池野隆光JACDS会長対談の「ドラッグストアと商業の現代化」
横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道。
昨日は朝10時から、
㈱True Dataの取締役会。
オンライン・ミーティング。
たっぷり2時間半。
丁寧な報告を聞いたうえで、
活発な議論を展開して、
新年度の予算を承認した。
ビッグデータマーケティングと、
デジタルトランスフォーメーション。
それによって消費産業に貢献する。
ゼブラ企業を目指す。
この米倉裕之社長の方針に、
私は全面的に賛同している。
一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会。
通称はJACDS(ジェイエイシーディーエス)。
3月7日に創立25周年のセレモニーが開催された。
池野隆光JACDS会長と対談。
ウエルシアホールディングス㈱代表取締役会長。
1971年に埼玉県坂戸市で池野ドラッグを創業。
その後、23回の合併や経営統合を経て、
ウエルシアホールディングスとなり、
2022年度に業界初の売上高1兆円を達成した。
さらに2027年12月31日までに、
ツルハホールディングス㈱と経営統合する。
商人舎流通SuperNews。
ウエルシア&ツルハnews|
資本業務提携締結・経営統合の協議開始
それによって2兆円を超えるスケールの、
断トツのドラッグストアチェーンが生まれる。
そんな激動のドラッグストア産業を、
JACDSはリードする。
1999年、松本南海雄会長、
宗像守事務総長のもと、
協会は発足した。
私も微力ながら宗像さんに助力した。
懐かしい。
第2代会長は寺西忠幸さん、
第3代は関口信行さん、
第4代は青木桂生さん。
存分に語っていただいて、
私は一から十まで納得した。
日経新聞をはじめとして、
巷間言われている内容とは異なる。
「なるほど」とうなづくことばかり。
1兆円のチェーンストアをつくり上げてきた、
そしてこれからも成長を続ける、
そのエッセンスが語られた。
私は「商人の本籍地と現住所」の話をした。
マーケットリーダーと、
マーケットチャレンジャー、
そしてニッチャーが、
大きな森のような産業には必須であることも。
商業の近代化から、
現代化への道筋で求められることも語った。
池野さんの語りは実に分かりやすく、
その考え方は説得力があった。
私はウエルシアの成長は、
米国のホールフーズに似ていると思った。
この内容は月刊商人舎4月号に、
たっぷりとスペースをとって掲載する。
1979年に書かれた故堤清二さんの『変革の透視図』
「流通産業の本質は、
“資本の論理”と“人間の論理”の境界に
位置しているというところにある」
池野さんの考え方と一致している。
「したがって、
ここまでは工業化するべきであり、
ここからは工業化してはならない、
といった2つの性格をもった産業」である。
これが商業現代化の本質である。
ドラッグストア産業の成長も、
この本質から外れると実現しない。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
宗像さんや堤清二さんの理念が、今になって、というか、今だからこそ、芽吹いてきているような気がします。
産業も企業も、規模が大きくなってきたときに、経営理念やビジョンがさらに大切になってきます。