似鳥昭雄の「ニトリ社長復帰」とイズミの店長「買収子会社社長就任」
1月11日。
昨日発行した、
月刊商人舎1月号。
もう多くの反響があった。
ありがとうございます。
今年1年、圧倒的に学習する組織となる。
商売と仕事から学ぶ。
会社と上司と仲間から学ぶ。
顧客と取引先と地域から学ぶ。
聞いて学ぶ。
読んで学ぶ。
体験して学ぶ。
トップが率先して学ぶ。
部長や店長が学ぶ。
みんなで学ぶ。
そしてこのとき、
個人の学習なしに、
組織の学習はない。
個人の成長なしに、
組織の成長はない。
組織の学習が成果に結びつく。
このとき個人の学習は、
個人への動機づけと援助が必須だ。
組織の学習のためには会社の中に、
「教育機関」をつくるのが一番いい。
「教育機関」に派遣するのもいい。
ただし、その機関は厳選したほうがいい。
熊野の地鶏の水炊きを堪能して、
最後は雑炊と蕎麦。
大満足。
今年も1年、走り続けよう。
商人舎流通SuperNews。
ニトリnews|
似鳥会長が子会社ニトリ社長兼任/中長期計画の加速化図る
㈱ニトリホールディングスの人事。
子会社の㈱ニトリの社長に、
創業者の似鳥昭雄さんが復帰する。
10年ぶりのことだ。
似鳥さんは、
ホールディングスの代表取締役会長と兼任。
ホールディングス社長は白井俊之で変わらず。
ニトリホールディングスは、
「2032年、3000店舗3兆円」を掲げる。
これが中長期ビジョンだ。
現在の武田政則ニトリ社長は、
ホールディングス取締役執行役員副社長として、
海外事業の管掌に専念する。
永井弘常務執行役員が、
ニトリ取締役専務として、
似鳥さんを補佐して国内事業を管掌する。
しかし国内事業において、
似鳥さんが陣頭に立つ。
正念場との認識だろう。
似鳥昭雄、79歳。
最後の現場勝負である。
大きな成果を期待しよう。
一方、
イズミnews|
大分のスーパーマーケット「サンライフ」を完全子会社化
㈱イズミが大分の㈱サンライフを買収する。
サンライフは大分県内に4店舗を展開、
2023年9月期売上高57億9500万円、
営業利益6000万円、経常利益1億600万円。
大分市と日出町はイズミの空白地帯である。
サンライフはこのエリアで事業展開している。
山西泰明イズミ社長のコメント。
「新たな市場への参入、
市場占有率の向上という、
わが社の経営戦略と合致しています」
イズミは「2030年・300店舗」を、
経営計画として発表している。
なお、新たな人事も発表されている。
田中伸芳ゆめタウン黒瀬店長と、
皿谷尊正経理課長がサンライフに出向する。
そして社長と取締役管理本部長に就任する。
今年はこういったM&Aが頻発するに違いない。
スーパーマーケット産業には、
六重苦が待ち構えている。
とりわけ人手不足は深刻だ。
しかも万一「ゼロ金利」が解除されれば、
中小企業の資金繰りはひどく苦しくなる。
売り時、買い時である。
そしてそんなとき、
店長がいきなり、
社長に就任することも起こる。
そんな時代である。
しかし店長にとって、
社長を経験することは、
何よりの学習である。
学ぶ組織にとって、
M&Aはプラスになるのだ。
〈結城義晴〉