Black Fridayの[補正予算賛成多数]と商売の鬼の[荒療治]
アメリカでも日本でも、
ブラックフライデー。
成果はいかに。
今日は午前中に、
須永清彦さんが来社して、
私の新しいパソコンを、
セッティングしてくれた。
㈱エステック社長。
商業界時代からの付き合い。
私のパソコンは2016年から使っていた。
7年くらいだろうか。
毎日毎日、パソコンを使わない日はなかった。
何しろ、この毎日更新宣言を書いている。
7年間酷使した。
その愛器が突然、故障した。
繋いだモニター画面には映像が出るが、
パソコン自体の画面は黒いまま。
須永さんに相談したら、
買い替えるしかないとわかった。
こういった情報システム関係は、
すべて須永さんにお願いしている。
ありがとうございました。
午後3時には、
レンゴー㈱のお二人が来社。
デザイン・マーケティングセンターの、
縄田幸男さんと山本麻依子さん。
縄田さんが開発本部副本部長。
山本さんはそのスタッフで、
5月のラスベガスに参加してくれた。
そのベーシックコースでも、
商人舎ミドルマネジメント研修会でも、
理解度判定テストでSの成績をおさめた。
段ボールに関連するマーケティングにおいて、
最近の新しい試みや建設的な話を聞いた。
そして私なりの評価をし、提案をした。
12月に一緒に取材に行くことになった。
楽しみです。
よろしくお願いします。
国会では今年度の補正予算案が、
衆議院本会議で可決した。
自民-公明の両与党に、
日本維新の会、国民民主党が乗って、
賛成多数での可決。
一般会計の総額は13兆1992億円だ。
岸田政権の支持率の低下が顕著になり、
さらにあれだけバラマキが批判された。
それでもガソリン税一部減税のトリガー条項を、
凍結解除することを匂わせて国民民主党を抱き込み、
大阪万博の予算を盛り込んで維新を取り込んだ。
総中道化する日本の政治。
ありうる展開だった。
しかし国民の税金を、
各政党が分け合っている印象で、
後味はよくない。
大幅に増刷した上に完売した。
もう在庫は残っていない。
この特集号の中の、
「山下和孝独白」
「商売の鬼」が吐露する万代know-howの全形成プロセス
「万代に入社したのは30歳だった」
「最初に配属された富木店では、
2年目でチーフ、5年目の35歳で店長に昇格した」
「塚本店店長では当初、苦戦した。
塚本店に行ってお客さんの行動に驚いた。
店に来るお客さんが皆、
棚の奥から商品を選んでいる。
そしてレシートをじっと見ている」
「観察していると、お客さんが
日付を見ていることに気づいた」
「あぁ、この店は古い商品を売っているから、
お客さんの信頼がないんだ、とわかった」
「そこで日配の商品を回転させるために
“わしがいいと言うまで商品を切らせ”と指示した。
夕方、欠品になっても構わないからと、
わざと商品を品薄にさせた」
「そうすると商品が毎日、回転して、
鮮度が良くなった」。
「お客さんの信用をつけることが先だろうと
判断したからだ」
「その上で、クリンリネスをとことんやった」
「価格は地域ナンバー1だから、
いずれ信用さえつけばお客さんは
やってくるという確信があった」
「3カ月ほど続けたら、客数が増えてきた。
そこで商品を増やしていき、
一気に数字が伸びた」
「信用が第一だ。
いかに信頼していただけるか」
「だから、古いものを置くな、
古いものを売っちゃいかんと、
毎朝10時になったら、
農産、水産、畜産と
すべての売場を回って商品をチェックし、
お客さんがいようと、
古い商品があれば通路に捨てた」
「それを皆が拾って回る。
皆、それが嫌だから、
古い商品を置かなくなった」
どこのチェーンにも「商売の鬼」がいた。
万代には今も形を変えて、
いい意味での「鬼の系譜」が残っている。
しかしほとんどの現場から、
鬼はいなくなった。
こんな荒療治もなくなった。
日本の政治にも今、
「鬼」が必要だ。
荒療治がいると思う。
〈結城義晴〉