オーケーとドンキとロピアの都市型小型店開発続々
商人舎裏の遊歩道。
桜が咲いた。
米国農事暦の「芋虫月」。
低い位置に大きく見えた。
水の地球
すこしはなれて春の月
〈正木ゆう子〉
水の惑星と呼ばれるこの地球。
少し離れたところに春の月が浮かぶ。
今日も1日、横浜商人舎オフィス。
みんなで原稿を執筆し、
入稿した。
今月はCaseStudyばかりの雑誌となる
商人舎流通SuperNewsから。
オーケーnews|
日本橋に257坪「オーケー 日本橋久松町店」3/19開店
3月19日(火)に、
オーケー 日本橋久松町店オープン。
東京都中央区。
東京の真ん中の新築マンション1階への出店。
売場面積は218坪の小型店。
都営浅草線東日本橋駅から徒歩4分、
都営新宿線馬喰横山駅から徒歩4分、
日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩5分。
競争相手はコンビニとまいばすけっと。
さらに、
オーケーnews|
4/17東雲店、4月下旬柏髙島屋ステーションモール店出店
4月には2店舗の新規出店。
4月17日(水)、
東京都江東区にオーケー 東雲店。
東京臨海高速鉄道りんかい線東雲駅から徒歩10分。
こちらは売場面積が472坪。
中型店だ。
駐車場は158台を整備する。
さらに4月下旬には千葉県柏市に、
オーケー柏髙島屋ステーションモール店。
こちらはJR柏駅直結の商業施設1階へ。
このところ高島屋の食品売場への出店が多い。
1973年に高島屋柏店として開業。
1992年に全面リニューアル。
高島屋柏店を核としたモールに変わった。
さらに2008年に新館を併設。
営業面積1万5000坪を超える、
大規模ショッピングモールになった。
さらに2023年9月からリニューアル。
今春、31店舗のテナントが順次オープン。
その目玉がオーケーの257坪。
これも300坪以下の小型店。
都心の小型店。
オーケーの出店が連続する。
一方、
ドンキnews|
東京都台東区に「ドン・キホーテ鶯谷店(250坪)」4/16オープン
ドン・キホーテの新店。
4月16日(火)、東京都台東区。
ドン・キホーテ鶯谷店開業。
これも250坪。
JR山手線鶯谷駅北口から徒歩約1分。
駅前立地だ。
鶯谷駅周辺は、歴史的建造物や大衆酒場など、
独特の文化が混在する。
しかし近年は新築マンションが建設され、
ニューファミリー層が増えている。
この小型店は店長と
パート・アルバイト社員だけで運営する。
昨日のブログで、
ロピア沖縄国際通り店のことを書いた。
フランチャイズ店ではあるが、
これも312坪の小型店だ。
都市部の立地は限られる。
しかも狭い、高い。
だからディスカウントの、
スーパーマーケットは、
これまで出店を控えていた。
低粗利益で収支をとる業態は、
できるだけ不動産費を低くしなければ、
経営が成り立たない。
例外はドン・キホーテ。
同社は意外にも高粗利。
30%を超える利益率だ。
それは売場販売効率が高いからだ。
坪当たり売上高で、
不動産費を吸収する。
オーケーがそれに気づいた。
銀座店が教えてくれた。
ロピアはまだ、
フランチャイズでしか出店はしていない。
300坪の小型モデルで、
ロピアの魅力が顧客に伝わるか。
それがカギを握る。
しかしユニオンの人たちは、
やり遂げるだろう。
国際通りという一等地が、
それを可能にする。
都市部への人口集中は今後も続く。
世界中の大都市圏の共通の特徴だ。
だから成長のためには、
小型店開発は必須の条件となる。
アメリカでは、
トレーダー・ジョーはもともと、
1万平方フィートの小型店だ。
280坪。
ホールフーズも、
サンフランシスコで小型店の実験をした。
それができるチェーンとできないチェーンがある。
オーケー、ロピア、ドンキ。
高い不動産費と狭い店という条件を乗り越えれば、
むしろ空白のマーケットが待ち構えている。
コロナ明けにそれが顕著になってきた。
サミットもヤオコーも、
それぞれに取り組む開発テーマだ。
水の地球と春の月。
魅力的なスーパーマーケットと、
都市中心部の小型物件は、
マッチング要件をもっている。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
なるほど!コンパクトシティ化が進む中でのDS業態のサバイバル戦略と考えれば、OKさんの銀座出店等が、決して唐突なことでないことがわかります。
吉本さん、その通りです。
ディスカウント型と言っても、
コスパが高くなければいけません。
私の言葉で言えば、
ポジショニングが尖っていなければ、
都心小型店は成立しません。