉え方をした。
渥美とは反対の考え方で、
ウォルマートを良く知るコンサルタントながら、
個店経営を標榜した。
私との対談の発言。
サム・ウォルトンが1980年代の半ばに、
“標準化”を説明している。
「標準化は70%しなくてはいけない」
標準化は「全店対応」だ。
「しかし、標準化だけすればいい、
というわけではない」
「必ず”地域対応”をしなくてはいけない。
その地域対応は20%くらいの割合になる」
「そうすると残りはあと10%で、
その半分くらいは”個店対応”になる」
「その先に何があるかというと、
それは”個人対応”だ」
素晴らしい。
標準化の全店対応。
それから地域対応、
さらに個店対応。
最後に個人対応。
すべてのチェーンストアが、
ウォルマートの比率を真似る必要はない。
それぞれの力のかけ方によって、
その企業のポジショニングが決まる。
しかしこの考え方そのものは、
全社・全店・全部門で共有され、
貫徹されねばならない。
私はそう考える。
石原先生の著書は多い。
その代表作。
「だから客が集まる小売業の鉄則」
―目指せ! ソリューションストア
(2004年、日本経済新聞社)
「なにが小売業をダメにした」
―お客を「創る」企業を目指せ!
(2001年、日本経済新聞社)
「サム・ウォルトンと倉本長治」
不朽の商人哲学、その実践者と提唱者
(2021年、ディスカヴァーebook選書)
〈この本はkindleで無料で読める〉
アメリカの専門家。
ディスカウントストア、
ホームセンター、
ドラッグストアのオーソリティ。
日本のスーパーセンター開発は、
石原先生の指導で行われた。
そして商業界では長らく、
リテールマネジメントスクール校長を、
務めていただいた。
そんな商人舎15周年特別セミナー。
お待ちしております。
私はランチミーティングのあと、
一度、商人舎オフィスに戻って、
セルコレポートの連載の校正をした。
そして大手町プレイスタワー。
毎月恒例の血液と尿検査。
そして診察。
田嶼尚子先生から、
CKあるいはCPKの数値目標をいただいた。
CKはクレアチンキナーゼ(Creatine Kinase)。
CPKはクレアチンホスホキナーゼ(Creatine PhosphoKinase)。
筋肉収縮の際のエネルギー代謝に関与する酵素だ。
単位はIU/L。
IUは国際単位(International unit)、
Lはリットル。
正常値は男性が30~190 IU/L。
私はこの正常域に入っているが、
それでも低い。
1カ月間、100IU/Lを目標として生活する。
そのために必要なことは運動。
石原先生の年まで頑張ります。
よろしく。
〈結城義晴〉