商人舎3月号「アパレル改革」と黒田マーケティング健在!
Everyone, Good Monday!
[2024vol⑪]
2024年第11週。
3月に入って第3週。
2011年3月11日、
東日本大震災。
忘れられない。
忘れてはいけない。
ご冥福を祈ります。
今年ニューヨークに行ったとき。
現地在住のガイド富澤由紀子さんが、
9・11のことを話し始めたら、
もう、止まらなくなった。
2001年の同時多発テロ。
彼女たちは忘れられない。
忘れてはいない。
私たちも同じだ。
忘れられない。
忘れない。
そんな日だけれど、
月刊商人舎3月号発刊。
特集は、
アパレル改革
総合スーパーが「総合」でいられる条件
[Cover Message]
イトーヨーカ堂がアパレルからの撤退を発表してから、逆に日本の総合スーパーの「衣料品改革」が露出してきた。イオンリテールは井出武美社長が「総合を捨てない!」と力説して、船橋店でオリジナルブランドの全面展開を試みた。イズミはアダストリアと組んで衣料品平場の刷新を図り、平和堂はアルプラザの増床刷新において衣料品改革を進めた。中型総合スーパーを展開するライフコーポレーションもファッション売場のリニューアルを始めた。一方、アメリカで総合スーパーを展開するターゲットは、日本のチェーンストアがベンチマークするに足る展開の歴史を有する。ターゲットの最新アパレル戦略の本質を明らかにしつつ、日本の「アパレル改革」の焦点に迫る。「総合スーパー」が「総合」でいられるための条件をフクロウのごとく深く考察し、提案する。
[Contents]
[第一人者・小島健輔の渾身提案]
量販チェーンストアの「衣料品改革」体系
それから、
イトーヨーカ堂木場店「FOUND GOOD」検分
いずれもアパレル担当者、必読の記事です。
私の「特集のまえがき」は例によって、
この問題の総整理。
そして[Message of March]
衣料品は食品のように扱え。
あなたが立っている。
私が立っている。
彼、彼女が立っている。
それらの印象は、
体格、身長、顔つき、髪型。
そして身に付けているもので決まる。
アパレルは、
その人の印象を直接的に表現する。
人間の価値まで決定づけるときさえある。
フードは、
人間の骨肉をつくる。
健康や喜びを生み出す。
その衣と食を売る。
衣料と食料を調達する。
アパレルとフードを商う。
食品と衣料品は実は親和性が高い。
このときアパレルはフードのように扱う。
フードはアパレルのように考える。
重要な概念をクロスさせる。
二つの考え方をぶつけ合い、融合させる。
それが総合の強みである。
感性は思考なしにはありえない。
なのに考えぬことが感じることだと勘違いする。
アパレル改革には深い思索が求められる。
思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
行動と習慣に、性格と運命になるから。
衣料品は食品のように扱え。
食品は衣料品のように考えよ。
このトレードオンをやめるな。
食品や住関連の担当の人たちも、
スーパーマーケットやドラッグストアの人たちも、
ぜひ、丁寧に読んでください。
「ターゲット・キャンペーン」のようなこと、
今、必要です。
この雑誌の責了日直後の、
商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews|
衣料品SPAブランド刷新、「TVC」始動、289店に展開拡大
ターゲット・キャンペーンほどでなくとも、
TVCキャンペーンをぶち上げるべきだ。
特集を読んでほしい。
そして考えてほしい。
依然としてお美しい。
頭もシャープな89歳。
今でも黒田マーケティングは健在だ。
お昼に待ち合わせして、
うな重をペロリ。
それからコーヒーを飲みつつ、
2時間半も語り続けた。
最後には凄い提案をいただいた。
「シルバー・マーケティング」
このマーケティングは、
当事者からニーズを聞き出すことが、
いちばん難しい。
高齢者は自分のニーズを語っても、
それをすぐに忘れてしまう。
マーケッターたちは今、
ご当人たちから情報収集する手段をもたない。
介護する人たちから又聞きの情報で、
勝手に推測している。
だから大外れの施策がまかり通っている。
そこに黒田マーケティングの視点が出てくる。
実に素晴らしい。
別れ難かったが、
再会をお約束して別れた。
ありがとうございました。
「オーガニック」だけでなく、
米国流の「ローカル」がもっと欲しい。
それでも手厳しいことは言わない。
楽しいデートのあとは、
いい日はいいな!
では、みなさん、今週も、
トレードオンをやめるな。
合掌しつつ、
Good Monday!
〈結城義晴〉
2 件のコメント
アパレルはフードのように扱う。フードはアパレルのように考える。これは、考えたこともなかった視点です。じっくり拝読させて頂きます。
吉本さん、ありがとうございます。
吉本さんの仕事にも生きるといいですね。