イオンと丸紅の戦略的提携と「総合商社」との「是々非々」の関係
Everyone, Good Monday!
[2024vol⑨]
2024年第9週。
2月最終週で、
金曜日から3月。
一月、往ぬる。
二月、逃げる。
今年こそ一層そう感じる。
1月と2月は、
ニューヨークに行っていた。
だから余計に、
時間が早く感じられるのだと思う。
そして三月が来る。
しかし三月、去る。
しっかり仕事して、
しっかり生きていこう。
今日は朝から東京・小平。
第一屋製パン本社兼小平工場。
臨時取締役会。
役員の皆さんが明るい顔をしていると、
会社も明るくなる。
業績も順調。
頑張ろう。
武蔵野線は以前は貨物線だった。
だから今も、貨物列車が走る。
長いながい列車。
妙な郷愁がある。
その後、南武線、東海道線を乗り継いで、
横浜駅に戻ってくる。
顧客が入っているところを、
見たことはあまりない。
大丈夫だろか。
オフィスに戻って、
月刊商人舎3月号の入稿。
いい原稿です。
「第一人者の渾身提案」
読みごたえがあります。
誰でしょう。
私では、もちろんない。
あるコンサルタントの先生の原稿。
全部合わせると1万2000字。
ご期待ください。
さて、商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
丸紅と戦略的提携を強化/イオン株式を追加取得
イオン㈱が総合商社の丸紅㈱と、
「戦略的パートナーシップに関する契約書」を、
新たに締結した。
すでに2013年3月27日付けで締結していたのが、
「戦略的パートナーシップに関する協定書」
双方の関係はより強固になる。
丸紅はイオンの株式を追加取得。
商品調達・商品開発の推進、
国内外における流通機構の構築、
GX(Green Transformation)、
DX(Digital Transformation)。
中長期的に共同で取り組みを拡大していく。
五大商社と言われる。
三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅。
ここに豊田通商が加わってくる。
丸紅はこの中で、
B2Cに弱い。
だからイオンとの協業を進めるのは、
丸紅にとって最良の道だ。
そして丸紅は若手を登用する傾向が強い。
これはイオンにとってメリットが大きい。
三菱商事は全体バランスの商社だが、
このたびKDDIと組んで、
ローソン事業を飛躍させようとしている。
小売業ではライフコーポレーションをはじめ、
多くのチェーンに金と人材を送り込んでいる。
三井物産はずっと、
セブン&アイと関係が深い。
伊藤忠は日本アクセスなどを通して、
消費産業全般に強い。
ファミリーマートを子会社化している。
住友商事はサミットやトモズを傘下に置く。
消費生活産業に力を入れている。
丸紅はもともとダイエーとの関係が緊密だったが、
今はイオンに接近している。
商社と商業。
商社と小売業。
商社とチェーンストア。
総合商社も大きな産業の枠組みで見れば、
卸売業だ。
江戸時代の三井高利の越後屋は、
三越百貨店になったのではなく、
三井物産になり、三井銀行になった。
だから商社と小売業は、
本来、密な関係をもつ。
オマハの賢人ミスター・ウォーレン・バフェット。
2020年12月に日本の5大商社の株を、
5%ずつ手に入れた。
商社機能の優秀性を高く評価したと同時に、
いずれもそれぞれに特長をもって、
拮抗していると判断した。
私は総合商社とは、
ニュートラルな関係を築くべきだと考えている。
是々非々だ。
とくに商品開発や原材料調達において。
私自身が総合商社の皆さんとは、
そんな関係性を堅持している。
しかし競争環境の中で、
今回のイオンのような判断も出てくる。
大同盟時代である。
このアライアンスの面でも、
是々非々がいいと思うが。
では、みなさん、今週も、
是々非々で。
Good Monday!
〈結城義晴〉