万代知識商人大学8期「経営戦略講義」の「難しいことを易しく」
11月23日。
勤労感謝の日の祝日。
しかし万代知識商人大学第8期、
今年最後の講義の2日目。
いつもの万代会議棟の大会議室。
テーマは、
マーケティング・マネジメント。
それからストラテジック・マネジメント。
昨日、万代巽北店を視察した。
30名の第8期生は5班に分かれて行動した。
巽北店は売上げの高いフラッグショップ店舗。
店の課題を見つけ、
その改善点を提案する。
8期生は視察後、会議棟に戻って
班ごとにディスカッションした。
そして発表の準備をした。
2日目の朝は、その発表。
前に夏山由香巽北店店長と和久正樹取締役。
2人が並んで発表を聞き、
返答をし、講評をする。
B班は二人で発表。
関谷将英さん(右)と眞住居慶さん(左)。
関谷さんは西宮前浜店デリチーフ、
眞住居さんは開発部事務チーフ。
C班は寺戸伸行さん、大東赤井店店長。
万代の4大目標をもとに、
観察した内容を分析した。
夏山店長は指摘された内容を素早くメモし、
一人ずつの発表が終わると、
その内容に対して答えていく。
和久取締役は質問と回答の両方に対して、
講評のコメントを述べる。
すべての発表が終わると最後に、
夏山店長は巽北店の5年後、10年後のビジョンを語った。
それから学長の結城義晴の講義。
発表と回答に対して総評をする。
見てきたこと、調べてきたことを、
羅列してもマーケティング・リサーチにはならない。
分析をして、改良点、改善点、
時にはイノベーションの芽を、
発見しなければならない。
それからマーケティングの講義。
STPや4P、4Cなどの基本。
そしてロイヤルカスタマー論。
実践を通して学ぶ。
マーケティングこそ、
それが重要だ。
マーケティングは、
一言でいえば「商売」である。
午後はストラテジック・マネジメント。
いつものマネジメント体系。
第8期生に頭の中にも、
この体系は焼き付いているはずだ。
その中にストラテジックが組み込まれている。
良い戦略と悪い戦略、
そして良い戦術と悪い戦術。
ここに面白くて、危険な逆説が含まれている。
太平洋戦争で敗戦した大日本帝国の逆説。
米国アルバートソンの悪い戦略の隘路。
戦略を間違うと、
すべての努力は悪い方向に作用する。
私の講義の後は、
万代の両常務が万代の戦略を語る。
まず芝純常務。
営業サイドから万代の経営戦略を説明し、
その方向性を明確にする。
次に加藤健常務。
コーポレートサイドから経営戦略を語る。
経営ビジョンから始めて、
中・長期計画を説明し、
出店戦略や人材戦略を整理した。
企業内大学の長所はここにある。
理論を解説した後、具体論を説明する。
それは自分の会社の具体論である。
だから理解が進む。
最後は結城義晴の競争戦略論。
ジェイ・バーニーとマイケル・ポーター。
フィリップ・コトラー。
それからブルーオーシャン戦略。
SWOT分析とPPM分析。
難しそうな内容だが、
その最重要項目を結城義晴の視点で解説する。
むつかしいことをやさしく、
やさしいことをおもしろく、
おもしろいことをよりふかく。
それが私の講義である。
阿部さんの話は極めて具体的である。
そして一言ひとことがすべて、
万代の精神と技術にあふれている。
だから受講生は全員が真剣に聞く。
社長の口からこの講義が聞けることこそ、
万代知識商人大学の最大の長所だと思う。
すべてが終わって、
来年1月の修了式を残すのみとなった。
第8期生たちはそれまで、
修了レポートを書く。
そして最後の発表をする。
人事部マネジャーの皆さんと写真。
左から入江功二さん、津田睦さん、
右が石川慎也さん。
今年は和久正樹取締役が、
全講座に立ちあって、
スーパーバイズしてくれた。
それが一段と大学の講義の内容を高めた。
感謝したい。
万代知識商人大学第8期。
講義はこれで終了。
全ての人に感謝したい。
すぐ役に立つことは、
すぐに役立たなくなる。
だから学び続ける。
それが本当の知識商人だ。
ありがとう。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
企業内大学とはいい響きであり、良い仕組みだと思います。一人で勉強することは必要ですが、それ以上に人に教えていくことが重要だと思います、なぜなら、人に教えることで理解度が深まりますし、反省点も見つかります。感謝の気持ちも謙虚さも覚えます。教えられる側も身近な人から教えてもらうことで、素直に勉強しますし、人間関係も良くなります。また、そういう文化が企業内に構築されることにより、企業の成長にも繋がります。素晴らしいことです。私も努力します。
渡邉健次さま
ご投稿、ありがとうございます。
その通りです。
教える側、教わる側。
どちらにも大きすぎるメリットがあります。
アメリカのゼネラル・エレクトリック社が始めた教育システムです。
それを万代が採用しています。