「検査と診察」の上々の成果と日本政治の「熱殺蜂球」
Everyone, Good Monday!
[2024vol⑬]
2024年第13週。
3月第5週。
今週から月刊商人舎4月号の入稿。
毎月毎月、仕事とはいえ、
大変です。
大変だから面白い。
むずかしいことをやさしく。
やさしいことをおもしろく。
おもしろいことをよりふかく。
これが商人舎のモットーです。
願はくは花の下にて春死なん
その如月の望月のころ
〈西行〉
日経新聞の一面コラム「春秋」
如月は旧暦2月、
望月は満月で15日ごろ。
新暦に直せば今日がその日にあたる。
西行は願いの通り2月16日に亡くなった。
大学の卒業式の日らしくて、
はかま姿の女子大生が多い。
毎月の検査と診察。
血圧は上が105、下が64。
私は血圧には問題がない。
むしろ低血圧の傾向がある。
ヘモグロビンA1ⅽは6.8%。
「青年、壮年の基準は6.2%が上限ですが、
70歳を超えると6.5から7.0が理想的」
田嶼尚子先生がそう言う。
中性脂肪だけは、
ちょっと上がった。
しかしnon-HDLコレステロールは116mg/dL。
これは”総悪玉”コレステロールとも言えるもので、
170mg/dLを超えるとまずい。
尿酸値も4.3。
安定している。
上々の成果が出た。
さて日本の政治は今、上々とは言えない。
日経新聞「オピニオン」の「核心」
芹川洋一論説フェローが、
いつも骨のある論陣を張る。
「政治の2024年問題を解く」
「日本政治がうまく回っていない」
「派閥の政治資金パーティー問題をめぐり右往左往、
自民党政治の方向舵(ほうこうだ)が失われている」
そこで3つのQuestion。
Q1 自民の現状を問う
「緊張感なき裏金政局」と斬って捨てる。
同感。
Q2 野党の状況を示せ
野党各党ともチャンス到来と意気込んでいるものの、
現状では自民党にとって代わるだけの力はない。
野党も「成算なき競争状態」と辛らつだ。
これにも同感。
Q3 今後の見解を求む
野田佳彦元首相のたとえ話を紹介。
「ミツバチとスズメバチの話」
ミツバチは天敵である大きな体のスズメバチに、
一対一なら食べられてしまう。
ところがニホンミツバチには、
スズメバチから身を守るための特有の行動がある。
「熱殺蜂球」という。
数多くのニホンミツバチが一斉に
1匹のスズメバチに襲いかかり、
胸の筋肉をふるわせて熱をおこし、
集団でスズメバチを蒸し殺す。
蜂球の内部は47~48度になる。
致死温度はスズメバチが45度。
ニホンミツバチは50度近く。
最初にかみ殺される十数匹以外は生き残る。
「野党がニホンミツバチになり
ひとつの塊となって、
自公スズメバチを追い込む
熱殺蜂球に出るチャンスのはずだ」
「野党が大同団結に動けば
政治は一気に引き締まり、動く」
この小さな二ホンミツバチの「熱殺蜂球」。
チェーンストアの理論そのものだ。
1970年代まで、
百貨店というスズメバチに対して、
新興チェーンストアは二ホンミツバチとなった。
その総合スーパーをはじめとする新興勢力が、
スズメバチになって、
コンビニという二ホンミツバチが、
熱殺蜂球を展開した。
今、政治の成果は上々とは言えない。
与野党含めた政治全体が、
「2024年問題」の中にある。
熱殺蜂球が必要だ。
では、みなさん、今週も、
熱殺蜂球で。
Good Monday!
〈結城義晴〉
1 件のコメント
近代的な個人(ヒーロー、カリスマ)よりも現代的なコミュニティのダイナミズム(熱殺蜂球)が、今、求められていると実感します。