小松左京「大阪万博奮闘記」の「手段と目的」
Everybody! Good Monday!
[2023vol㊾]
2023年第49週。
12月第1週。
いよいよ年末商戦です。
商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
2024年もSCを除く全店で1月1日~3日に店休日
ヤオコーが来年の三が日、
臨時休業すると発表した。
社員や従業員が年始を、
家族と過ごしたり、
規制したりできるようにするためだ。
近年はそんなチェーンストアが増えている。
万代はずっと三が日休業だし、
ロピアは4日まで営業を休む。
もちろん正月元旦に営業するイオンなどもあっていい。
それぞれの企業の理念に沿って、
それぞれに営業するのがいい。
みんなで足並みをそろえる必要はない。
しかしヤオコーはそれを、
12月1日に発表した。
いいタイミングだ。
今日は1日、月刊商人舎12月号の執筆と入稿。
午前中に来客。
小阪裕介さん。
ご存知、レジェンド小阪。
㈱JTB大阪第三事業部営業第四課長。
商人舎担当責任者。
今年もお世話になりました。
来年もよろしく。
今週の私のスケジュール。
月曜は雑誌の記事執筆と入稿。
火曜はその責了。
きっぱりと終わらせます。
そして水曜には和歌山に出張。
店舗視察をして、
木曜は講演。
金曜は横浜商人舎オフィスで、
林博美先生と懇談。
今週も慌ただしい。
師走です。
朝日新聞「天声人語」
SF作家の小松左京。
1964年、学者ら7人で万博の研究会を発足。
そして1970年の大阪万博のテーマを決めた。
それは「人類の進歩と調和」
そして主張した。
「万博は手段であり、
目的ではない」
目的は「人類全体のよりよい明日を見出すこと、
(略)苦しみのすくない世界をつくりあげて行くこと」
コラムが問題にするのは、
開幕まで500日を切った25年の大阪・関西万博。
「聞こえてくるのは理念ではなく、
弁明や責任逃れの言葉、
経済効果の皮算用ばかりだ」
それもそうだが、
ハッとさせられることがある。
私たちの店は、
手段であって、
目的ではない。
私たちの雑誌も、
手段であって、
目的ではない。
最後は万博と同じだ。
「人類の進歩と調和」
そして顧客のための、
ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。
この目的を見失ってはいけない。
弁明や責任逃れ。
経済効果の皮算用。
もちろん経済効果の議論は必須だ。
それは目的のために必須なのだ。
年末商戦の中でも、
よくよく考えておかねばならない。
それは手段であって、
目的ではない。
では、みなさん、今週も、
目的のために、
手段を使おう。
Good Monday!
〈結城義晴〉