NYに移動してウェグマンズ/ホールフーズ/トレジョ訪問
商人舎US研修Specialコース。
3日目はもうニューヨークへ移動する。
朝5時45分にホテルフロントに集合して、
ダラスフォートワース空港へ向かう。
アメリカンエアライン2847便で、
ニューヨーク・ラガーディア空港までの、
約3時間半の旅。
無事にラガーディア空港に到着。
ニューヨーク市には2つの空港がある。
国際線のJFK空港と、
国内線専用のラガーディア空港。
2022年にターミナルの大改装が完了して、
驚くほど洗練された空港に変わった。
噴水のオブジェ。
視察のための専用バスに乗り込む。
ニューヨーク最初の視察店舗は、
ブルックリンにあるウェグマンズ。
2005年にはフォーチュン誌の
「最も働きがいのある企業100」で、
ナンバーワンに選ばれた。
2017年、2018年は2位。
そして2023年にも4位。
小売業ではトップの常連企業だ。
顧客に愛される店づくり。
従業員が働き甲斐を実感する会社づくり。
私たちがずっと目指してきた企業だ。
入口中央に市場のような青果部門。
右翼がフードサービスと呼ばれる惣菜売場、
左翼が冷凍食品、グロサリー、雑貨など。
店は大きく2つのゾーンに分かれる。
導入部の青果売場は巨大な農産市場だ。
鮮やかなりんごの平台が顧客を迎える。
青果売場を進むとチーズの対面売場。
多品種多品目多SKU。
それがマーチャンダイジングポリシーだ。
ピンからキリまでそろえる。
青果とチーズの売場を右に折れると、
フードサービスゾーンになるが、
そのトップは精肉部門。
壁面に設けられた対面売場。
それから鮮魚売場に続く。
部門がいずれもショップ形式で展開される。
惣菜部門はカテゴリーごとに、
ショップ形式の対面方式で展開される。
寿司、惣菜、ピザなど、いずれも美味しい。
左翼のグロサリーゾーンは、
「Consistent Low Prices」
一貫した低価格。
つまりエブリーデーロープライスを謳う。
ニューヨーカーたちの要望に応えて、
ウェグマンズはどんどん進化している。
次にダンボ(DUMBO)地区に移動。
ダンボはブルックリン地区で最も変貌したエリアだ。
治安が悪かった地域は、
いまや周辺に高所得層が住む高層マンションが建ち、
多くの観光客が訪れる人気スポットとなった。
私たちも記念撮影。
ブリスケットとポークリブ、
そしてサンドイッチをシェアした。
マンハッタンブリッジを渡って、
マンハッタン中心部へ入る。
ユニオンスクエア地区へ。
ガーデン・オブ・エデン。
東14丁目ストリート沿いに立地する、
グルメ志向型の小型スーパーマーケット。
このプレゼンテーションを見てもらうために、
訪問する。
天井は低いが、
かごのディスプレイで変化をつけ、
圧迫感を与えない。
鮮魚、精肉、デリ、ベーカリーは対面販売。
ダウンタウンならではの濃密な売場。
さらに14丁目ストリートを徒歩で北に進むと、
ホールフーズマーケット。
地下1階から地上2階までの3層店舗。
コロナ禍の間に改装した。
2階のイートインコーナーとあわせて
フードコートのようなつくりになった。
アマゾン傘下に入った2017年以降、
ホールフーズの店頭は、
明らかに客数が減った。
オンライン利用者が増えたことも理由だが、
イノベーションが停滞している。
ニューヨーク進出1号店。
売場壁面にはユニオンスクエアが描かれる。
店内は夕方で混みあっている。
コの字型の動線に沿って、
レジ待ちの顧客が並ぶ。
最後尾は青果売場まで伸びる。
トレーダー・ジョーは、
コロナの間に10m離れたワイン店を閉鎖した。
ウォルグリーンも撤退していた。
道を挟んだフード・エンポリアムは、
ターゲットに変わっていた。
ユニオンスクエアは、
大変化を遂げていた。
コロナは時間を早めた。
ニューヨーク視察の初日。
朝5時45分に集合して移動したが、
皆、元気。
ホテルは、
THE MANHATTAN AT TIMES SQUARE GARDEN。
タイムズスクエアに近い伝統のホテルだ。
今日から3日間、ここを拠点に店を巡る。
ニューヨークでは夕食は各自。
自分で調べて食べ歩く。
これも学習になる。
浅野秀二さんと福島道夫さん、
事務局は「秀ちゃんラーメン」で夕食。
私はビールと味噌ラーメン。
疲れ切っていたが、
おいしかった。
ウェグマンズ、ホールフーズ、
トレーダー・ジョー。
イノベーションなき者は、
滅びる。
彼らとて例外ではない。
(つづきます)
〈結城義晴〉