サミット「新商品人気コンクール」とCVSヘルス&アマゾンの成長
大雪が降って、
暖かくなった。
月刊商人舎2月号は、
今日が責了の日となった。
大幅な遅れ。
すみません。
コロナ感染者が出たり、
大わらわの1週間でした。
今日は午後からオンライン会議。
USP研究所所長の當仲寛哲さん。
データドリブン経営について、
さまざまな考え方を話し合った。
この領域はシンプルに取り組むと、
後進の先進性、あるいは後発の優位性が生まれる。
実に面白い。
さて商人舎流通SuperNews。
サミットnews|
第44回「サミット新商品人気コンクール」入賞商品のセール実施
サミット独特のイベント。
サミットの消費者モニター制度が、
このイベントのベースにある。
優秀な顧客モニター約90名が、
昨2023年1月から12月の期間の新製品を、
全品を試食・試用して、投票する。
“メーカーと消費者を結びつけること”が目的だ。
それが小売業の大切な役割である。
1981年に第1回を始めた。
私も取材した。
荒井伸也さんが常務のとき。
荒井さんはこの年、
「小説流通産業」を日経新聞から発刊して、
作家としてデビューした。
その連載小説は、
「販売革新」誌に1年間掲載した。
私が担当編集者だった。
その後、講談社文庫から、
「小説・スーパーマーケット」として発刊され、
伊丹十三監督の映画「スーパーの女」となった。
そのころからの「新商品人気コンクール」
今年の受賞アイテム。
よくも続けてくださった。
モニター制度も生きている証拠だ。
素晴らしい。
商人舎流通SuperNewsからもう1本。
商人舎のニュースは海外情報に強い。
CVSヘルスnews|
’23年度年商3578億ドル10.9%増・純利益93.4%増
CVSヘルス2023年12月期本決算。
営業収益3577億7600万ドル、
1ドル150円換算で53兆6664億円。
10.9%増。
5兆円伸ばしている。
1位ウォルマート
2位アマゾン・コム。
それに続く世界第3位。
営業利益137億4300万ドル、
2兆0615億円で72.8%増。
部門別で見ていくと、
小売り部門のCVSファーマシーは、
売上高1167億6300万ドル、7.5%増。
健康保険のヘルスケア・ベネフィット部門は、
売上高1056億4600万ドルで15.6%増。
調剤のヘルス・サービス部門は、
売上高1868億4300万ドルで10.2%増。
この部門はPBMと呼ばれる薬剤給付管理機能を担う。
Pharmacy Benefit Manager。
一方、
アマゾンnews|
’23年年商5748億ドル11.8%増・純利益304億ドルで黒字転換
営業収益は5747億8500万ドル、
80兆4699億円で11.8%増加。
こちらも二けた成長。
商品売上高2558億8700万ドル、
35兆8242億円で前年比5.3%増。
営業利益368億5200万ドル、
5兆1593億円で200.8%増。
前年の損失から黒字転換した。
新生フジの中期計画記者会見で、
岡田元也イオン会長が言った。
「巨大な会社でも高い成長率」
それがアメリカ小売業だ。
明日から10日ほど、
再びニューヨークへ。
その成長の原動力を再確認しに行く。
〈結城義晴〉