みどりの日の「ジャングル大帝」と勝海舟の「時間さへあらば」
みどりの日。
寝正月ではないが、
寝黄金週間だ。
旅行はできない。
ゴルフにも行けない。
外出しない。
熱は36.5℃。
もう大丈夫だとは思うが、
深呼吸すると胸の奥から咳き込む。
まだ完治はしていない。
来週の水曜日からアメリカ。
商人舎US研修ベーシックコース。
50人の団員が待っている。
だから体調を完璧にしておかねばならない。
よく寝て、よく休んだ。
それでも夕方、自由が丘へ。
自由が丘 Sweets Festa 2024が開催されて、
人が集まっていた。
母の日は5月第2日曜日、
今年は5月12日。
朝日新聞「天声人語」
手塚治虫の名作
『ジャングル大帝』
「白いライオンの王パンジャの死から
物語が始まる」
そうそう、そうだった。
「パンジャとは
ジャパンのことだという説がある。
誤読する自由で言わせてもらえば、
つまりは日本」
「息子レオは俺(オレ)であり、
父の死後、生まれ変わる日本を示唆」
なるほど。
知らなかった。
「マンガが雑誌に掲載されたのは戦後、
連合国による占領期だった。
だからあえて、この時代の日本を
ジャパンという英語で表し、
ひっくり返してみたのでは……」
コラムニストの推理。
読みすぎだけれど、面白い。
しかし手塚は書き残している。
「もう二度と、戦争なんか起こすまい、
もう二度と、武器なんか持つまい、
子孫の代までこの体験を伝えよう」
同感だ。
そしてジャングルや地球のみどりを、
残したい、増やしたい。
イオン岡田卓也さんの「木を植えよう」は、
ほんとうにいい運動だ。
朝日新聞「折々のことば」
第3069回。
「時間さへあらば、
市中を散歩して、
何事となく見覚えておけ、
いつかは必ず用がある」
(勝海舟の教師)
海舟はかつて長崎で修学中、
教師にこう教わった。
そしてそれを肝に銘じていた。
「政治はつねに世態や人情を”実地”でよく観察し、
事情に通じていないとだめだ」
商売も実地で観察し、
事情に通じている必要がある。
「だから江戸に戻っても、暇さえあれば、
目抜き通りから場末、貧民窟まで歩き回った」
「それが官軍による江戸攻めという非常の時に役立った」
小売業の経営者や店長も、
勝海舟と同じだ。
もちろん私も。
時間さへあらば、
市中を散歩して、
何事となく見覚えておく。
チェーンストアの経営者や幹部なら、
中心商勢圏の市中を巡る。
店長ならばもちろん、
商圏内を回る。
その観察が必ず、
何かを教えてくれる。
いざという時に役に立つ。
そして市中を巡ることは、
それ自体が楽しいものだ。
〈結城義晴〉
4 件のコメント
書を捨て町に出よう、を条件反射で想起しました。
その通り。
“Practice comes first”です。
昔あった「踊る大捜査線」の中のフレーズ、「事件は現場で起きているんだ」は印象的でした。思い出しました。我々の現場は小売業様の売り場と思っています。常に売り場の観測を怠ることなく巡回し、卸として何か新しい取り組みのヒントをもらうようにしています。
渡邉さん、ありがとうございます。
市中を巡るのも、店を巡るのも、
同じですね。
卸として小売業の店を回ってくださる。
ほんとうにありがとうございます。