“過去の延長”ではなく“未知の世界”ではトップの役割は大きい。
Everyone, Good Monday!
[2024vol⑯]
2024年第16週。
4月第3週を迎えて、
横浜の桜の季節は終わる。
ツツジのシーズンがやってきて、
同時に新緑の季節。
商人舎オフィス裏の遊歩道。
2週間後にはもうゴールデンウィーク。
今、1年で一番過ごしやすい時期だ。
去年はどうしていたのだろう、
一昨年はどうだっただろう。
振り返ってみると、
COVID-19 の影響下にあった。
だからこんなに解放された気分ではなかった。
新型コロナウイルスの感染法上の分類が、
昨年連休明けの5月8日から5類に変わった。
季節性インフルエンザと同じとなった。
今、この晴れ晴れしい気持ちは、
コロナ禍から脱したからだろう。
しかしロシアによるウクライナ侵攻は終わらない。
イスラエルによるガザ地区への攻撃も、
イランによるイスラエルへの爆撃も、
深みにはまっていくばかりだ。
世界はどこに向かっているのだろう。
商人舎流通SuperNews。
スーパーマーケットの決算発表が続く。
2024年2月期決算。
アークスnews|
売上高5916億円4.5%増・経常利益184億円12.1%増
㈱アークスの売上高5916億円、
前期比4.5%増。
営業利益168億3100万円(前期比13.5%増)、
経常利益184億3900万円(前期比12.1%増)。
営業利益率2.8%、経常利益率3.1%、
それぞれ0.2ポイントの改善。
既存店客数が前期比1.2%増、
1点単価6.4%増。
1人当たり買上点数同3.2%減、
客単価同3.1%増。
既存店売上高4.3%増。
グループの期末総店舗数は377店舗。
良い成績だった。
なお横山清アークス社長は、
5月の株主総会で代表取締役会長に就任、
子会社の㈱ラルズの猫宮一久社長が、
アークス代表取締役社長に就任する。
古川公一アークス副社長は、
代表権のない副会長に就く。
猫宮さんは63歳で、
コーネル大学RMPジャパン「伝説の一期生」。
かつて北海道は、
「日本のカリフォルニア」と言われた。
総合スーパー企業が残らず進出した。
その総合スーパーの競争は、
一応の決着がつきそうだ。
最後に西友が9店舗を、
イオン北海道に売却し、
イトーヨーカ堂も撤退する。
スーパーマーケットは鼎占の状況だ。
猫宮さんの真価が問われるときがきた。
月刊商人舎1月号で、
横山さんのインタビューをした。
タイトルは、
横山清の「競合は成長の粮」
「似て非なるもの」を追求し続ける!
冒頭で横山さんは語った。
「これから起きることは
“過去の延長”というよりも
“未知の世界”になってきます」
その通り。
「そういう時代では
トップの役割は大きい」
横山清が選んだ、その「トップ」こそ、
猫宮一久である。
頑張れ。
アークス以外にも決算発表があった。
リテールパートナーズnews|
年商2522億円7.4%・経常利益25.0%/増収増益
営業収益2522億円(前年同期比7.4%増)、
営業利益67億4000万円(27.6%増)、
経常利益77億2500万円(25.0%増)。
営業利益率2.7%、経常利益率3.1%。
㈱丸久、㈱マルミヤストア、㈱マルキョウの、
3スーパーマーケットチェーンの持ち株会社。
増収増益の着実な成果を上げた。
アークスおよび㈱バローホールディングスと、
「新日本スーパーマーケット同盟」を形成する。
昨2023年3月に㈱ハツトリーの株式を取得し、
6店舗を傘下に加えた。
2月29日時点の店舗数は240。
さらに、
エコスnews|
営業収益1300億円5.9%増・経常利益59億円31.1%増
連結営業収益1300億円(前期比5.9%増)、
営業利益57億1400万円(30.6%増)、
経常利益59億2800万円(31.1%増)。
当期純利益は35億7800万円で、
122.2%増だった。
営業利益率4.4%、経常利益率4.6%。
収益性が高まった。
期末のグループ店舗数は130店。
アークス377店、
リテールパートナーズ240店、
エコス130店。
スーパーマーケット産業も、
三桁チェーンが当たり前になってきた。
感慨深い。
“過去の延長”ではなく、
“未知の世界”。
トップの役割は大きい。
では、みなさん、今週も、
頑張れ。
Good Monday!
〈結城義晴〉
2 件のコメント
今の時代のリーダーは、ボトムアップとトップダウンを臨機応変にスイッチできる人かと思っています。私もリーダー時代、心がけてはいましたが、状況の見誤りから妥協と独断のスイッチになりがちでした。反省。
吉本さん、同感です。
私も㈱商業界の社長時代は、
間違えてばかりでした。
それでもやることはやろう、
と思っていました。