24年の商品値上げ一段落と「じゃましないこと」
1月5日、商人舎は仕事始め。
オフィスに出てみると、
年賀状がたくさん届いていた。
ありがとうございます。
心から感謝しつつ、
拝受いたします。
岡田卓也さんからの年賀状は、
いつも元気づけられる。
岡田文化財団が、
三重県「さくらプロジェクト」を始めた。
県内45地区に3年間で5000本の桜を植える事業。
岡田さんのメッセージ。
「さくらは平和の象徴であり、
平和のもと成り立つ産業である小売業も
また平和の象徴であります。
最大の環境破壊である戦争のない、
平和な世界を皆さまととともに祈ります」
柳井正さんの年賀状は、
恒例のレンチキュラー印刷だ。
見る角度によって絵柄が変わる。
ひとつは1984年の第1号店オープンの写真で、
「SINCE1984」とある。
もうひとつはユニクロ・パリ・オペラの写真で、
「HAPPY NEW YEAR2024」
どちらにも右下に「40th」とある。
40周年なのだ。
ありがとうございました。
私たちは全員揃って、
サクサクと業務に臨む。
商人舎流通SuperNewsが再開しました。
今年もよろしくお願いします。
そのSuperNews。
帝国データバンクnews|
2023年の値上げは30年間で類を見ない3万2396品目
昨年の商品値上げの最新の結果。
主要食品メーカー195社の値上げ品目数。
2023年累計は3万2396品目。
22年累計は2万5768品目だった。
6628品目上回って、25.7%増。
過去30年で類を見ない「値上げラッシュの年」だった。
今年は1月から 5月までに、
3891品目の値上げが決まっている。
これは昨年比で39.8%の水準。
一段落ではある。
私はアメリカテキストの仕上げをしている。
1週間後の1月12日出発。
ニューヨークに10日ほど滞在して、
1月21日に帰国。
ニューヨークの気温は今、マイナス2度。
暖冬の東京・横浜とは大きく異なる。
それでも厳寒の世界最大の都市。
楽しみではある。
さてほぼ日の糸井重里さん。
毎日の「今日のダーリン」
「じゃましない」
とても大事な応援であり、
手伝いであることは多い。
結城義晴のモットーも、
「じゃましないこと」
子どもたちも、
教え子たちも、
そしてこれまでの部下たちも、
その成長を「じゃましない」で通してきた。
「もちろん、わかりやすいかたちで、
手伝いたい、とか、
アドバイスしたいとか、
ヒントを出してやりたいとか、
外れていそうな道を正してやりたいとか、
役に立つものを渡してやりたいとか、
教えたいとか、
とてもいっぱいあるよ」
「それがぴったりハマったときには、
とてもありがたいし、
手を貸したほうの人も
満足度が高いとは思う。
「でも、それを求められてないときにやっても、
“じゃまになる”だけってことが、とても多い」
同感だ。
「応援でも、手伝いでも、
支えになるでも、導くでも、
やる側も、ほんとうにむつかしいと思うんだ」
「だって、無関係な”目もくれない”人だって、
実際、”じゃましない”とも言えるからね」
「手を貸したいと思いながら”じゃましない”のと、
結果的に同じといえば同じなんだ」
「つい”じゃまになる”ような人というのは、
そのことに耐えられないんじゃないかなぁ」
同感だ。
「わたしが手伝った、わたしが助けた、
わたしが教えた」
「それは、実は相手を手伝うのではなく、
その”わたし”の勝手な自己実現だったりもする」
これは気をつけねばならない。
政治家に多い。
「”じゃましない”からはじまることに、
この先、なにかできることが
見つかるかもしれない」
「しかし、そのときがきても、
“じゃましない”が大事だ」
基本の姿勢はこれだ。
「ほぼすべての人間は、
“じゃまされない”ことによって
育てられてきた、とも言えるのだ」
深く、同感したい。
糸井さんの締めの言葉。
「”じゃましない”けど”愛してる”
という簡単な難問」
そう、じゃましないけど愛してる。
だから「このとき」という大事なときにだけ、
手伝う、助ける、支える、導く。
能登半島地震にも、
全力で応援しながら、
じゃまをしてはいけない。
〈結城義晴〉